近くを漁船が通っても魚は逃げないのか?堤防釣りにおける船の往来の考察

釣りを始めたばかりの人によく質問されることがあります。

「自分が釣っている目の前を漁船ががんがん通過していきます魚は逃げたりしないのですか?」というものです。

簡潔に言うなら、逃げる魚と逃げない魚に分かれます。

漁船の往来は堤防釣りにおいてはあまり気にしなくていい

基本的に船が通ることで逃げる魚というのは、定期的に回遊している青物系の魚アジやイワシ、ハマチなど。一時的に船を避けて群れが遠ざかることもあります。

アオリイカも逃げますが、一時的に海底などに移動してるだけです。

全く逃げない魚というのは、根魚系の魚や海底にすむキスやハゼ、カレイ。意外ですが警戒心が強いとされるグレやチヌも漁船では逃げません。

これは、魚が普段生活している時にいつも聞いている音なので慣れてしまっているのと、危害を加えられることはないと学習していることがあげられます。

船が通ることでエサが巻き上げられることを魚は知っている

漁船が通ることで海底に大きな流れができ、小動物などが巻き上げられますので、エサにありつけるということを知っています。

海女さんに聞いた話ですと、チヌなんかは海女さんがよく潜る場所では海女さんの後を追っかけるように泳ぎ、貝等を取るためにこじった岩場を物色するそうです。岩から小動物が剥がれ落ち、エサのおこぼれにあずかれることを学習しているのです。

これも、直接危害を加えられないことに加え、エサに効果的にありつく方法を知っているためだと思われます。

実際に私の長い経験上、漁船が通った直後にアタリがあることもあります。これは漁船の作った流れでエサが動き、魚にアピールできたことが考えられます。

漁船のわずか2メートル際を流れている浮きが、漁船通過の最中に海中に消しこまれ、45センチのチヌがかかったこともあるのです。

ですので臆病で賢いとされるチヌのような魚でも、漁船の往来は気にしなくてもよいというのが私の出した結論ですね。

釣り人の歩く振動は魚に伝わるので堤防を歩く時は静かに

漁船よりも気になるのは、堤防上で走り回ったり、テトラをどすんどすんとジャンプして渡って行く人。これは完全にNGです!

テトラなどを伝わる振動は魚の側線を通して確実に伝わり、沖へと逃げてしまう要因になります。

魚にいつもとは違う振動という警戒要素を与えてしまうやってはいけない事。堤防やテトラを伝わる振動は、確実に魚が逃げてしまいます。

しゃべったりする声は水中にはほとんど伝わらないのです。おしゃべりは問題ないのですが、移動するときだけは注意しましょう。自分の行為で魚を逃がすことないように、移動はゆっくりとしましょうね。