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東海圏では最も充実した管理釣り場であるサンクチュアリへ大型のマスを狙いに行ってきました。
三重県の北部、鈴鹿山脈のふもとに作られたポンド型の釣り場で、山の中で釣りをしているという雰囲気が満点なロケーション。東海エリアは漁協が運営していたり小規模な管釣りが多い中で、サンクチュアリはトーナメントも定期的に開かれるなど活動も活発です。
今回は数年ぶりの釣行なのですが、以前来た時は満足した釣果も得られず苦汁をなめた場所。管釣りの経験を積んでトラウトとのやり取りも慣れてきたこともあり、腕試しを兼ねてサンクチュアリを攻略してやろうという試みです。
綺麗なロッジを超えて…狙うは第一ポンドの大物
サンクチュアリの特徴でもあるカフェが併設された綺麗な管理棟ロッジ。朝の受付時に昼食をオーダーしておくこともでき、お昼時になると放送で知らせてくれます。釣りに集中するのもいですが、食事をとってカフェを楽しむのもよいですね。
店舗内は管釣り用の釣り具が多数。下手な釣具屋さんの管釣りコーナーよりも充実した品ぞろえで、サンクチュアリで使えるレギュレーションのルアーが多数販売されています。
※レギュレーションは細かく設定されているので事前に確認が必要です。いつも管釣りの切り札として使ってきたフェザージグや1.8㎝以下のマイクロスプーンは使えません。正統派にスプーンで狙うか、ミノーやクランクといったプラグで攻めていくのが基本となります。
冬季に開放されているのは第一と第二ポンドですが、今日は大物が多数入れられている第一ポンドに絞って釣りをしていきます。なんとかスプーンでデカいやつを釣りたい!本日のノルマは50アップをゲットするということで、第一ポンドの桟橋へと足を運びます。
流れのある場所へ釣り座を確保!朝一は赤金スプーンから探る
噴水があって水流がある場所に釣り座を確保。さすが人気釣り場とあって平日でも続々と人が入ってきます。
朝一番はNoahの赤金1.5gをセットして、表層から中層まで探っていきます。さすがに朝一だし何かしら釣れてくれるだろう…と思ってもそうはいかないのが管釣りのむつかしさ。
意外と魚からの反応は底から表層までくまなくありました。ゆっくりと底をズル引きしてくると、ピンとラインが張るとともにコツっと穂先に伝わりますがアワセ損ない。
表層では巻き上げのスプーンを追って回収間際でバクっとニジマスが咥えてきますがこれも失敗。ニジマスの噛みつく食べ方をアワセるのは難しいですね。
マスがルアーを噛んでから放すまでは0.3秒とも言われ、口先だけの渋いアタリを合わせるのは未だに失敗が多いです。
アタリはあるもバラシ連発!カラーを変えてようやく1匹目
カラーを赤金から黒へ。
サンクチュアリ第一ポンドは、濁りが強くて年中茶色っぽい色をしています。シルエットの目立つ黒系で、濁った水の中で目立たせようという作戦。これもアタリはありますが乗せられない。
気を取り直してピンクカラー1.2gへと変更していくと、ようやく派手に食い込むアタリが出てニジマスが水面を割ってでてきました。
ピンクにしたとたん食い込みが良くなり、甘噛みするようなアタリからひったくる様なアタリに変わります。
管釣りではスプーンのカラー変更が重要とされますが、本当に目に見えて釣果に差が出るくらい変わったので、定番カラーは一通りそろえておいたほうが良いですね。
底狙いに絞って引き釣り出した50アップの良型ニジマス
小型はそこそこ釣れたので、いよいよ大型に狙いを絞って攻めに出ます。朝一から2時間、大型の魚の影は姿が見えず、底にべったり張り付いているのかなと読みました。
2.2gのスプーンに変更し、底を重点的に泳がせてみます。カウントをとって着底後に、一瞬スプーンを跳ねさせて動きを見せてから、浮きすぎないように巻いてくる。
すると、スプーンを変えてから2投目でガツガツっと力強く噛むようなアタリがでました。すかさずアワセてフッキングは成功!
