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海の釣り堀で入場料の元を取るためにはどれだけ魚を釣ればいいのか??こんなこと考えたことないでしょうか。
放流された大型の魚をイケス内で釣る海上釣り堀。高級魚が手軽に釣れるという謳い文句で人気が上昇していますが、釣るためには決して安くない入場料を払わなければいけません。
海上釣り堀の料金の平均は、約1万円前後。半日や釣り魚の種類によって、5,000円ほどで釣れる場所もありますが、それでも1回の釣行にかかる費用はそれなりのものです。
釣り場へ行く車のガス代、高速料金、釣りエサ、人間の飯代とさらに費用が掛かるので、1回の釣り堀釣行で一人2万円くらいかかる場合もありますから結構な出費。
今回釣り堀のオーナー複数に、釣り堀で放流される魚のおおよその仕入れ値を聞くことができましたので、どんな魚を何匹釣れば元が取れるかを計算してみました。
海上釣堀で放流されてる魚のおおよその原価
釣り堀で放流される魚は仕入れルートが複数あります。
- 養殖業者(主に四国、九州、三重)から仕入れてくる
- 自前の養殖いけすから釣り堀用にも入れているケース
- 漁師も兼業しており自前で捕った天然の魚を入れるケース
それぞれ仕入れ先からの運搬料や仕入れコストが変わるため一概にすべて以下の料金とはいいがたいですが、参考として仕入れ原価を掲載しています。
海上釣堀の定番魚種「マダイ」
まずは数釣りが可能で釣りやすい魚でもあるマダイ。
マダイ1匹のおおよその原価は、養殖物で400円~700円。一般に大ダイと呼ばれる50センチ上のサイズになると2,000円超えることもあるようです。
タイだけで元を取ろうと思うと、少なくとも25匹以上釣らなければ難しいと言えます。もっとも最近は価格が上がり気味で苦しいとも言っていました。
海上釣堀でだれもが釣りたい「シマアジ」
高級魚の一角であるシマアジは、釣り堀でも放流数が少なく誰もが釣りたい魚。
シマアジはまず養殖ものですが、2,500円から3,500円と非常に高価です。もうシマアジ2,3匹釣れば十分元を取れる可能性が高まるというレベル。
それもそのはず、天然物であれば軽く1万円超えするような魚であり、釣り堀側もあまり数を入れていないことが多いです。これは元取るつもりなら絶対狙うべき魚ですね。
海上釣堀の花形「青物系の魚種」
青物系は複数魚種がいるので分かれます。基本的にすべて養殖を仕入れたときの参考価格です。
ハマチクラス・・・500円~1,000円
ワラサ・メジロクラス・・・2,000円~3,000円
ブリ10キロクラス・・・5,000円~8,000円
小型カンパチ(シオクラス)・・・800円~2,000円
カンパチ3キロ~5キロ・・・3,500円~4,000円
ヒラマサ・・・キロ1,000円くらいで、釣れる5キロクラスだと5,000円ほど
青物系はキロ幾らという計算で価格が決まることも多く、大型になれば相応の価格になってきます。
ただし一般的に釣り堀で釣るサイズを考えれば、1匹3,000円ほどと計算して元をとっていくのがよさそう。
冬場に入れられる「クロソイ」
クロソイが意外に高いようで、マダイより高く500円~800円ほどするときがあるそう。
養殖値は四国のほかに東北からも仕入れルートがあり、その時々で安いほうを買うことが多いようです。
ソイをはじめとする根魚系って成長が遅い魚でもあります。食えるサイズまで成長させるのに時間がかかるとなれば、コストが高くなるのも仕方ないのかもしれません。
あっけなく釣れて釣趣に欠ける面もありますが、釣り堀で元を取るつもりなら釣っておくべき魚と言えるでしょう。
小物ながら塩焼きで美味い「イサキ」
イサキはイケスのネット際などで固まっていることが多い魚です。
仕入れは意外と安く、1尾200円~300円ほどで安定している模様。
サイズも大きくはないため、イサキを数釣って釣り堀料金の元を取るのはなかなか大変です。元とるつもりならば、食べる分釣ったら他の魚種狙いしたほうがいいですね。
釣り堀で元を取るために釣りたい魚種のまとめ
以上、釣り堀に放流される魚の中からおおよその仕入れ値が聞けたものを掲載してみました。地域によっても変わると思いますが、これらを参考に釣る魚を考えます。
- マダイ5~10匹・・・2,000~4,000円
- シマアジ1匹は釣りたい・・・3,500円
- 青物も1匹は掛けていきたい・・・3,000円
- +季節の魚
大体これくらい釣れば釣り堀で支払う1万円近い入場料の元を取れる可能性があります。
上手い人はもっとたくさん釣ってて驚かされますが、全体の釣果を見てみればボウズの人もいるし、鯛数匹で落ち着いている人もいる。なんだかんだ上手くバランスが取れて利益が出ているんだろうなと思わされます。
ある釣り堀では、魚は赤字近いけどエサの活きアジを自前で捕っていい利益になっていたり、エサやレンタルタックルでの売り上げがバカにできないとも言っていました。
釣り堀の考え方によってもビジネスコンセプトは違うと思いますが、我々としてはなんとか元を取ることを目標に腕を磨いていきたいものです。
海上釣り堀の手引き記事