初の関西釣堀サザン!高級魚を狙うも越冬したエサ取り軍団に完敗

何事も新しい挑戦というのは良いものです。海上釣堀にハマって以来毎月2,3回は釣行していますが、今年は行ったことがない海上釣堀へと足を運んでいます。

3月中旬に行ってきたのは大阪の海上釣り堀サザン!関西で仕事が入ったのを利用し、急遽前入りして釣り堀に行ってしまおうということに。電車で行く予定を車に切り替えて、夜中から出発するという釣り人思考な無謀計画でした。

関西国際空港を間近に見るサザンビーチの隣に設置された地続き型の釣堀。船で行くのとは違った手軽さと、漁港内のため多少天気が荒れても釣りができるのが良いですね。

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初めてのサザンへ…受付を済ませて筏を視察

駐車場へ到着。大きな荷物は軽トラックで運んでもらい、漁港内の釣堀筏へと足を運びます。

受付で入場料を払い中へ入ると、すでに慣れた人たちが着々と準備を進めていました。

この日は平日で天気も良かったのですが、ぐっと冷え込んで底冷えするような状況で魚の活性には不安が残ります。

筏は小筏を中心に並べられており、漁港の中になるので非常に静か。春休みのせいか子連れのグループも目立ち、レジャーで来るのにも最適な場所だと思いました。

準備不足感が否めない…使用タックル選びに困惑する

今回1つ目の手違いが、使用するタックルの準備不足です。サザンのルールとして、3.3メートル以内の竿しか使えないというものがありました。

筏が小さいので納得できるものでしたが、普段使っているのは4メートル、3.6メートルといずれも持ち込めません。

釣堀用の竿は、唯一宇崎日新のPROSPEC海上釣堀際釣り240がありましたので、こちらに2500番のナスキーをセットして脈釣りをします。

  • ウキ釣り
  • ダイワモアザンエキスパート110
  • ダイワセルテート3012+PE1.2号
  • 脈釣り
  • 宇崎日新PROSPEC海上釣堀 際釣り240
  • シマノナスキー2500番+PE2号

幅広く探るウキ釣り用として、ルアーロッドであるダイワモアザンエキスパート110をチョイス。リールはセルテート3012をセットしました。

ルアーロッドは釣堀でも有用で、マダイから青物まで獲れる万能性があります。ただ最近は使っていなかったし、初めての釣堀で勝手も分からないので手探りの釣りが始まります。

7時の合図とともに釣り開始!まずはネット際を攻める

釣座の抽選はブービー。釣り座はなる様にしかならないので、空いていた面の中央に陣取りました。

試しにタナを取ってみると、底までは5メートルと浅いです。普段10メートル以上の釣堀で釣っているのもあって拍子抜けしてしまいます。浅いほうが釣りやすいのですけどね。

皆さんの様子を見ると、一心不乱にネット際の角を狙っているので、朝一番角地に溜まっている魚を狙っていきます。

手持ちのエサは大丈夫か?想像以上のエサ取りの猛攻が始まる

今回用意したエサは、

  • 本虫・・・イシダイ狙い用
  • 団子・・・練餌海道KINGとQUEEN、生ミック
  • 甘エビ
  • キビナゴとイワシ

察しがついた方もいると思いますが、のっけからエサ取り軍団の猛攻を受けてしまいました。

スケベ心で一番から本虫付けて放り込んだら、着水と同時に小アジに食いつくされて終了!

オモリを4Bから1号に変え、ダンゴを素早く落とすも底のほうには小フグが居てコツコツ齧られて終了!

今度はキビナゴを付けてみますが、こちらもアジに突かれて3分後には骨になって終了!

これは大変です。関西の釣堀はエサ取りが多いとは聞いていました。この時期は大丈夫かなと思ったのが甘かった。

暖冬の影響でエサ取りも越冬し、釣り人のエサを食っては大きく成長してしまっているようです。

硬めのエサを用意しないとまず本命のタナまで持ちません。

硬めのダンゴQUEENでサザン一発目となるマダイをゲット

四苦八苦しながらエサ取りの様子を見ていると、他の釣り人が仕掛けを入れるとそっちへ群がっていくので一瞬スキができます

仕掛けを入れるタイミングをうまくずらし、他の人に犠牲になってもらいながらなんとか仕掛けを沈めることに成功。

するとコツコツと大きめのアタリが出てサザン一匹目となるマダイをゲットできました。

使用したのは練餌海道QUEEN。こちらは練り込むと固くなるので、エサ取りに多少突かれても残ってくれる。マダイなどが居れば食ってきてくれるようです。

エサ取りが引いた合間に甘エビでスズキが釣れる

しばらくエサ取りと格闘を続けていると、一瞬ですが小アジの群れが居なくなったのが確認できました。今まで瞬殺だった本虫も残ってくる。

これを機にもっと柔らかいエサである甘えびを付け、ウキ釣り仕掛けを中央付近へ投げ込みます。

中央から少しづつ、手前に誘いつつ反応を見ていると、小さい前アタリの後にシュッとウキが消し込みました!

