エギングでなかなかアオリイカが釣れない・・・隣の人はガンガン釣っているのになぜ??
エギングはエギというルアーを使うだけあって、使い手のテクニックが反映される釣りでもあるのが事実。ここではアオリイカを釣るために必要なエギングの基本アクションを、具体的に説明します。
エギアクションの基本となるジャークからのフォール
エギングの基本的な流れは、キャスト→着底→ジャーク→フォールとなります。ます、初心者が押さえておきたいのが、エギを確実に着底させることです。穏やかな海であれば、エギの沈下速度は以下のようになります。
一般的なエギの沈下速度
2.5号 約4秒/m(9月から10月初旬)
3号 約3.5秒/m(10から11月頃のサイズ)
3.5号 約3秒/m
実釣では波や風、糸の抵抗があるので、上記を参考にしながらエギの大きさを替えるようにしましょう。糸ふけを見ていて、テンションが急にゆるくなったりすれば着底のサインですのでカウントして覚えておきましょう。
エギを着底させたら、ジャーク(シャクリ)を行います。ジャークの強さや幅によって海中でのエギの動きが変わるので、ジャークはとても重要です。エギは基本的に「クルマエビを模したもの」エビが海中で驚いて跳ね上がる様を演出します。初心者はゆっくりでいいのでまず、ジャーク幅を大きくアクションすることを心がけましょう。
大きいジャークのメリットは、ワンアクションでのエギの移動距離が長いので、アピール力が高くなることです。ジャークをする時は、エギを海面近くまで撥ね上げるイメージでアクションさせましょう。海中では水や風の抵抗で思ったよりエギが動いていないこともあります。
海面近くの高いところからのエギ・フォールは広範囲にアピールができるし、アオリイカがアタックするエギのフォール中の時間を稼ぐことができます。
これが真冬の低海水温期から春イカの時期になると、アオリイカは海底から離れないので、エギを高く跳ね上げずに底付近で軽く小さくジャークしてアオリイカを誘います。時期によって異なるアオリイカの習性に応じて、釣り方に変化を持たせることを覚えておきましょう。
ジャークした後のフォールが肝
アオリイカは何処で食いつくのか?それはしゃくってジャークした後の、フォールでエギがゆっくりと沈下していくときにアオリイカが襲い掛かります。このフォールの時に急に糸がひっぱられたり着底より早く糸が緩んできたり、ビンビンっとイカがアタックした感触が伝わってきます。
私はフォールの時にやや糸を貼り気味にして落とすことで、「テンションフォール・カーブフォール」を意識します。こうすることでアタリが分かりやすくなりますし、自然にエビが海中を泳いでいく様を演出できますね。
ケースバイケースで様々なアクションを使い分けるのがエギングですが、特に初心者はフォールをないがしろにしていることが多いです。しゃくるよりもしゃくった後のフォールに神経を注ぐようにしましょう。
アオリイカのスイッチオン、ダートアクション
エギを左右に大きく鋭く動かすことを、ダートアクションと言います。糸フケを出してテンポよく数回ジャークすると、エギはワンジャークごとに右、左へと動きます。エギ・ダートはアオリイカの狩猟本能を刺激するようで、それまでエギを遠巻きに見ていたアオリイカが突然エギを猛烈に追いかけ回すことがあります。秋イカが特に、ダート・アクションへの反応が高い傾向があります。
覚えておきたいリールのドラグ設定
エギングでのドラグ設定はガチガチに固定せず、ジャークの度にジリッと糸が少しだけ出る設定が基本となります。秋の堤防ではロッドをしゃくる風切り音と、ドラグが滑るジッジッという音があちこちで聞こえますね。ドラグを締め過ぎると、アワセた時にイカが身切れしたり、掛かりが悪い時のバラシの原因になることもありますのでロッドをしゃくった時に一瞬音がでるくらいに調整しておくのがいいです。
なお、ドラグ設定によってもエギの動きが変わるので、ジャーク幅や強さを変えずに、ドラグ設定で水中のエギの動きに変化を付けるテクニックもあります。
エギングテクニックの基本はここまで、中級者向けのテクニックについてはまた今度、解説をします。