春メバリングで海藻に隠れる個体をピンポイントフォールで狙い撃つ

ゴールデンウィークを目前とした4月24日に、福井県敦賀市にメバル釣りに行ってきました。今年は大雪の雪解けもあって水温が低く、春先が安定しませんでした。ようやく水温が上がり始めたものの、堤防や岸からはそろそろオフシーズンになるため、最後のチャンスとばかりに気合を入れてきた釣行となりました。

釣り方はジグヘッド+ワームのシンプルなメバリングスタイル。30オーバーのメバルでも取れるようなシステムです。私はどんな釣りでもなるべく強めのタックルで挑み、掛けた魚は確実に捕ることを優先しています。

  • ロッド:月下美人762T
  • リール:月下美人2004にナイロン4lb
  • リーダー:フロロ3.5lbを60センチ
  • ハヤブサのジグヘッドまっすぐ1.5g~2g

春のメバルは「海藻の際」を「丁寧に」足元まで探る

ポイント選定に当たり、3か所の漁港にて水温を計りました。すると、同じような海岸線沿いでも場所によって1~2℃の差があります。水温で2℃の差となると相当大きなもので、魚の活性を左右するには十分な温度差です。ここは最も低かった場所に決めてメバルが残ってくれていることを祈ります。

天気予報通りに降り始めた小雨で海面は適度に波立ち期待は十分!ここ最近のメバリングでは初となる、第一投目でのヒット。丁寧に足元まで攻め、テトラの際を通したときに一気にひったくっていきました。メバルの活性も上々なようで、ほぼワンキャストごとにヒットする朝マズメの入れ食いモードになりました。

アベレージは20センチ以上で、メバリングロッド月下美人が良い曲がりを見せてくれます。私はチューブラーティップかつファーストテーパーなロッドで積極的にアタリを掛けにいく釣りが好きなので、頻繁にアタリがある状況では最高に楽しいひと時です。釣りはこれがあるからやめられない。

ヒットは海藻の周辺に集中!狙いどころは絞る

水深は3メートルから5メートル無いほどの浅場ですが、ワカメをはじめとした海藻が多く茂っており、この合間に良型のメバルが潜んでいるようです。

ところどころ海藻の切れ目があるので、この延長線上にキャストしてリールを巻き、切れ目切れ目でフォールして落とすアクションに好反応でした。

遠投したり表層も狙いましたがどれも反応はいまいち。メバルの群れは海藻の中にいると判断して、狙いどころを絞ったことで連続ヒットさせることができました。

途中何度も海藻に突っ込まれるので非常にスリリングです。海藻に擦れるとラインはすぐ痛むため、リーダーは釣るごとにチェックしていきます。また、この時期は少し強めの4ポンド程度のラインで強引にやり取りでき、潜られる前に浮かせる強度のタックルを組んだ方がキャッチ率は上がります。

海藻の隙間からヒョコっと飛び出してすぐ反転するため、なかなかテクニックでツッコミを回避するのは難しい状況でした。バラシを防ぐためにも、個人的には強めのタックルで臨んでいます。

アタリが遠のく前にワームチェンジでヒットを持続させる

メバルは群れているのか、同じ場所にキャストしても連続してヒットしてきます。しかし、デイメバリングの欠点としてメバルに見切られるのも早いため、食わなくなる前に早めのワームチェンジをしてスレさせないようにします。

今までは安定のガルプベビーサーディーン1.5インチを使っていましたが、エコギアのメバル職人にチェンジ。

次はバークレイパワーベイトに変更すると、今日一番のサイズである26センチがヒット。強烈な突っ込みをかわして開けた場所へ誘導して、無事にキャッチすることができました。

基本的には泳いでいるベイトや釣ったメバルが吐き出すベイトから当日のカラーやワームを選定します。ただし食いが立っている時にはほぼ何でも食いついてくるため、とにかく手持ちのワームをあれこれ交換してメバルを飽きさせない工夫をしていくことで入れ食いを持続させることができます。

カサゴも入ってきており根魚の穴釣りも面白くなる時期

先月まで姿が見られなかったカサゴも入ってきていました。ボトム付近に落としたり、テトラの穴の中でワームを躍らせると簡単に釣れてしまいます。

今後は堤防やテトラ帯中心にカサゴの魚影も濃くなってくるため、ワームはもちろん、エサを付けた穴釣りで狙って数釣りが堪能できるようになりますね。

カサゴはカサゴで食べては美味しいし、掛かった瞬間の引きは強くてスリリングなやり取りができる魚です。メバリングで釣れなくても、カサゴを始め何かしらヒットするので飽きない釣りが楽しめます。

底すれすれまで探ると岩の間から飛び出して食ってくることも

同行した友人も良型メバルをガンガン掛けていた

すっかり明るくなった7時ごろ。朝マズメの爆釣から一段落して、アタリがピタッと止まってしまいました。ただし偏光グラスで海中を見ると、メバルらしき魚の群れはいるし、ただ単に口を使わなくなっただけかと推測しました。

ここで釣り方を変え、一旦底まで落としてからのボトムバンプや、ジグヘッドを浮かせては沈めるフォールのアクションを取り入れた底狙いの戦法に切り替えます。

すると岩の隙間からメバルが飛び出してきて、ジグヘッドにアタックしてきました。澄んでいるエリアでのデイメバリングは食う瞬間が見れるのも醍醐味の一つですね。

こうしてボトムのストラクチャーに引っ込んだメバルをぽつぽつと狙い撃ちしつつ、風が強くなってきたため撤収としました。

ズルズルと粘らずに早期撤収できたのはいつぶりだろう…。最近は貧果が多かったのですが、十分に釣れた時は早めに帰ってゆっくりするのもいいですね。

岸からのシーズンはもう終わりだがポイント次第でまだいける

今年は水温が不安定なだけにメバルシーズン初期から苦戦を強いられてきましたが、なんとかここにきて満足いく釣果を得ることができました。

メバルは水温の上昇とともに沖へと移動していくため、5月ごろまでで沿岸部の数釣りシーズンは終了です。小型のメバルは年中釣れますが、やはりメバルは冬から春の風物詩であり、寒い季節を熱くさせてくれるターゲットです。今後の水温の上がり方次第ですが、もう1、2週間はメバル釣りが楽しめそうですので、ゴールデンウィークなどはソルトルアータックルを組んであちこち探り歩いてみるのも面白いと思います。

ライトソルトタックルで春の五目釣り!堤防やテトラで根魚を釣る
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