山深く静かな清流、京都府にある「なごみの湖」湯船森林公園フィッシングエリアにマス釣りに行ってきました。
今回は初めての釣行ということもあってライトエリアで遊びます。本湖と呼ばれるなごみの湖がメインの釣り場と言えるのですが、こちらは水深が最深13メートルと深く自然の湖そのもの。管理人さんのアドバイスでも、特に厳寒期(釣行日は1月半ば)は慣れた人でないと釣るのが難しいとのことでした。
ライトエリアと言ってもポイントは多数あり、管釣りの腕を磨くには良い場所でしたので、こちらで数釣りを楽しもうと思いました。
静かな山奥へ!人も少ない穴場的エリア
名古屋から名阪国道を走り壬生野インターを降りて北上。山間の集落を抜けると大きめの街道に入って30分ほど走ります。
街道を逸れてゴルフ場や森林公園がある山の中へ看板の案内に従って進むと、程なくなごみの湖フィッシングエリアへたどり着きます。※最寄りのコンビニは車で10分ほどの所にあります。
冬季の開場は7:30。標高の高い山中とあって年中釣りができる管理釣り場の様です。駐車場で友人と待ち合わせ、開場と同時に受付へ。
こじんまりとした小屋に山が似合いそうな味のある店主がお出迎え。トイレも整備されていて1日釣りを楽しめそうです。
本湖とライトエリアはどちらかしか選べないようです
せっかくなので色々釣りたいと思っていましたが、本湖かライトエリアかどちらか選んでいく必要があるようです。本湖は事務所から10分ほど歩くためでしょうか。
ライトで釣ったら本湖へ…と欲張り心を出してしまいましたが、ここはアドバイス通りに初めはライトエリアでお昼までの5時間券を買って釣ることにしました。
マスはうじゃうじゃ居る!朝一の活性を探る
ライトエリアは事務所の目のまえにある川を整備した場所です。大きく分けて3か所の釣り場があり、足場も整備されていて釣りやすいです。
水中を見てみると多数のマスが泳いでいます。ざっと見ても数百匹のニジマスの魚影が確認できて期待値は高そう。最近は管釣りとはいえ難しい釣りが続いていたので、たまには爆釣して3桁釣果目指したいところ。
ただ当日は急に冷え込んだ日でもあり魚の活性はイマイチ。朝一から友人作のまなこフェザージグマラブー(オリーブカラー)で探ることにしました。
さすがに一番ということもあり、お腹を空かせたマスがアタックしてくれて2匹をゲット。流れに乗ろうとしますがうまく行かず、すぐに見切られてルアーを追わなくなってしまいます。
マイナス4℃寒さで穂先が凍る!渋い中での拾い釣り
釣りをしていると一つ厄介なことが起こります。急に飛距離が出なくなり、リトリーブにも違和感がある。ライントラブルでも起きたか?とロッドを見てみると、穂先が凍り付いているではないですか…。
気温はマイナス4℃。ラインを伝ってきた水がガイド部分で凍ってしまい、飛距離が出なくなっていたのでした。凍ったまま無理に釣りをすると、氷の角でラインが削れてラインブレイクに繋がります。大きめの氷は手で取り外し、定期的に水に穂先を付けては氷を溶かしながらの釣りが続きます。
渋い中でもさすがにマスはたくさんいるので、時折やる気のあるやつがアタックしてくる。しかしスプーンやクランクといったルアーの横の動きには見向きもされず、フェザージグをデッドスローでズル引きすると食いついてくるパターンが続きました。
日が当たっている岸際でアタリが集中!