手前まで寄せてから急に強いトルクで暴れだしますが、ラインは4lbなので落ち着いてやり取り。
無事にネットに収まったのは本命である50オーバーのニジマスでした。何とか目標としていた大型マスをスプーンで釣ることに成功して一安心。狙い通りに釣った魚の価値はサイズ以上に大きなものでした。
リアクションを交えて誘うスプーンに好反応を得る
引き続きスプーンを投げ続けて色々なアクションを試していると、特定のアクションに特に反応が良いことに気づきます。
スプーンをゆっくり巻いてくる中で、一瞬リールを早く巻いてスプーンを泳がせてあげると直後に食うというものでした。
もちろんカラーによる違いはありましたが、当日反応が良かったピンク、赤金、黒、という釣れたカラーでこの動きを試すと漏れなく反応があります。
ゆっくり巻きをして追ってはきますが、水面まで来てあと一歩食わないということが良くありました。おそらく途中で軽く誘ってあげることで、追ってきたマスがリアクションバイトしてくれていたのでしょう。
食いが渋い時にはスプーンと言えどもアクションを入れて誘ってやるのはどの釣り場でも効きますね。
午後から高活性化した小型マスをパターンに嵌める
午後になると日が差し込む場面が増え、冬とは思えない強い日差しが水面を温めます。すると水温の上昇のせいか小型のニジマスが乱舞するようにライズを始めました。
ルアーを着水させるととりあえず数匹のマスが群がる。活性が上がって食い気モードに入っているのが見て取れました。
なんとかこいつらを狙おうとスプーンをキャストしますがどうも反応は悪い。完全に表層しか意識しておらず、少しでもレンジを落とすとダメ。されどスプーンで表層を滑らそうにも、軽い1.2gのサイズでさえリトリーブスピードが合わずに食ってこない。
隣の釣り人はフローティングミノーのゆる引きで入れ掛かりを始めたので、表層をスローで攻められるルアーが必要だと読みました。
ここで唯一手持ちで軽いルアーだったのが、RECENT(リセント) ルアー Xスティック。試しに買って一度も使っていなかったルアーをセットしてキャスト!
思惑通り非常に軽く、ゆっくり引いても表層をキープできる。すると数匹のニジマスが後ろを追いかけてくるのが目視でき、ゆるゆる引いてきたタイミングでガッツリ咥えて反転しました。
すぐにリリースして再度キャストすると、着水と同時にアタックするほどの高活性!これは完全にパターンにハマっており、表層をゆっくり動くルアーなら何でも食う状況でした。
これに気づいた釣り人はルアーを変えてあちこちで入れ食い状態。しかし、スプーンで狙い続けていたり沈めている人には無反応。
珍しい状況だとは思いましたが、釣れているときは素直に釣れてる人の狙い方や、マスの動きを見てルアーをマッチさせていくのが間違いないなと思いました。
入れ食いモードは30分以上続きましたが、再び日が陰って風がでてくるとまた沈んで行ってしまいました。
冬の寒い時期はレンジが底と言われますが、急激に水温が上がったりすると活性も一気に上がりやすいのかもしれません。
満足の釣行となるももっと釣りたい欲が沸き立つ面白さ
1日を振り返ると、トータルでは大型を仕留めて数釣りも満喫できたということで、管釣りを始めた頃の貧果と比べると大満足と言える釣行でした。
昔勝てなかった敵にレベルを上げて挑む。ゲーム的な面白さを噛み締めつつ、自然界の釣りとはまた違った奥の深さを理解しつつあります。
しかし朝一のいい時間に上手く食わせられなかったことと、合わせ損ないによるバラシの多さは相変わらずで釣果以上に悔しい思いもしてしまいました。
パターンにハマったマスたちも毎回上手く活性が上がるとは限らない。条件問わず魚を掛けれる上級者にはまだまだ及びません。
特にトーナメンターを目指すというつもりはないのですが、釣りは自己満足を更新していく楽しみもありますから、次から次へと欲がわいてきてしまうものなのです。
また引き出しが増えたというのもあるし、次回試してみたい釣り方やルアーも構想できましたので、再現性あるノウハウを固めるために近いうちにまた来てみようと思います。