快適に釣りに行くためにどんな車乗っていますか?釣りも趣味なれば車も趣味という人もいるでしょうし、完全に車は釣り場へ行くための手段と割り切ってギアを選択する人もいるでしょう。
私は実は「軽自動車」で釣りに行ったりしてますが、最近は特に日常生活を含め釣に行くのにも「軽自動車がベストなのではないか?」と思うようになっています。
今回は軽自動車で釣りに行くときのメリットやデメリットを感じるままにまとめて行こうと思います。
小回りが利く軽自動車は狭い漁港もなんのその
軽自動車で釣りに行くメリットとしては、一番は「機動力」!機動力というと大げさですが、圧倒的な小回りの良さによる軽快な移動は軽自動車にしか出せません。
釣る魚を追って、海岸に点在する漁港を転々と回ってラン&ガンするスタイルで釣ることがあります。こんなときは最大限の恩恵を受けられますよね。
整備された海釣り公園ならまだしも、漁港は基本的に釣り人のための駐車スペースはありません。空いたスペースや邪魔にならない場所に置かせてもらうのですが、大きな車だとそれだけで邪魔になることがあります。軽自動車であれば漁師さんに声を掛けて、ちょっとした場所に置かせてもらったりと小さいだけに融通が効くこともあります。
また、そもそも漁港は古民家が立ち並ぶ狭い通路の奥に入り口があることもしばしば。軽でしかとても入り込めないような漁港もあるので、どこへでも入れる軽自動車はそれだけで釣り人の少ない穴場ポイントにいけるということになります。
最近の軽って下手な普通車よりは広い!
釣り場に行きやすいのは分かった。問題は釣り場にいくのには釣竿やクーラーなど道具をたくさん積めるものでなくてはならないです。
この点軽自動車って背が高くてギリギリまでスペース効率を追求しており、普通車のコンパクトカーと比べても広いんじゃないかと思えるくらい荷物がつめます。
さすがにトランクだけを使うとなると相当厳しいですが、後部座席のシートを倒せば見事なスペースができてくるので、一人で釣りに行くのであれば十分すぎます。
高速道路の移動が不安?いや普通に100キロキープ可能
軽自動車に乗ったことがない人にとって不安なのは、高速道路を初めとした長距離移動での安定性です。小さくて細いタイヤに小柄ボディで高速とか大丈夫なの?と思うのですが、高速性能も極めて優秀なレベル。
最近の軽は安全性を高めるため重量が重くなっていますが、実は細いタイヤと相まって1つのタイヤにかかる負荷が増えるためグリップ性能が高まります。よほどの強風などの横風にあおられなければ、山道などでも安定性はとても高いですね。
エンジンの進化と共に、オートマミッションもCVTという変速機が主流となっており、高速巡航でもエンジン回転数が上がらないのが最近の軽のメリット。昔のように100キロ出したらエンジンが唸ってうるさいということを感じたことがありません。流れに合わせて走ることも苦ではなくなっているのが軽自動車で満足できるポイントになります。
経済性も考えたら軽に乗って釣りにお金をかけるべし!
軽自動車のメリットとデメリットを、釣りする立場で論じてみるという記事になりましたが、最後に論じるはやはり経済性ですね。毎年の税金も上がったとはいえ、普通車のコンパクトカーに比べても半額以下の金額。メンテナンスにかかる費用も全てが一回り安いし、燃費性能に関しては上手く乗ればハイブリッドレベル。さすがにターボ車とか買っちゃうと燃費は普通ガソリン車と変わらなくなりますが、維持費の安さは圧倒的というのは間違いない。
浮いた維持費の分を釣りに行く費用や釣り道具にお金をかければ、趣味としての釣りもさらに面白いものになるはずです。
軽自動車の値段は上がっているとはいわれますが、1000から1500CCクラスと変わらない値段なので、どちらを選ぶかといわれたら私は軽に乗ります。(一応元ディーラー営業マン)それだけ性能も上がっているし、昔ほど軽に乗ってるからといって色眼鏡で見られる事はなくなりました。一家のメインカーとして使いつつ、釣りなどの趣味でもガンガン使えるとなれば、もう軽でいいんじゃないの?という考えに変わってしまいましたね。
おすすめの軽自動車は??
ではどんな軽自動車がおすすめなのか?ということで、実際に「車を売る側」から色々な車を見てきた立場からアドバイスをします。
軽自動車で荷物の積載性と走行性能のバランスが取れているのが、軽ハイトワゴンと呼ばれるタイプ。軽自動車ジャンルの中でも一番のメジャーなタイプであり、よく見かけるものですが「あえて1BOXタイプではなくても十分」といえます。
軽ハイトワゴンは主要メーカーから出ており、スズキのワゴンR、ダイハツのムーヴ、ホンダのN-one、日産デイズ・三菱ekワゴンなどが当てはまります。軽自動車でも最も売れているタイプですね。
逆に小さなタイプでスズキのアルトやダイハツのエッセなどがありますが、こちらは積載力でやや劣るので釣りを初めとした趣味でも楽しむとなるとやや不利です。全長そのものは変わらないですが、車高が低くシートのアレンジも少ないのがデメリット。
1BOXタイプやスライドドア搭載の背が高いタイプは、荷物はめちゃくちゃ積めるし利便性は高いのですが、「値段も高い」!本当に軽自動車か?という見積もりになります。乗り換えを検討する場合には、できるだけ賢く車を高く売るようにして釣りに行く費用を圧迫しないようにしたいもの。
走行性能は重量が重いだけに上り坂では結構厳しいし、高速道路で風が強かったりすると背が高いだけにやっぱり不安定になります。人によってとらえ方は違いますが、遠出を良くするなら少し考え物。割り切れる方なら驚異的な積載性で荷物の多い「磯釣り」でも使えるギアになってくれるでしょう。
軽自動車は何よりでかい車が入れない小型漁港でも止めさせてもらえるし、釣りの幅が広がるのはうれしい限り。ちょっと乗り換えようかなと思ってるのであれば、釣り好きなら軽自動車!という選択も視野に入れてみてはいかがでしょうか。