9時ごろになってようやく雲が晴れて日が差し込んできます。すると日が当たって温かくなったエリアでアタリが集中。これにいち早く気づき、岸際の日が当たっているエリアを狙うことで連続してマスを掛けられるようになりました。
冬場の管釣りでは日が出てくると活性が上がると言われますが、セオリー通りに水温に差があるところを狙ったのはアタリでした。
今回導入したリリーサーの使い勝手をレビュー
今回は管釣り用にリリーサーを買ってきました。タモ入れすることなく、手を触れずにフックを外せるツールということで、リリース前提の釣りをする人に昔から使われているツールです。
プロがやっている動画などを見て見よう見まねで使ってみますが、初めは全然うまく行きません。使い方としては、魚を寄せたらラインを伝うようにリリーサーを口元へ持っていき、掛かっているフック部分にリリーサーを引っ掛けて外すというものです。
苦労した点は、
- フックではなくスプリングやルアーに掛かって外れない
- フックに掛かっても力の入れ方次第でなかなか外れない
フックに掛けているつもりが、スプリングで止まってたりして外れない。魚も暴れるし結局タモ入れしたほうが早く外せるんじゃ?と思ってしまいました。
要領を掴むまでに10匹ほどかかりましたが、後半はなんとか口に掛かったフックへとリリーサーを入れ込むことができるようになり、タモ入れよりは早くリリースすることができるようになりました。
苦手意識をもって今まで使わずにいましたが、実戦で練習を積んでいくしかありません。もう一歩コツがつかめれば、魚への負担をより少なくリリースが可能になるので何とか使いこなしてみようと思いました。
日が昇るとともに活性も上がり一時入れ食いに
日が登り切って釣り場全体を温かく包みだすと、にわかに魚の活性も上がってアタリが頻発します。相変わらず底をべったりズル引きでの食いばかりでしたが、水温の上昇とともに食いが立ってきているのを感じました。
ここで友人と合流して広いエリアで釣りをしていると、友人が一投ごとに魚を掛ける入れ食いモードに突入しています。
釣り方を聞いてみると、小型のフェザージグをゆっくりと魚の目の前で躍らせ、食いついた瞬間に合わせることで入れ掛かりを楽しんでいたのです。
私も真似してみますが、確かにパクっと食いつくものの、コンマ1秒でも遅れるとすぐ口を放してしまう。食いつく動作を予測しつつ手を動かす感じで、目視してないと絶対わからない釣り方でなんとか私も釣り上げることに成功。
水がきれいで魚影が濃い場所ならではの釣り方であり、正直邪道的な釣り方ではあると思えましたが、状況を読んでパターンにはめていくのも管釣りならではの楽しみ方だと思いました。
なごみの湖ではフェザーの使用はOK。アタリの取り方はシビアですが、持っていくと渋い時にも口を使わせやすいので切り札になると思います。
友人とそれぞれ50匹以上釣って満足の納竿
楽しい時間はあっという間に過ぎ、それぞれ50匹以上は釣ったなというところで納竿としました。
激寒だった前半こそ苦戦しましたが、後半は活性が上がってきたと同時にパターンも分かってきたため狙って釣れるようになりました。
ライトエリアでも自然の中で釣りしてる感じは十分ですが、次回は天然の湖であるなごみの湖の本湖にて、大型の魚を狙ってみるのも良いなと思いました。
街道沿いの蕎麦屋「黒田園」で昼食をとって帰りました
お昼時だったので昼食をとって帰ろうということに。なごみ湖からすぐの街道には、お土産屋やレストランが並んでいて意外にもにぎわっていました。
山間地ならではのジビエ料理屋が気になりましたが、オフシーズンの平日のためか店舗は休み。平日でも空いていた黒田園というお蕎麦屋さんへお邪魔しました。
たまたま入ったのですがネットには相当数のレビューもある人気店のようです。待合のためのテントが作られているほどでしたが、運よく並ばずに入ることができました。
店舗は昔の日本家屋を思わせる落ち着いたたたずまい。ランチメニューの鴨ロース蕎麦セットを注文しました。
鴨肉が想像以上に肉厚でぷりぷりジューシー。蕎麦は温かいものを頼み、あっさり食べやすい出汁は冷えた体にしみわたって大変美味しくいただきました。
釣りをしてすぐに帰るのもいいですが、たまには釣り場近くの地場料理に舌鼓を打つのも良いですね。贅沢な釣行を終えて無事に帰る。これが釣り人の最大の幸せなのではないでしょうか。
まだまだ知らない管釣りはたくさんあります。全国回るのは難しいですが、無理せず行ける範囲で新規開拓をしながら腕を磨いていきたいと思います。