マダイとは違う強く走る引き。ちょくちょく止まるのでなんだろうと思っていると、見えたのは細身の銀鱗、良型のスズキでした。

シーバスロッドでシーバスを釣るという思わぬベストマッチした釣果になりましたが、サザンもこの時期は色々な魚種が入っているみたいでいいですね。

鯛、ハマチなどの定番のほかに、トラフグ、スズキ、イシダイ、オオニベ、クロソイ、カワガレイと色々な魚が釣れる可能性があります。

トラフグやイシダイを狙うもこちらには見向きもせず

9時ごろにはトラフグが放流されました。この時期の目玉とあって何とか釣りたいところ。しかしイマイチ食いが悪く、すぐには反応を見せてくれません。

偏光グラスで様子をうかがっていると、1匹やる気のありそうなフグが仕掛けを追いかけて行ったり来たり。コイツ食ってくるな…とエサを付け替えてると、タイミング悪く入れ違いで仕掛けを入れた釣り人にヒット。

こればかりは仕方ない。ストック分も合わせて5,6匹は入っているようでしたが、あいにくこちらにはヒットせず、この筏では2本のトラフグが上がったのみでした。

イシダイは低水温のせいか食わず…無念の敗退

ぽつぽつとネット際でマダイを仕留めるも、もう一つの本命「イシダイ」の姿はどこにも見えません。

この日のイシダイ放流は3匹あり、前日も釣れてないのでストックは多いということ。期待してチャンスを待っていますが一向にあがりません。

イシダイはイソメ、本虫、シラサエビ、蟹に実績があるようですが、残念ながら本虫はエサ取りにやられて使えません。

エサとしてはカニが良いようですが、手持ちのエサには残念ながら口を使わず、もう少し水温が上がって活性が上がらないと難しいのかも。

見かねたスタッフがエサ取りに強いカニをくれた

ここでスタッフの人が漁港の岩場でカニを捕まえてきてくれました。暖かい心遣いに大感謝!

さすがにカニはアジどもが見向きもせず、スムーズに底まで沈んでいってくれます。あとは魚が居れば食ってくるはず。

しつこくネット際を攻めていると、軟調の穂先がグーーーっと曲がっていく良いアタリがでます。付いていくように食い込ませてからあわせると、マダイがヒットしてきました。

残念ながらイシダイは食い気がありませんでしたが、スタッフの気遣いで釣れてくれたマダイはいつも以上に嬉しい釣果となりました。

ネット際をネチネチ攻めてマダイやクロソイを追加

午後になっても引き続きエサ取りは盛況で、イケスの中央はアジにイワシに小フグが湧きまくって釣りになりません。

エサ取りをうまくかわしながらネット際を攻めていると、マダイとクロソイが相手をしてくれます。

クロソイはネットに張り付いてる感じなので、ネット際ぎりっぎりにキビナゴやイワシを落としていくと食いつきます。

筏自体が小さいうえに水深も浅いので、ネット際を中心に攻めたほうが良いのかもしれません。

最終的にはマダイ6、クロソイ1、スズキ1という釣果になり、サザン初挑戦を終えました。

反省:初めての釣堀サザンはエサ取り対策が甘かった

今回の釣行の反省としては、何といってもエサ取り対策が甘かったことでした。

話を聞くと、昨年より入っていたエサ取りが越冬して大きくなり、柔らかいエサは全然ダメとのこと。今年は暖冬でしたので常連さんにとっても勝手が違うようでした。

殻付きのエビ、活きたカニ、魚の切り身系、が定番のエサになるようです。今後夏にかけてさらにエサ取り増えそうですので、使うエサは良く情報を見て吟味したほうが良いですね。

エサ取り満載とはいえ、状況的には他の釣り人も一緒。この中でいかに他の人を出し抜き、自分の釣りを組み立てるか、釣堀ごとに攻略法があって楽しみは尽きないです。

私の住んでいる愛知からだとなかなか気軽に来れませんが、次は対策万全に望んで釣果の面で満足のいく結果を追及していきます。

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