海上釣堀「傳八屋」で練り餌海道のエサが好反応!2020年3月釣行レポート

三重県南伊勢町の海上釣堀「傳八屋」にて、初春の釣りを楽しんできました。

今狙うのはこの時期しか入れられないサクラマス。養殖物とはいえ、絶妙な脂と風味でどんな料理にも合う。さらに3月は冬の居残りであるクロソイや、イシガキダイ、ヒラメなども放流されているため年間で最も釣り物が多い時期でもあります。やっぱり色々狙えるというのは楽しみがありますね。

普段は乗り合いで一人で行くことが多いのですが、今回はyoutubeチャンネルの視聴者さんのお誘いで借り切り筏での釣行です。

しかしながら天気は大荒れ模様。春の低気圧が通過するタイミングで、朝から雨、昼からは強めの風が吹き荒れる予想でした。雨による濁りで魚の活性が上向いてくれることを期待しつつ釣りを始めます。

傳八屋大筏の朝一の攻め方と釣りおじさん的エサ使い

今回の試みの一つが「多様なエサ使い」。色々な魚が入っているのと、まだ活性が安定しない時期ですから、色々なエサを使い当たり餌を探っていこうと思いました。

  • いつも定番のシラサエビ
  • アオイソメ
  • 生ミック
  • マルキューの練り餌「レッド・イエロー」
  • 練り餌海道「KING」
  • 練り餌海道「ドラキュラ」
  • ササミ漬け「押江込蔵」
  • スーパーで買った甘えびむき身

それぞれ自宅でタッパーに小分けして持っていきました。

練り餌海道は関西では有名らしいですが、東海圏ではあまり売っていません。通販で取り寄せて、今回初めてつかってみます。

朝一から狙うは深いタナ!定番の攻めで1投目からマダイ

朝一番は脈釣りで幅広いタナを探ります。ハリスを3メートルとって針から50センチくらい上にガン玉4Bをセット。

エサはシラサエビを付けて、9メートルくらいのタナまでゆっくりと落としていきます。活性が高ければ、落ちていく途中でエサを食うこともあります。

傳八屋の筏は水深が約10メートルで、中央付近は11メートルほどあります。うねりが有るせいか、ネット際は大きく張り出してしまって浅いです。

沈めてから5秒、ゆっくりと竿を上げ下げして誘っていると、マダイ特有のコツコツッとしたアタリが出てくれました。

大きく引き込んだタイミングでアワセてフッキング成功!元気な引きで上がってきたのは、幸先の良い綺麗なマダイでした。

ヒラメもシラサで食う!イシダイっぽい強烈な引きにハリス切れ

シラサエビによくあたるので、他の人もシラサで探り始めます。するとお隣ではヒラメもヒットしていました。私も以前シラサエビでヒラメを釣ったことありますが、養殖のヒラメは活き魚でなくても食ってきますね。

私もさらに仕掛けを落として底すれすれ10メートル程度を探っていると、ゴンゴンっと大きく竿を引き込む強いアタリが出ます。

1回目は素針を引き、再度シラサエビを付けて底に沈めると、強烈な突っ込みで穂先が海中に突っ込みます。慌てて合わせるも、重みを感じると同時に一瞬でハリス切れ。

針のチモトで切られていたため、恐らくはヒラメの鋭い歯にやられたか、イシダイなどの歯で噛み切られたものでした。これは悔しいですが仕方ありません。

確か1月ごろからイシガキダイが入っていたし、春先は天然イシダイが入ることもあるので油断できませんね。

シラサエビでのアタリが遠のいてしまったので、今度はたくさん持ってきたダンゴエサで探っていきます。

初めてつかう練り餌「KING」が好調で頻繁にアタリがある

ここで初めてつかうエサである練り餌海道のKINGを取り出します。

黄色く非常に柔らかいエサで、いかにもシマアジやマダイが好きそうなマテリアル。エサ取りには弱そうな柔さですが、他の独特のニオイで期待できます。

針に隠すように差し込み、さらに指で練って少し形を整えます。雨が降っていたので、すぐにふやけてしまって付けづらい。

他にもQUEENという練り餌もありこちらも評判が良いので使ってみたい餌です。

まずは様子見、ゆっくりとエサが崩れないように落とし込みます。仕掛けが立ってから、軽く誘って落とし込むと、落としたタイミングで一気に竿先がひったくられました。

強い引きでドラグを出しながら上がってきたのは良型のマダイ!KINGでさっそく釣れてくれました。

1回目の放流後にマダイ連発!サクラマスも相当入れてくれた

9時前くらいに1回目の放流です。20センチくらい?の塩焼きサイズマダイをたくさん。50センチ近い良型を10匹くらい。サクラマスは合計20匹くらい入れてくれました。9名での貸し切りでしたが、期待以上に放流してくれた感じはします。

