海上釣堀はお金のかかる大人の釣りです。1万円近い入場料を払い、1分も無駄にせず限られたスペースで思い思いに楽しむ釣り。
毎週来ている常連さんとかいるし、私もハマってしまっているクチなのですが、やはり普通の海釣りよりも格段に費用が掛かるので大変です。すこしでも費用を安く抑えて通いたいもの。
入場料は仕方ないとして、もっとも節約できるのは「エサ」です。
海上釣堀はエサが釣果を左右し、数種類持っていってローテーションするのが基本。できるだけ多くのエサを持っていくために皆さん工夫しているわけです。
今回は、釣りエサとして売られているものを買うよりも安く、多くの種類を揃えるために工面していることをまとめてみました。
閉店間際のスーパーに駆け込み鮮魚コーナーへ
海上釣堀のエサを格安に調達するのに一番なのが、スーパーの鮮魚コーナーで売られている魚介類。
釣り堀で使えるエサとして良く釣れるエサは、
- むきエビ・・・マダイ、シマアジ、イサキ
- 鳥のササミ・・・マダイ
- カツオ、サンマの切り身・・・青物、マダイ
と、常時良く売られているラインナップでも3種類のエサが確保できます。これに練りエサダンゴを加えて、活きアジなどのエサを追加すれば1日色々試せるローテーションが完成します。
私は近所にあるスーパーの閉店30分前に行きます。多くのスーパーは閉店間際や休み前には鮮魚や肉類を格安で叩き売りしてくれることが多い。この時買えばメチャクチャ安く買えます。
今日買ってきたのは、
- むきエビ¥192円・・・97gで約20匹入り
- 若鳥のササミ¥105円・・・3切れ入り
- サンマ1匹¥98円
全部合わせても400円程度で買える。400円というと冷凍の釣り用オキアミ1パック分の値段です。同じようにむきエビなども釣り用のものを買えばいい値段します。
他にも季節や釣り物によっては、アサリのむき身、小アジ、小イワシ、カツオの切り身などが釣り堀のエサとして使えます。売れ残って安くなっているものが手に入れば格安でエサを揃えることができます。
ひと手間かけて釣りエサを仕込むと食いが良くなる
スーパーで釣りエサ素材を買ってきたら、せっかくなのでひと手間加えて仕込みをします。
そのままでも釣れるのですが、釣りエサを自分でカスタムできるような集魚剤が売られているため使っていきます。
私が海上釣り堀のエサ仕込みで使うのが、押江込蔵のイエロー。経験上ですが釣り堀ではイエローの落下物に反応する魚が多く、活性が上がることが多いので黄色をメインで使います。
この手の集魚剤は他のメーカーからも出ていますが、期待できる効果としては2つあります。
- 魚の好む成分を浸み込ませて食いを良くする
- エサを引き締めてハリ持ちを良くする
一番は食いを良くするために使うのですが、それ以外に重要なのがエビやササミの身を締めることで崩れにくくしてくれるのです。
エサ取りがイケス内に入り込んでいる時や、エサだけ綺麗に取られてしまって食い込まない時などに使いやすくなります。
実売600円ほどで、10回以上は使える量が入っていますので十分経済的。手間を加えるだけで、市販の釣りエサと謙遜ないレベルの味付けに仕上がります。
むきエビを適量の集魚剤に漬け込む
エビのむき身は小型のタッパーなどに入れて液を入れるだけなので非常に簡単。鮮やかなイエローのカラーが海中で映え、他の釣り人よりも目立たせる効果も期待できます。
ササミを適当な大きさにカットして漬け込む
鳥のササミはあらかじめ包丁で適当な大きさにカットしておくと使いやすいです。
ササミをメインで食ってくるのは主にマダイですので、マダイの口に入って食べやすい大きさ(親指の爪くらい)に切っておくといいです。
ササミは繊維質の中に液がしっかりと浸み込んでくれますので、もっとも漬けダレ仕込みの恩恵を受けやすいエサだと思います。
液に漬け込むことでササミの身がしまり、ハリに付けるときに崩れにくくなってエサ持ちも良くなります。
魚の切り身を漬け込んで身持ちを良くする
魚の切り身はそのまま使うことが多いですが、カットして使うことでマダイを狙うエサとしても有望なものになります。
もしくは活きアジを付けたハリに、この切り身を引っ掛けておくことで、ニオイでも誘うエサの出来上がり。青物がなかなか食ってこない時に、ブースター的な役目で使ったりします。
【注意点】長時間漬け込みすぎると固くなってエサが萎んでしまいます。1日では長すぎで、ササミがゴムの塊のようになってしまうので注意が必要です。
概ね釣りに行く日の前日夜にセットしておくか、釣り場に着いてから液を注入してしみこませる程度でも十分な効果を発揮してくれます。
100均で買った3つセットで100円のタッパーに入れておけば、ケチケチながら釣れるエサの仕込みの完成です。
これで食ってくるかは当日の活性次第ですが、市販で売られている大手エサメーカーの商品と比べても釣果に大差はありません。
釣り堀のよく来ている常連さんほど、自分独自のエサを用意しているなどこだわっています。素材は季節によっていろいろ売られていますし、処理の仕方によっても食いが変わるので、今後も自分の中でのとっておきのエサを作るために試行錯誤していきますよ。