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三重県に多数ある海の釣り堀の中でも、よく釣れると言われる「辨屋(べんや)」へ行ってきました。
ベテラン勢に聞いても評判は上々な場所なのですが、釣り堀とはいえ甘くないのが常です。辨屋での釣果を高めるコツや、棚の攻略法についてまとめてみました。
辨屋初めてでも安心:受付から釣り開始まで
まず釣りに行くときには前もって辨屋公式ページより予約をしておきます。予約は空き状況が確認できるので、必ず枠は確保していきましょう。
受付でお金を払い、竿やライフジャケットを借りる場合は忘れずに申し出ます。ここで生き餌(アジやイワシ)も注文できるので、青物釣りたい場合は買っておくのがオススメ。
トイレや自販機も事務所横にあってとてもきれいです。イケスの上にもトイレはありますが、釣りに集中するためにも行っておくといいです。
辨屋は駐車場目の前から出船できて超便利
辨屋のいいところは、駐車場目の前が海であり船着き場になっているところです。荷物をもって歩いたりする必要なく、すぐに桟橋から出船できるのはとても利便性が良いです。
桟橋の奥にスカリが置いてあるので、自分の分は必ず持って船に乗り込みましょう。忘れると魚を入れておくことができません。
乗船の際は名前を呼ばれるので、呼ばれたら案内に従って船に乗り込みます。ここで乗り合いの場合は抽選があります。
抽選順にイケスに陣取ってさっそくスタート
イケスに上がったら抽選順に釣り座を決めてスタート。
辨屋は夏季シーズンにはおおむねイケスに上がれるのが7時ごろ。午後2時まで釣りできるので、意外と長い時間釣りを続けることができます。
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辨屋は棚を上手く調整していくのがカギとなるか
ここからは個人的に思う辨屋の攻略です。攻略と言っても海上釣り堀共通で、棚を常に意識して釣りを組み立てるのは同じだと思っています。
当日は隣に座った方にもいろいろ情報交換しつつ、放流されている様々な魚を狙ってみようと思いました。
浅い棚を丁寧に探ってイサキの数を伸ばす
まず釣り初めのモーニングはマダイ狙い。イケスは中央付近が9メートル程で底に着くなど水深はそこそこあります。
底から探ろうと深めの棚を狙いますが、位置が悪かったのか対面ではマダイがガンガン掛かってるのに、こちらにはアタリすらありません。
あまりにも釣れないので棚を浅くして探っていくと、中層付近にてイサキが入れ食いになってきました。
エサはマダイ狙いのダンゴエサ。マルキューのマダイスペシャルA(通称赤ダンゴ)です。
角地周辺にもイサキは群れていて、エサを落とせば食いあげてくるほど活性が良い。偏光グラスで見ていると食う瞬間が見えたりしてなかなか面白いです。
イケスの中央付近でも、ウキ下4メートル程の浅い棚でイサキが固まっているようで、棚さえ合わせれば面白いように掛かってきます。
ネット際でイシダイが連続ヒット!底狙いとは限らない
イサキに飽きたので、個人的に本命としていたイシダイ狙いに切り替えました。イシダイは虫エサで釣れているとの情報を得ていたので、青イソメに変えて、ハリスも5号のハリスに変更して強靭な引きに耐えられる仕掛けに変更します。
こちらも堤防の角地を底から攻めていきますが、思うようにアタリはありません。イシダイは放流されてる絶対数も少ないはずなので、とにかく丁寧に底から表層までを探っていきます。
するとわずか5メートル程の浅い棚でゴンゴンっとイサキと違う強いアタリがあります。じっくり待って強い引き込みと同時に鬼アワセすると、ドラグがジージー鳴る青物のような引き。下へ下へとしか突っ込まないので青ではなくイシダイだと確信しました。
じっくり浮かせてタモ入れしたのは見事なサイズのイシダイ。話では天然ものも入っているということだったので、イケスの中の魚とはいえ十分な引きを楽しむことができました。
表層に浮いてきたハマチを狙い撃ち
散々アジを泳がせたり、イケスの外で釣った小サバを泳がせるなどしていたのですが無反応でした。
青物の放流は10時ごろで、満を喫した時に期待してアジを皆で放り込みますが反応が乏しい。エサを追いかけては来るものの、食い込むまでには至りませんでした。
表層付近でぐるぐると円を描くように泳いでいるため、タナを浅くして青イソメをゆらゆらと泳がせているとひったくるようにヒット。
その後しばらく後に再び青イソメを放り込んでいると、これまた同サイズのハマチがヒットするなど小型のエサに反応が良かったように思います。
釣果を大きく左右した2つのエサは辨屋では必須か
釣行当日は季節がらもあるかもしれませんが、青イソメとシラサエビもしくはウタセエビを持っているか否かで魚の反応が大きく変わりました。
イシダイはイソメ類にしか反応しなかった
私はメインとしてイシダイを狙うため、事前情報として青イソメを持って行きました。情報通りにイソメでの探り釣りにイシダイがガンガン食いついてきて、3匹仕留めることができました。
しかし、イシダイはイソメ以外のエサに反応が悪かったのが意外でした。カニ、エビ、オキアミ、団子などには見向きもせず、ゆっくりとイソメを落とした時にしかアタリが無かったのです。イソメで食えば、海老で鯛を釣るよりコスパがいいです。イシダイが入っているときは、虫エサは持って行くといいと思います。
苦労して何とか仕留めたシマアジも青イソメでの釣果。こいつもダンゴ勢には全く無反応で、イソメかシラサエビで底付近で食ってきました。
シマアジは掛けてからもばらさぬよう慎重なやり取りが必要ですが、食うときも気まぐれなのでエサ選びはシビアですね。
青物は食い渋りつつもシラサエビには好反応
もう一つ、青物はシラサエビへの反応がすこぶる良かったです。カンパチやハマチはシラサエビで食ってきており、アジの泳がせ釣りには1匹かかったくらいでした。
どうも当日は小型のエサに反応が良かったようで、私は青イソメを疑似餌のように積極的に動かすことでハマチを2匹仕留めました。ただ、シラサを持ってきていなかったため、持っていたらもう少しドラマがあったかもしれないと思うほどでしたね。
その時期の水温や、放流されている魚によって最適なエサは変わります。予約時に反応の良いエサを聞いてみるか、ホームページに載っている釣果情報を見ながら、直近反応の良かったエサを持って行くと間違いないです。
釣りが終わったら撤収:道具だけ持って後はお任せ
釣りが終わる2時ごろになると迎えの船が来ますので、荷物を片付けて船に乗る準備をします。
釣った魚は別動隊が来て回収してくれますので、スカリに付けられた番号は必ず覚えておきましょう。他の人のスカリと分からなくなってしまいます。
港について荷物を片付けたら、魚を入れるクーラーをもって桟橋の前で待機。イケスごとに名前が呼ばれますので、呼ばれたら締められた魚をもって撤収です。
辨屋5月16日の釣果は太公望に一歩及ばすも健闘
初夏の辨屋での私の釣果は、
- ハマチ×2
- シマアジ×1
- イシダイ×3
- イサキ×13
当日は、私の隣で釣果を競っていた方が「本日の太公望」として公式サイトを飾っておりました。やっぱりベテランはいい仕事しますね。
マダイがゼロとなりちょっとイサキと遊びすぎた気もしますが、1日中アタリを楽しませてもらえてよい釣りができました。
辨屋は評判通りよく釣れる釣り堀でした。その日の活性により状況は変わると思いますが、やっぱり釣り堀というだけに爆釣したいもの。釣れている釣り堀に行きたいなら、ここはチェックしておくべきだと思います。