2015年もアオリイカエギングシーズン真っ盛り!ということで、いつものホームである、日本海敦賀半島を色々と回ってきました。
9月ごろは秋イカのサイズもコロッケ程度ということですが、2015年は釣れ始めたのが早く、すでに手のひらサイズ以上のアオリイカもちらほら混じるとのこと。情報を頼りに調子が良いという敦賀半島内湾を中心に車で移動しながらの釣行です。
いつもは一人でナイトエギングをしているのですが、今回は同行者もいるということで昼間のデイエギングで勝負。秋ならではであるアオリイカの数つりを目論見、突撃したのですが・・・。
まずはサーフの様子を確認
折からのエギングブームにより、有名な漁港では釣り荒れが続き秋のアオリイカといえども簡単にはつれなくなっているのが現状。少しでも釣り人の入っていないポイントを探ることが数釣りには必要不可欠となっています。それで手始めに坂尻辺りに広がる砂浜に集合し、サーフでの調子を見てみることに。
海岸はこのような感じで、写真では分かりづらいですがうねりと波が想像以上に高い。前日の雨の影響もあって濁りも入ってしまっており、数回キャストしていくも早々に見切りをつけました。波さえなければそれなりに数が出ると期待しただけにいきなり出鼻をくじかれてしまいます。
漁港を転々としぽつぽつとアオリイカを仕留める
仕方ないので今度は半島を北上し、有名ポイントである菅浜漁港近辺へ。漁港内は当然相当のエギンガーが見込まれるため、少し手前にある菅浜海水浴場にて様子を見ることに。
ここは人も少ない上に、墨後もちらほらあり期待できそうな予感。ただしこの辺からゲリラ的な豪雨と強風に見舞われ、思ったような釣りができない。厳しい状況の中で、来たときに数人いたエギンガーも一人去り二人去りといなくなっていく・・・。
しかし粘り勝ちが功を奏したか、プレッシャーが減ったためか群れが入ってきたか分からないが、立て続けに4ヒット。ここでとりあえずイカはいるということを確認できて一安心。
厳しいコンディションながら上げた中で、最も大きかった奴を撮影。2.5号の定番サイズのエギでヒットエギカラーは「下地金にピンク」のこれまた定番カラー。ヒットレンジは大分と上層であり、キャスト後早めにしゃくってテンションフォールしたときにひったくる当たりばかり。やはりこの時期はあまり海底を意識しすぎず、上層から中層も積極的に攻めていくべき。
ただしこの後が続かず、同行者もサーフ立ちこみで頑張っていたが撃沈。大きくポイントを移動することに。
立石岬の地磯でエギング
結局その後も浅場を中心に内湾を回っていたものの、雨がひどくてつりにならない。雨が降ると浅場では塩分濃度が下がってアオリイカの活性が落ちる上に、濁りが入ってくるのでアオリイカのエギングとしては厳しい状況。
さらにここで気づいたのだが、9月の敦賀にしては水温が異常に低いということ。9月の18日で何と21度前後。エギを触ってみても冷たいのである。これではイカの活性も小魚の活性も見込めない。海中を見てもフグすらいない状況でどう攻めるか・・・。
結局たどり着いたのが半島の先っぽである立石岬。漁港内は釣り禁止だが、外側には永遠と地磯が続く場所で、エギンガーからしたら遠慮したくなるような場所。
ここなら居ついてるアオリイカもいるだろうし、それほど人もいなかったので少しは期待できるかも。風も落ち着いてきたので、さっそく地磯の手前でエギング開始!
少しはなれたところに「ヤエン釣り」?の人がいたので見ていると、結構な頻度でイカを釣り上げていくのが見える。これはイカはいるし型も期待できそうな予感。
浅場を攻めてみても反応が薄いので、少し沖目のシモリ根を狙ってフルキャスト!底から上層までじっくり探っていくと、またもや上層でヒット。やはりイカはいるし活性もまずまずだが、単発で終わるので群れでは入ってきていないかもしれない。
大きそうに見えるが、エギが2号ですからサイズは自慢できるものではない・・・ただ厳しいコンディションの中で、周りのエギンガーがつれていない中であげる1杯はなかなかの快感。
意外にも小さめのエギへの反応が良く、今回釣り上げた10杯近くのアオリイカのうち8杯は2号エギで釣り上げたもの。このことからみても貪欲に獲物を追い求めるというほどには活性が上がっていなかったことも伺える。
カラーもまちまちで、写真のアジカラーを中心にピンクや青色などをローテーションして反応をみてみた。場所によってヒットエギに差が出るのが特徴で、海底の状況やストラクチャーの有無によってもアオリイカが捕食しているエサやエギの見え方に違いがあるのは事実のようである。厳しい状況こそ色々変化を与えてみてイカの興味を惹くといいかもしれない。
後は使うラインにはこだわった方がいい。何にこだわるかというと、ラインの号数を極力小さくすることである。今回使ってたのはP・Eライン0.6号であるが、普段使っているのは0.4号が基本。アオリイカ用ではなく、船つりのカワハギ用やメバリング、アジングで使う極細ラインが好ましい。ラインが細いと風や波・海流の抵抗を受けにくいので「飛距離が出る」し「海へのなじみが早い」ので広く素早く攻められる。所詮秋イカではライン切られるほど大型がかからないので、0.8号とか1号近いライン使用してる人はぜひ極細ラインを試してみることをおすすめする。一度使うと病み付きの異次元の感覚はぜひ味わっておくべきだと思う。
結局同じパターンでさらに2杯釣り上げるも、やはり群れが入ってきていないのかそれともスレてしまっているのか反応はいまいち。秋といえば数釣りができるはずだが、とにかく厳しい。まあ自分のテクを棚に上げてコンディションのせいにするのは愚の骨頂だが、周りのエギンガーで釣れてる人がいないことをみるに状況はよくないのだろう。
最終的に越前方面にも少し顔を出してみることに。なにせ同行者が未だボウズということで、とりあえず晩のおかずを釣らないと帰るに帰れないのだ・・・。
最後に立ち寄った静かな漁港であるが、とても正攻法では立ち入ることができないボートなどが必要になる「杉津」という場所。ここでもそれなりに墨跡があるので、釣れてはいるもののすでに釣り荒れてる感がする。
波も穏やかで濁りは少々あるが、十分釣れる雰囲気の場所である。私はここでもぽつぽつと数を追加し、何とか10杯に届くかという釣果をあげることができた。
同行者はここでようやくコツを掴んだのか、一気に10杯近く釣り上げリリース含めれば逆転されてしまった。とりあえず一安心できたものの、丸一日かけたデイエギングとしては、とても自慢できるという釣行ではない結果に終わってしまったのである。
やはり数釣りを狙うには少しでも人が入っていない場所を狙うのは鉄則のようである。アクセスの良い堤防は平日休日朝夜問わずエギンガーのプレッシャーにさらされているわけで、イカを釣り上げるにはテクニックも一つの要素になってくるだろう。
ボートなどをレンタルできる余裕があれば、浅場であっても人がいない場所へ立ち入ることができるので数釣りの可能性は十分に高まる。もしくは装備を万全に整え、磯へ渡ってしまうか越前海岸を埋め尽くすテトラ帯などを攻めてみるのも選択肢の一つになるのではなかろうか。
デイエギング調査とは言いつつも、結局は場所という結論に達してしまったわけであるが、テクニックで人を上回るか、場所で差別化するかを考えたら私は後者を選ぶべきと思っている。
なかなか好釣果に恵まれない釣行記が続くが、どこかでリベンジできるようもう少しレベルを上げていきたい。