メバル釣りとは狩りなり|メバルが居るエリアを選びピンポイントを攻める戦略思考

2019年初となるメバルを求めて、産卵期で大型が期待できる12月にメバリングへいってきました。例年メバルが釣れだすのは、水温が15度を下回るくらい寒波が押し寄せた後の海になります。今年はまだ海が温かく、雪が降るような寒波が来ていないため難しい海況でしたが、時折発達する低気圧をチェックしては釣行のタイミングを伺っていました。

ポイントは福井県の入り口である敦賀湾。湾内はうねりの影響が少なく、テトラや磯場が豊富でメバルをはじめ様々な魚の産卵場所になります。参考として、アオリイカが釣れたり、クロダイが良く釣れるような場所はメバルにとっても格好の産卵場所となり得るため同じようなポイント選定で釣れる可能性が高いのです。

ある程度のポイントを絞っておき、そのうえで海況や風向き、様々な条件からメバルが回遊してきているエリアを選定していく。まさに釣りの知識をフルに使った「狩り」ともいえる釣りであり、ピッタシハマった時の喜びは代えがたいものがあるのです。今回はそんなメバル釣りのポイント選定を交えた釣行記となっています。

重要な要素であるベイトの入りを予測したエリア選定

メバル釣りで非常に重要なのは、ずばり釣行前のポイント選定です。そこに魚が居なければ釣れないという、海釣りのセオリーを最も感じさせられる釣りということ。

メバルは根魚に分類され、岩場やテトラなどの根に付く魚ですが、カサゴやアイナメのようにじっとエサを待ち構えてはいません。群れを作って回遊をして、日によってエサを捕食するエリアを変えています。メバルが回ってこなければ、何時間粘っても釣れないのです。

メバル釣りでポイントを選ぶときには、ベイトの入りというのを考察します。メバルはそこまで大きな魚ではないので、捕食するベイトは小さな魚かエビなどの甲殻類が主となってきます。メバルそのものよりも、これらのベイトがどのような場所にいるかを予測するのです。

しかし海の中にいるベイトがどういう動きをしているかは見ることができません。そこで、冬特有の海の荒れというものを最大限に利用します。小さなベイトは海が荒れてうねりが入ると、静かな湾内に逃げてきたり、うねりで押し寄せられて湾内に溜まってきます。

  • 寒波の襲来で沖が荒れる
  • うねりが湾内へ押し寄せて小型ベイトを追いやる
  • 溜まったベイトを狙ってメバルが群れで押し寄せてくる

この一連の流れを読むことが必要です。まずは寒波が来て海が荒れたら、風向きやうねりの度合いを天気予報でチェックしていきます。同じような寒波といっても、北風なのか、北西風なのか、南風も交じるのか、一辺倒ではありません。風向きによってどのエリアにベイトが追いやられているのかというのは微妙に異なるわけです。

地図を見ながら風向きを照らし合わせて、ベイトが溜まりそうなエリアを選定。その中で釣りができる場所をチェックしながら実際に行くポイントの候補を絞っていきます。

荒れ後に釣行できる海況になった時、いざベイトはどこに入り込んでいるか?ここを読んで釣り場を決めるのが勝率の半分を占めると思っています。

もちろんこうした釣りがメバル釣りのすべてではありません。機動力を生かして、広いエリアの地磯や漁港をランガンしながら釣り進むというメバリングならではのスタイルも有効な手段です。ただ、私はボートを使って沖テトラへ渡ったり、マズメ時の地合いに集中して釣りをするのが好きなので、事前準備を重視して勝率を高めている次第です。

当日の活性からメバルの回ってくるポイントを予測して攻める

ポイントが決まりいざ海へ来てみる。そこから微修正が始まります。海へ来たはいいものの、想像以上にうねりが残っていたり、当日の風向きで釣りづらいという状況は良くあります。

あまりにうねりが強いようではメバルも口を使ってくれませんし、ベイトもまだ散っている可能性が高いです。凪メバルと言われるように、海がある程度穏やかな方がメバル釣りにとっては良い状況。湾内に追いやられたベイトが海の落ち着きと共に動き出した頃がベストなタイミングということです。ベイトのたまりと共に、釣りやすい状況かを確認してできるだけうねりがないポイントへ移動することもあります。

メバルは夜暗くなってからが本番。日中でも釣れるのですが、基本的に夜行性の彼らは日没とともに活発に動き出してエサを捕食します。そこでまずは明るいうちに釣り場へと入り、魚の活性やベイトの様子などをある程度確認しながら釣りを始めます。

ガルプベビーサーディーンでメバル釣り

お気に入りのガルプベビーサーディーンで丁寧に探る

当日は第一投目より、27㎝に迫る巨メバルがテトラ際でヒットしてきました。産卵期らしい大型でお腹パンパンのビッグママでした。

2019メバリング

テトラ際まで追ってきて食らいついたビッグメバル

どんな魚も産卵期は大型個体が浅場に接岸してくるのでビッグ1が狙えます。チヌにしてもイカにしても産卵期は記録更新のチャンスであり、メバルはさらに数釣りも可能なので今の時期は本当に面白い釣りができるのです。

さすがにまだ明るいからか、口こそ使わないもののほかにもメバルの群れが確認できました。問題なくメバルはこのポイントに入っていることが分かりました。

エコギアアクアで釣れたメジナ

エコギアアクアは色々な魚が釣れる。魚っ気を探る

他にも活性が良い時は、カサゴ、ベラ、グレといった魚が良く釣れます。魚が釣れるということはエサがあって捕食モードに入った魚が多いということになるので、外道と言えども海全体の活況を知る物差しになります。

明るいうちにキャストで届く範囲の沈み根や、変化のあるポイントを確認しておいて、暗くなってからの釣りに備えるのも大事なファクターです。

教訓:前年良かった場所がいいとは限らない!仮説を立て再びリベンジ

さて、このポイントはテトラが何本も連なっています。初めに入った場所はあくまで様子見。本命のポイントはさらに隣にあり、陸からの地磯も近く変化に富んだ場所です。できるだけ本命を荒らすことなく、様子を見るために30分ほど釣りした後移動をしました。

ところがこれが失敗。本命ポイントはメバルの地合いこそ合ったものの、ポツポツとはぐれメバルが釣れる感じで思うように連続ヒットしません。日も完全に落ちていつもなら爆釣モードに入り込んでいる頃なのですが、手を変え品を変えてキャストを試みるも反応はイマイチでした。これは釣り方がダメというより、食い気のある群れが入ってきていないという状況です。

丁度前年度の釣行は同じポイントで同じ時間に狙ってみたところ大爆釣。今年もそれに乗ろうと目論んでみましたが外してしまいました。

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似たようなポイントでも、わずか数十メートル違うだけで、水温が違ったり潮の流れが変わるものです。特に冬の水温は場所によって変化が激しく、メバルが好む水温帯かどうかは当日の状況でも変わるものです。もしかしたら初めに釣っていたテトラがアタリだったのかもしれない。

今回は良型メバルの顔こそ見れたものの、数釣りをするまでには至らず、メバリングを十分に満喫できたとは言い難い状況でした。反省点が多い釣りとなってしまいましたが、これも教訓として次回の釣行に生かしつつ1回1回の釣行を無駄にしない様に釣りを組み立てていきたいと思っています。

本日のヒットルアー