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まるで初夏のような暑さが広がる4月初頭に、大物釣りで評判の三重県「大安トラウトレイク」へ足を運びました。
50アップがアベレージというほど大物中心に放流されていて、とにかく大型トラウトの引きを楽しみたいならばココというほど。
4月ということで水温も上がりだし、水深の浅い管理釣り場では高水温から活性にムラができやすいのがネック。今回もアタリがボトムに集中して釣り方次第で大きく釣果がわかれる状況でした。
大安トラウトレイク簡単紹介
1日¥3,100円という低料金で釣りでき、ちょっと空いた時間に出向いて釣りできるマス・トラウトの管理釣り場です。
一方で「大安トラウトレイクは釣れない」とネットで評されるほど渋く、一般的な管理釣り場のように数釣りできません。二桁釣れれば自慢できる。釣果を得るには腕の差や当日の活性がカギになる場所です。
管理釣り場とはいえ「農業用の溜め池」なので、まるで野池でバス釣りしてるイメージ。ただ、とにかく広いフィールドで竿が振れるのと、釣れれば大物ということでつい足を運んでしまいます。
今回はいつも釣りに行っている友人の誘いもあり、自作のルアーのテストも兼ねて釣行したレポートをまとめてみました。
初夏の大安トラウトレイクの攻め方考察
大安トラウトレイクは早朝から釣りができます。事務所が開くのは9:30頃ですが、後で料金さえ払えば早めに来ても大丈夫なので、とりあえず7時に現地入りして事務所前のカケアガリから調査を開始しました。
私はトラウト専用タックルを持っておらず、使うのはメバリング用のタックルをチョイスしました。
- ロッド:月下美人76L-T
- リール:月下美人2004
- ライン:GT-R4lbライン+リーダーフロロ4lb
ロッドはアタリの取りやすいチューブラーティップならアジ・メバルタックルが応用可能ですね。メバルとは引きの質が違いますが、ドラグもフルに使えるしフィールドが広いので50アップでも余裕で対処できます。
使うルアーは、0.5~1gのマイクロスプーン、オリジナルのフェザージグ試作品、毛バリを使って反応を探ります。一応目的としてはフェザージグのテストを兼ねていましたが、まずは1匹掛けるために表層から探っていくことにします。
朝の高活性を狙うも2時間バイト無し…
朝一現地入りして池を眺めていると、バシャバシャとライズしているのが確認できます。すでにフライで狙っている人が入っており、ぽつぽつながら魚を掛けている!
ここは目の前でも食ってくるので、とりあえず事務所目の前のかけあがりをマイクロスプーンでゆっくりと攻めてみます。
しかしコツッとしたアタリはあるものの乗ってくれません。思い切ってボトムを攻めると、ヘラブナが背掛かりするなど状況はかんばしくない。
桟橋方面に移動しつつキャストを続けますが反応なし。フライ勢の調子も渋いようで良い時間を何もないまま過ごしてしまいました。
表層と底の水温差で活性が大きく変わった
9時半ごろにオーナーが来たので、料金支払いついでに直近の状況を聞いてみました。
ここでオーナーの口から出たのが「フライもルアーもベタ底じゃないとダメ」ということ。
水温が上がっているので、低水温な底付近でしか口を使ってくれないということでした。表層と底の水温差が2度ほど。池の中心付近で水深のある場所に魚が溜まっている可能性が高いようです。
フライの人も良く見るとマーカーを付けて2メートル以上沈めており、まるでウキ釣りのように食わせているのが確認できました。
フェザージグのボトムバンプでようやく初バイト
ここからボトムに狙いを集中させる釣りに変更をしました。まずはスプーンを底取りして引いてきますが反応ナッシング。色を変えても重さを変えても心が折れそうなくらい無反応です。
普通ならルアーへの魚の反応を見て活性を探りますが、ここは溜め池なので濁りが強くて魚の姿が見えません。本当に手探りで試していくしかないのです。
満を喫して取り出したのが、友人自作のフェザージグ(ジグヘッドにフライ素材)。使える管理釣り場であれば抜群の反応を見せてくれますが、大安トラウトレイクの大型に通用するのか?という試験的な試みでもありました。
0.5gのミノータイプをじっくりと沈め、遅巻きで浮かせてはフォールの繰り返し。ここでようやくガツガツっと反応があり、ニジマスの顔を拝むことができました。
スプーン勢には無反応でルアー使いが勝敗を分けた
フェザージグが思いのほかよく、ニンフタイプの形状でも完全な底ズル引きで連続ヒット。口は使うものの、魚よりも昆虫類に意識が向いていたのかもしれません。時期的にユスリカライズは終わってますが、ここでの魚にとっては虫が主食であると思われます。
今日に限ってはスプーン勢は苦戦。ハードルアーメインで釣ってる人は竿が曲がらず、我々フェザージグ勢かフライ勢に軍配があがりました。
大安トラウトレイクという環境が独特なせいもありますが、やはり様々なヒットパターンを想定して全く趣のことなるルアーをいくつか用意していくのは管理釣り場で口を使わせるために必要かなと思います。
荒業!毛バリにガン玉を打ってボトムを攻める!
ここで私が使っていた荒業として、毛バリを結んだリーダーにガン玉を打つことで擬似的なフェザージグにしてしまう作戦をとりました。
タックルがフライ用ではないので、何かしらウェイトのあるものでないと釣りができません。スプーンに無反応で毛バリを使うしかないときは、ジグヘッドのような形状にして底取りして食わしていくのが効きました。
フライの人も底取りしてるくらいだったので行けると思いましたが、フライ沈めても食ってくる状況なら適当な毛バリを沈めてみるのもアリかと思います。
前日の傾向を聞きつつ順にカードを切っていく
大安トラウトレイクは釣れない…なんてことはなく、きっちり攻めてやれば口は使ってくれる釣り場です。
一般的な管理釣り場と違って数はおらず常時放流もされてないですが、広い池で伸び伸び泳ぐ大型マス釣りができる魅力がありますからね。
中には毎日?来てるような常連さんもいます。オーナーと合わせて近況のヒットパターンは必ず聞いて、状況から自分の使える手をとっていくのが一番早いですね。
ノーヒントで攻めていくのも面白いですが、さすがに管理釣り場で何時間もノーバイト食らうと心折れかけます。気温が上がる時期は渋い日も続くと思いますが、腕に自信ある人はぜひ大型のトラウト狙いで行ってみてください。