釣れる時は爆釣するが、釣れないときはとことん釣れないメバル。
3月4月の春シーズンのメバリングにおいて、条件が重ならずになかなかいい思いができずにいましたが、ようやく直近のボウズ釣行リベンジを果たすことができました。
しかし、今までとは異なるアプローチを強いられる苦しい釣りとなり、引き出しが増えた半面新たな課題も見えた釣行となりました。
沖にメバルがいない!?全層探るも反応がない
今回は、昨年度自己ベストであるメバル28センチを仕留めたポイントへ向かいました。普段人が少ない堤防とテトラが並び、定期的にメバルの回遊が見込める個人的実績ポイントです。
やや沖20メートル付近の海底に根が点在しており、その近辺をメバルが回遊したり居付いています。ある程度飛距離を出した方が有利な場所のため、初めから2gのジグヘッドをセットして遠投し、ワームローテーションしながら反応を見ていく釣りを組み立てました。
水温は16.5℃でメバルの活性には十分。同行した友人と一緒に、あえてポイントは移動せず、一か所で集中してメバルの群れが来るのを待つスタイルです。昨年と同じ状況なら、この作戦がうまくいくはずでした。
ところが、投げれど投げれど食ってくるのはチビカサゴのみ。なぜか表層にまで食いあげてくるほど、高活性のカサゴ祭りとなり、本命のメバルはなかなか顔を出しません。やはりもう沖へと移動してしまったのか?
全層くまなく丁寧に探るも反応がないため、しびれを切らした私は徐々に移動しながら、根に居付いているメバルを狙い撃ちする作戦に切り替えました。
正解はすぐ足元!テトラ際の海藻の切れ目から引っこ抜く
点在する岩礁を偏光グラスでチェックしながらキャストを続けますが反応がありません。「チーン」という終了の音が聞こえてきそうなレベル。愛知から京都まで来てさすがにボウズでは帰れぬと、気合いだけで探り続けます。
ここで強い横風が吹き始め、仕掛けが流されるようになってしまいました。仕方なく追い風となる方へキャストし、沖ではなく堤防の際をゆっくり流してみたのです。
ここでようやくメバルがヒット!しかも良いサイズで20センチは軽く超えています。ヒレピンの綺麗な魚体が上がってきてテンションはマックス!今日のパターンはもしかしてコレか?と思い、すぐ足元に広がる海藻の際を流す釣りに切り替えました。
すると小ぶりながらもまたメバルがヒット!やはりメバルは沖には出ておらず、海藻の中に隠れてエサを捕食していたようです。
春先の堤防やテトラの特徴として、岩場周辺にワカメなどの海藻が多い茂ります。特に今年は多いようで、海藻がいつも以上に邪魔で釣りにくい状況が続きました。
下の写真で見ると、沖にも黒くなっている根があるのですがそこにはメバルは一切おらず、すぐ足元である海藻が多く茂った部分にメバルが潜んでいたのです。急遽「横の釣り」に切り替えたことにより、パターンにハマったかのように連続してメバルがヒットしだしました。今までにはない状況です。
ここで問題となるのが、いかにメバルを海藻から引きはがすか??
メバルはハリに掛かると猛烈なツッコミでテトラや海藻に逃げ込みます。グイグイと手前手前に逃げ始めるので、海藻に突っ込まれれば引き上げるのが困難です。
警戒させないために遠い位置から投げるため、遠くで大物がヒットすると手の打ちようがありません。
今回は3.5ポンドラインと1号フロロカーボンハリスというメバリングでは強めのタックルで挑んでいますが、それでも海藻に巻かれて2度もラインブレイク。ドラグを緩めればいいように逃げられるし、締めこめば容易にハリスを切っていくサイズのメバルが潜んでいる。腕が試されるような状況ですね。
対策としては、こうした根回りを専門に狙う強めのタックルをもう1セット用意して使い分ける方法があります。ただ機動性が落ちるし、そこまでメバリングだけにお金かけてもいられないので難しいですね。
結局20センチ以上のサイズは3匹キープして終了。ずっと一か所で粘っていた友人は15センチ未満の小型が2匹と、早期に見切りをつけられなかったところで勝敗が分かれました。
新たなパターンが見つかったことで釣れない時に試すべきことが増えたのは嬉しいですが、掛ければ獲るのが難しい状況になるのであまり狙いたくないポイントですね。ラインブレイク=食いついたメバルはジグヘッドを咥えたまま死んでしまうことになるから・・・。
とりあえず今シーズンのメバリングは終了として、そろそろキス釣りもしたくなる時期。また冬の産卵期に良い思いができるように、引き続きメバル釣りには力を入れていきます。