放流後はマダイがぽつぽつと釣れ始めます。私の竿には良型ばかりが食ってくれて、釣れるサイズは皆50センチ近い。このサイズなら引きも十分に楽しめます。

ヒットエサは、先ほどのKING、生ミックの2つ。色々試しましたが、甘エビやササミにはかすりもしませんでした。

さすがにサクラマスは放流直後には口を使ってくれませんでしたが、まだまだ時間はあるので活性が上がるのを待ちます。

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後半戦!青放流も活性上がらずサクラマスの活性が上向く

せっかくの貸し切りですので、何とか1本でも多くの青物をゲットして帰りたいところ。

色々とエサを変えタナを変えていきますが、なかなか魚の活性は上向きません。青物はカンパチが上がりましたが、活性はいまいちでした。

10時ごろに待望の青物の放流!ブリ、カンパチ、ワラサが入り、さらにマダイやイサキもポンポンと放り込まれます。

初めてつかうエサ2「ドラキュラ」

青物狙いのエサとして、「ドラキュラ」というエサも持ち込みました。こちらも練り餌海道のオリジナル餌です。

釣堀のエサではお馴染みのカツオの切り身を、真っ赤なマテリアルに漬け込まれたエサです。見た目に反して生臭いというわけでもなく、切り身になっているので針にも付けやすいです。

青物用の太仕掛けで8メートルくらいのタナまで落としてあげると、なんとさっそく竿先にゴンゴンとアタリが出ています。

しかしこれは青物ではなく、マダイが齧っているようなアタリ。マダイはカツオの切り身でもよく釣れます。

タイミングよくアワセを入れるとグッと竿先が曲がる。しかしどうも軽い…??勢い行く上がったのは、なんとサクラマスでした。

傳八屋で入れられるサクラマスはまだ小ぶりなサイズが多いということですが、今後は1キロ超えるサイズも入ってくるということなので期待できますね。

水面下で青物がドラキュラを加えて猛反転!

ドラキュラが調子よくあたってくるので、引き続き針に付けてサクラマスでも狙ってみようと思いました。

すると仕掛けを投入して数秒後、まだ2メートルほどしか落ちていないところで、青物が食い上げてきて反転します。

あまりに急なことで初動が遅れ、一瞬のうちにハリスを切られてしまいました。これは油断が招いた大失態…。

ドラキュラ特有のニオイや真っ赤な色が青の食いを誘ったのでしょうか。今まで姿を見せなかった青物が水面近くまで食い上げたということは、何かしら引き付ける要素があったのは間違いない。

カツオの切り身は最近あまり使っていませんでしたが、やはり釣り堀の定番エサとして少量でも持っていくべきだなと思いました。

サクラマスに定番となるエサはない!色々なエサで食う

さて、お目当てのサクラマスは釣れてくれたものの、放流数には遠く及ばず他の人もぽつぽつと釣るにとどまっています。

しかし本当に色々なエサで釣れているのを見ると、これを使えば釣れる!というものは無くて、色々なエサを試してみる必要がありそうです。

  • アオイソメのウキ釣りで釣れる
  • カツオの切り身をガツガツ食ってくる
  • シラサエビのフカセ釣りで釣れる
  • 活きアジの泳がせ釣りで釣れる

このように当日もヒットエサは安定せず、なかなか狙って釣ることはできませんでした。

タナもまちまち。浮いているかと思えば、私が釣ったタナは底ギリギリでしたし、5メートルほどの浅いタナでも食っているようでしたので遊泳範囲が広いです。

色々なエサを付けるとともに、できるだけ広くアピールできるように軽めのオモリでゆっくりとエサを落としていくのがコツになるかと思います。

良いエサはすぐに答えが出るのが海上釣堀

最終的にシマアジも仕留めてなんとか格好は付いた形でしたが、個人的釣果としても、筏全体の釣果としても厳しいものがありました。

ただ、色々なエサをローテーションしていくというのは基本であり大事なことですね。

食うエサはすぐに良い反応が出るけど、食わないエサは何時間入れていてもとことん食わない。

釣堀のの場合は答えが出るのが早いです。食うときに食いたい餌があればすぐに飛びついてくる。しかし食わないエサは見向きもされない。

良いエサについては1回の釣行で全てわかるようなものではありませんが、この時期にはこのエサで調子よかったとか、この釣堀ではこのエサが良いというのが経験として蓄積されます。

自分の中のデータも参考にしながら、ヒットエサを見極めていきたいですね。

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