チヌのフカセ釣りで厄介な無数に湧くボラ対策について考える

チヌのフカセ釣りの外道として、フグと同等厄介なのが表層に群れをなして押し寄せるボラ

太平洋側日本海側問わず沿岸部に生息しているため、漁港や内湾の穏やかな釣り場でコマセを撒いていると知らないうちに寄ってきてしまいます。

「ボラが寄ってくると、その下にはチヌも寄っている」という人もいます。コマセが効いている指標のように捉えることもできますが、フカセ釣りでチヌを狙っていると以下のような状況に苦戦させられます。

  • ウキにアタックしてきて微妙なチヌのアタリが分かりづらくなる
  • 表層でコマセを食べつくしてしまいチヌのタナにコマセが効かない
  • ボラはハリに掛かると縦横無尽に暴れるので場があれてしまう
  • チヌに似た、小さく微妙なアタリで無駄な期待をさせてくる…

ボラはボラでうまく対処しないと快適なチヌ釣りはできないものです。ただ、フグと違って対策は容易にできるため、習性さえ知っておけば何とかなるのがボラです。

ボラが湧いたらウキはイエローに変更

まずボラは表層付近を群れで回遊しているのですが、なぜかオレンジ色のウキに反応してアタックを仕掛けてくる習性があります。

群れが多いとガンガンウキにアタックしてくるため、本命のチヌのアタリがとりにくくなってウキから得られる情報が制限されてしまうのです。

ボラが湧いたら素直にイエロータイプのウキに変えるのが吉。完全にボラアタックは防げませんが、オレンジよりも反応は鈍くなって苛烈なアタックは防げるようになります。

蛍光イエローカラーのウキは、濁りがある場合や曇り空の下で見やすくなります。ボラ対策も兼ねてよく使う号数のウキはそろえておくといいです。

ガン玉で素早く刺しえさを沈めて表層を突破する

軽い仕掛けでフカセ釣りをしているとボラが掛かってしまうことがあります。

ボラは基本的に表層付近でエサのプランクトンなどを食べるため、浮いて漂っているオキアミなどは食ってきます。

ただし、神経質で違和感を感じると見向きもしないため、ガン玉で調整してなるべく早く刺しえさがチヌのタナに届くようにしてあげます

重すぎるとチヌにも違和感を与えてしまうため、あくまでボラの捕食をかわせるラインで調整します。G4~G7あたりの極小サイズをそろえておくといいです。

微妙なアタリをスルーして食い込みアタリに絞って合わせる

ボラはついばむようにオキアミエサを食べ、噛んだり吐き出したりを繰り返してきます。チヌの居食いアタリにも似て、微妙にウキがしもったりすることがあって紛らわしい。タイミングよく合わせたらボラだった!なんてことは数えきれないほどあります。

ボラがあまりにもたくさん湧いてしまい、表層から海底付近まで群れているような状況では、微妙なアタリはスルーすることも一手となります。

別にボラが掛かってもいいのですが、大型のボラが掛かると想像以上のパワーで右へ左へ走ります。せっかく作ったポイントが荒れてしまい、寄っていたかもしれないチヌが散ってしまう原因にもなるので、できる限りボラは掛けないようにするのがベター。

チヌは食い込みさえすれば一気に飲み込んで走り出すため、ウキが消し込むアタリだけに絞って疑わしきは見逃すことも作戦の一つになります。

竿で溜めてやり取りの練習をするのにもいい

ボラ対策としてできることをまとめてみましたが、まあボラしか釣れないってときもたまにはあります。見渡す限りボラ、まるで池でエサに集まる鯉のごとく集まってくることもありますね。

こんな時はいっそボラを掛けにいって、魚の引きを思う存分に楽しむというのも一興かと思います。

何もボラいじめて遊ぶわけではなく、それなりのパワーで泳ぎ回るボラは竿さばきを練習するのにもってこいなのです。ロッドの向きをどう変えれば魚を理想的な位置へ誘導できるのか、いざ本命が掛かった時の演習相手にボラは最適です。

ウキ下を短くして、表層でオキアミエサを漂わせれば簡単に釣れてしまいます。それこそメーター級のボラが掛かると、青物でも釣れたかのような強力な引きです。竿のパワーを最大限に使い、テクニックを磨く師匠にもなりうるということを提案して記事を締めたいと思います。

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