2015年9月、越前海岸へ今が旬の「キジハタ」を釣るために調査をしてきました。
キジハタといえば6月から10月末までの夏が旬。エサを求めて堤防まで接岸してきますので、手軽に狙えてしまう高級魚ということで毎年のように釣りに行っています。
今回は雨の振る中の釣行という形になったのですが、意外と私のキジハタ釣りでは雨の中での釣果が多い!ということで期待の釣行になりました。
キジハタは根魚である関係上、魚がいなければ釣るのは難しいです。エサとソフトルアーの2本立てで釣る計画だったので、まずは今回は越前海岸でも北部である、越前シーサイドホテル跡地から北上して手ごろな落ち着ける漁港を探していくという形で狙っていきます。
キジハタ狙いの仕掛けとタックル
ということで午前の4時ごろに越前海岸まで到着。キジハタは夜行性の魚ということで、昼でもつれますが本気で狙うならやはり夜。比較的人の少ない漁港や手軽に立ち寄れる磯場へと車を走らせていくわけですが、意外と人が多い。平日にも関わらずである。理由はアオリイカの新子を狙ったエギングする人がすでに押し寄せていること。エギングではすでに10センチからのサイズが上がっている模様で、あちこち暗い中で竿を振っているのでいいポイントに入れない。
とりあえず駐車場が確保できそうな人気の無い漁港へ立ち寄ってみるも、岩場が無いと期待できないので磯場に隣接しているような「大丹生漁港」で狙っていくことに。堤防の途中にも岩場がむき出ていたりと、周りを岩礁に囲まれた根魚を狙うにはもってこいのポイント。
今回の仕掛けとタックル。エサ釣りでは仕掛け・ルアーではタックルと呼ぶが、やらんとしていることは同じ。竿は「シマノボーダーレスBB420」の万能竿に両軸受けのリールをセットし、エサはいつものキジハタ釣りお手軽仕掛けに、エサをアオイソメの2匹がけ。
ソフトルアーでは、ロッドにコスパに優れたメジャークラフト(Major Craft) ロッド クロステージ CRK-782ML/黒鯛を使用する。このロッドはチヌ用ということもあってバットがしっかりしており、やや重めのルアーをテンポよく扱いつつ強力なキジハタの突込みに耐えて根にもぐられる前に浮かせてくれる竿。リールも巻上げ力の高いダイワの「セルテート2506」にP.Eライン0.8号を巻き、リーダーにシーガーグランドマックス1.75号をセット。ルアーはシマノの根魚狙い用ジグ「根ガカリの盾7g」にエコギアバグアンツをセッティングしました。
とりあえずは堤防の際周りをエサ釣りで攻めていきます。
エサに反応悪し・・・やや沖目でヒット
まずは堤防の際ぎりぎりにエサをゆっくりと落とし込んでいきます。そーっと落としていくことで、中層に浮き手いきているかもしれない夜のキジハタにもアピールしていこうという作戦。しばらく堤防の中腹から先端付近まで探ってみるも、どうにも反応が悪い。
アタリがあってもゴンズイの大群に襲われ、おまけにフグもわいてくる始末。たまにかかればカサゴということで、ゴンズイの群れを避けるために早めにルアーで反応をとってみることにしました。
まずは堤防の内側、船の通り道であろう漁港内中腹のカケアガリを狙っていきます。意外と堤防では内側が狙い目となることが多く、外界に面した場所よりも魚が居ついていることが多いのです。
アクションはまずは着水したら少しづつ糸を出しながらゆっくりとルアーを落とし込んでいきます。この落とし込んで着底までに食いつくこともあるのでラインを敏感に感じ取っていきます。着底したら、まずは中層から海底まで狙うため竿を大きくあおってルアーを海底から浮かし、糸フケを巻き取ってまた海底に落とす「フォール」のアクションを試していきます。ここでラインのテンションを感じながらルアーを落とすことで、テンションフォールさせ弱ったエサがゆっくり海底に落ちていく様を演出するということ。
普段はこのアクションでキジハタはまずヒットしてきますが、今日に限って反応が悪い。フォールの途中でゴンッというパターンがきません・・・。
ここで少しアクションチェンジ。狙いを海底に定め、ゆっくりと小刻みにルアーをバンピングさせながらボトムバンプで狙っていきます。海底を蟹や小エビが移動していくようなイメージですね。
このアクションチェンジが効き、バンプさせた瞬間にゴゴンッとアタリがあります。一呼吸置いてあわせるとヒット!そこまで大きくはないですが、カサゴとは違うキレのある引き。ここでまずは20センチ弱のキジハタをゲットします。
次も同じパターンで狙っていきますが、アタリはあれど合わせ損ねること2回。今回使用したシマノから出ている根ガカリの盾というジグは、円盤状になったオモリの上側にフックがでているもの。岩の上をすべるように移動できるので根ガカリが少なく、安心して磯場を攻められます。今回も一度も根ガカリしませんでした。ただし錘が大きいのか、食い込む際に違和感を感じさせてしまうようでアワセが難しいです。
より食い込みやすくするために、やや大きめのファールアクションとボトムバンプを交互に組み合わせてみると、狙い通りにフォール中にズンッと重くなるようなアタリ。一瞬引っかかったかな?と思いましたが、直後に強烈に竿を絞り込み走り出します。良型とみて、根にもぐられないように竿を大きく立てながら浮かしにかかり、強引にズリ上げたのが写真のキジハタ。
鉄板のエコギアバグアンツとの一枚。30センチサイズとなると、爽快なパワーファイトが楽しめるのがキジハタ釣りの醍醐味。堤防から釣るには上出来のキジハタを上げることができました。
その後は小さめのサイズのキジハタとカサゴと戯れるも、明るくなってきて海もスケスケ状態になってしまったので早めに切り上げました。
今回のキジハタ釣行のなべぞう的まとめ
日本海側は特にキジハタの魚影が濃く、今年もまだまだ楽しめそうです。今回は夜にもかかわらずエサ取りとの戦いに苦戦しましたので、昼にエサで狙うのであれば小アジをえさにした泳がせ釣りに分があると思います。
日によってむらがあるかもしれませんが、漁港を転々と回ることができれば釣果を伸ばせたでしょう。基本的に群れていたり回遊してくる魚ではないので、その場所にいるかいないかで釣れる釣れないがはっきりします。
いいポイントには日を置くことで新しい魚が入ってきたりしますが、やはりキジハタを狙うなら機動力に長けて広いレンジを狙えるソフトルアーのタックルも用意しておくのが良いと感じました。