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釣堀って簡単に釣れるものでしょ?ボウズなんてありえない….と思っていた時期が私にもありました。この記事にたどり着いたあなたも、不運にもボウズ、それに相当する釣果に頭を悩ませて検索の窓を叩いたのではないでしょうか?
お腹をすかせた魚を毎日イケスの中に放流し、その中で釣りをするのですから誰でも簡単に楽しめる海のレジャー。海上釣堀は全く釣りをしたことがない人でも大型魚の引きが堪能できるというのは間違いではありませんが、管理された場所とはいえ自然の厳しさを痛感するときもあります。
釣り人の誰もが恐れる一匹も釣れない状況。ボウズとかオデコとか言ったりしますが、海上釣堀であっても何も釣れないということがある…というお話をします。
誰でも釣り堀ボウズを食らってしまう可能性あり
意外と普通にボウズになってしまう人はいます。私は一か月に2、3回は海上釣堀へ行きます。場所はまちまちで気分やその時釣れてる魚種などを見て色々な釣り堀へ通う「釣堀フリーク」と言っても良い人間です。
フリーの乗り合いで入ることが多いため、たいていは何度も釣り堀を経験している常連さんとか釣り経験者と同席することが多い。皆さんそれぞれに黙々と、思い思いに自分の釣りを楽しんでいきます。
ところがいざ釣り終わってみると、全く釣れなかった、もしくは鯛が一匹とか、釣堀では考えられないような結果に終わってしまう人を見るのは珍しいことではないんですよね。
まったくの釣り初心者さんなら分かりますが、そうではない人でも釣れない時がある。
私は海上釣堀にハマりだして3年ほどですが、過去に2度完全ボウズで何も釣れなかった経験があります。もう悔しいし悲しいし完敗です。
今でこそ、「今日は釣堀に貯金してしまったな…」などと冗談で済ませれる余裕ができましたが、仮に数か月に一度しか来ないような人で全然釣れない状況になってしまうと言葉が出ません。
釣堀と言えどもいつも簡単に釣れるわけではない。ボウズも普通にありえる、これが海上釣堀のリアルなのです。
釣堀なのに釣れないという理由を考える
手軽に釣れるはずの魚が釣れない、そんなとき釣り人は色々と考えを巡らせて試行錯誤するものです。
釣れない時に手を変え品を変えガチャガチャやるのも釣りの楽しみの一つと言えますが、なぜ釣れないのか?2パターンのケースに分けて考えてみましょう。
まずは釣堀全体で誰も釣れていないような渋い状況の時。
自分以外の人も、隣の筏の人も、そもそも釣堀全体で釣果が芳しくなく、食い渋っているような時。養殖の魚とは言え、イケスの中は自然の海の影響を受けてしまいますから、魚の食い気は一辺倒ではありません。
- 水温
- 潮の動き
- 天気
自然界の釣りでもあるように、魚の活性は様々な状況で変化し、条件に合わないと捕食のスイッチが入らないのは釣堀の魚も同じなのです。
こうした時はエサなどを温存して待つのも一考。日が昇って水温が上がると食うときもあるし、潮が動き出すと途端に食うときもある。放流の直後は食いが立ちやすいため、その時に集中して釣る様にするなど「変化」のタイミングを狙って釣ることが釣果に繋がることもあります。
それでも全然釣れない、ベテランっぽい人でも釣れてないという日であれば、そこは受け入れるしかないということも実際あります。こんな時は言い訳してもいい。
ただしもう一つのパターン、周りは釣れてるのに自分だけ釣れていないという時は改善の余地があります。
他の人がバンバン釣っているのを横目に、全く動かないウキを眺めているのは心穏やかではありませんね。
場所が悪いのか?釣堀では基本的に、朝一の抽選で決まった釣り座で釣りをすることになります。たまたまその釣り座の近くに魚が寄っておらず、どこか一か所の角などに溜まってしまっているということもあるにはあります。
しかし回遊してくる魚もいれば、放流などで魚がばらけるので釣り座の良し悪しは完全ボウズに抑え込まれるほど影響はしないと考えています。
釣れない時にその場でできる3つのこと
では、自分が釣れていない時はどのようにするべきでしょうか。
ほんのわずかな違いとこだわりが釣果に反映されるのが釣り。個人的経験則になりますが、人間の手で変えられる範囲で食いに影響することから試行錯誤してみます。
1.タナはとても重要なので積極的に変える
魚が食ってくるタナを合わせる。これ釣堀では本当重要なものだと痛感しています。数十センチタナが違うだけで、隣の人と全然食いが違うということを何度も経験しました。
朝一番、イケスの水深をタナ取りオモリなどで計って底の深さは把握すると思います。イケスの底から少しづつタナを変えて狙っていくのですが、タナ調整はこまめに意識します。
- 底から1メートル刻みで上げていく
- 4メートル位の浅いタナまで上げてみる
- ダメなら30㎝刻みで細かく変えてみる
釣っている最中にウキ止め糸がズレてタナが変わることもあるし、潮の動きで底の深さが変わることもある。釣堀と言えどもめまぐるしく変化するので、こちらもそれに合わせてタナを変えていくとヒット率があがります。
2.エサは持てる限り色々ローテーションをする
次は釣堀の基本とも言えるエサのローテーション。
エサに関してはその日の手持ちのエサ次第なところもありますが、一般には一種類だけということはなく複数種類を持っていくと思います。
釣堀では食ってくるときは本当にすぐに反応が出ます。仕掛けを投入してタナに届いてから、10秒待って食わなければ竿先で少しアクションしてエサを動かしてアピール。ダメならタナを変え、それでも食わないなら仕掛けを上げてエサチェンジ。このサイクルを手早くこなしていき、当りエサ、タナ、その日の食いのパターンを早く見つけていきます。
3.重りを軽くする、もしくは外してみる
非常に良く効くのが、重りの負荷をとことんなくしてあげることです。エサとハリの重さだけでゆっくりと落としていくイメージ。
全然食わなかったのにノーシンカーにしたらアタリが出ることもあります。一投ごとの手返しは圧倒的に悪くなってしまいますが、釣れない時には多少時間をかけてでも一匹を確実に獲っていく作戦にでたほうが結果的に数を伸ばせると思います。
重りを軽くして食う理由としては、エサの沈下速度がゆっくりになり魚がエサをより視認できるようになるというのと、エサが先行で落ちていくため自然な動きになり、違和感が少なくなるということが考えられます。
何かしら警戒してエサを口にしない時には、わずかな仕掛けの違和感で見切られている可能性もあります。ごくごく自然にエサを送り込んであげることで食ってくることもあるのです。
事前の情報収集も大事!釣れてる魚、タナ、エサ
もう一つ、忘れてはいけないのが事前の情報収集です。いざ釣堀の予約をしたら、自分が釣りに行く一週間前位から情報を見ていきましょう。
たいていの釣堀はホームページで釣果速報を掲載しています。
引用:海上釣堀傳八屋釣果情報
- 釣れている魚種
- ヒットエサ
- 釣れたタナ
これらが出ていることが多いので情報を参考にしつつ、直近は深いタナで釣れてるので底狙いだなとか、シラサで食ってるので買っていかないといけないな..とざっと情報を入れて臨むだけでも違います。
当日の状況次第…ということもありますが、直近の情報であれば信憑性は高いので自分の釣りを組み立てる参考として見ておくようにしましょう。
もう本当にボウズにはなりたくないし、ボウズの人を近くで見るのも気分が良いものではないです。クーラー満タンとまで言わずとも、納得できる釣果を毎回出せるように、今後も釣堀楽しんでまいりましょう。