秋のアオリイカエギングは、小型の数釣りを主眼に置いた釣りとなります。しかし、アオリイカを釣るのが面白くても、小型ばかりだと飽きてしまうもので、少しでもサイズアップしたいと考えるものです。
そこで今回は、秋の数釣りシーズン序盤のアオリイカエギングで、サイズアップするコツを解説します。
シーズン序盤にアオリイカの良型を狙うのであれば、まずはエギのサイズを大きく変更してみるということ。どうしてもイカが小型なので2号から2.5号が主流になるのですが、サイズアップを狙うなら3号から3.5号以上のエギの使用が必須となります。その大きな理由が3つあります。
・小型が乗らない
エギが大きくなるとシルエットが大きくなって、海中での動きがダイナミックになります。そのため、アオリイカを呼び寄せるアピール力が大幅にアップします。アオリイカが多く集まれば、エギにアタックする確率が上がりますが、エギが3.5号以上の大型になると、小さいアオリイカがアタックすることが少なくなります。小型が乗らないから、大型のみに狙いを絞ることが可能になるのです。
余談ですがアオリイカは私たちが想像する以上に獰猛な性格です。自分の体より大きいんじゃあないか?というサイズのエギでも遠慮無しに襲い掛かってきます。大型のエギでも小型が釣れてしまうので、シーズン初めから大きいサイズを選んでも問題ないのです。
・遠投が効く
自重が重たい大型エギは遠投力が上がるので、釣り場の広範囲を探ることが可能になります。広範囲を探ることができれば、その分だけ型の良いアオリイカを釣る確率が上がります。大型ほど群れているよりはじっと獲物を狙っていることが多くなります。そのため広範囲を攻め、後述する深いポイントを狙う際にも小型のエギより遠投性能が求められるということなのです。
・海底までしっかり沈む
シーズン序盤のアオリイカは、中層に浮いていることが多いです。浮いているアオリイカよりも海底近くに潜んでいる個体の方が大きい傾向があるので、大型のエギでしっかり底取りしましょう。アオリイカは型が大きくなるにつれて漁港内の内湾から外に出て行き、水深の深い場所へ移動していきます。そのためより水深があり深場を狙うためにも大型のエギにアドバンテージがあるのです。
なお、ワンドよりも流れのあるポイントの方が遊泳力のある型の良いアオリイカが出る傾向にあります。そのため、潮通しの良い場所でもしっかりアクション出来る、3.5号以上のエギの使用をおすすめします。なお、厳寒期のアオリイカは潮通しの良い場所よりも、ワンドなどの穏やかな場所を好みます。季節や海水温によって、アオリイカのサイズアップを狙うポイントも変わることを、覚えておきましょう。