チヌの気配は見えども、ここのところ思うように結果を導けなかった堤防からのフカセ釣り。
エサ取り対策に翻弄されて本来の釣りが見えなくなっている状況にやきもきしながら、前回不発に終わった知多半島にてリベンジを果たしてきました。
今回チヌフカセで使ったエサとタックル
使用したタックルはチヌ専用設計の竿である、ダイワの「銀狼」1号5.3メートル。50オーバーの年無しサイズのチヌでも、溜めているだけで浮かせられるパワーと粘りのあるロッドです。
リールはセルテート2500に磯用のフロートナイロン2号巻き。テトラなので1.75号のフロロカーボンハリスを使いました。
この量で4，5時間分くらい。朝一の勝負なら、もっと少なくても十分釣りになる
撒きエサはオキアミ3キロに、集魚剤としてチヌパワーとチヌベストという安めの配合エサを混ぜ込みます。
オキアミとチヌパワーはいつもセットですが、もうプラスα加える集魚剤は毎回変えています。海の状況だったり予算的都合で変えますが、水深の浅い堤防やテトラでは比重の重い配合エサでポイントを作った方がチヌがよりやすいイメージです。
刺しエサは今回はオキアミのみで頑張ることにしました。
適度にうねりがあり潮も流れる釣りやすい状況
海の向こうにセントレアが見える
釣り場所は中部国際空港が間近に見える、常滑の榎戸漁港。足場の良いテトラが組まれているので、チヌ狙いの人が何人も竿を出していました。
バシャバシャと波気があって濁りも入り、ゆっくりと潮が流れているので状況は非常に良い。これでダメなら本当に一から勉強し直しってレベルの状況です。
釣り始めは底にタナを取りつつ、半誘導のウキ釣り仕掛けで探っていきます。
釣りの盛期の夏はチヌの活性も好調なのですが、撒きエサを使うフカセ釣りの特性上「エサ取り」との戦いは避けて通れない試練です。
しかし今回は適度にうねりがあったためか小型のフグなどがおらず、30分ほど釣りを続けても刺しエサが残ってくる状況が続きました。
綺麗に頭だけかじっていくのは、チヌがついばんでいる可能性大
オキアミの頭だけかじられたり、身の部分がぐちゃっと潰されて戻ってくる状況が続きます。チヌの気配がプンプン漂ってきたので、ここから集中してチヌを掛けにいきます。
馴染んだ仕掛けを浮かせて落とす作戦に食いついた！
仕掛けを張ってエサを浮かしてはまた落とすという動きを加える
日が昇って来ると同時に、強めに吹ていた風が一旦収まって仕掛けのコントロールがしやすい状況になりました。ここで竿1本分ほどの瀬際にウキをポジションして、積極的にチヌを誘う作戦に出ます。
チヌは上からゆらゆら落ちてくるものに好反応を示すことが分かっており、落とし込みしかりルアー釣りなどでも実績のある理論。これはフカセ釣りでも言えることで、ただ仕掛けを流すよりはエサを浮かせては落とすという動きを加えるのが効くのです。
当て潮で岸にウキが流されてくるため、少し沖へ仕掛けを投入して馴染ませます。馴染んだところで、糸を張りつつ少し仕掛けを浮かし、またゆっくりと馴染ませるというアクションをいれていきます。
これが見事にハマり、2回ほど流したところで穂先が海面に刺さるほど強烈なアタリでひったくっていきました。
いきなり走り出したのでボラが食ったと思っていましたが、ビンビン首を振る感触からチヌと確信。慎重に浮かせてタモ入れしたのは、目寸45センチほどの立派なチヌでした！
いかにもクロダイ！という真っ黒なボディに精悍な顔つき
夏のチヌは体力があって引きを楽しめますね。人間の生活圏のすぐそばでこれだけ大きな魚が釣れるのは本当に面白い。
フグの気配がない！代わりに沸いているのはコノシロ
コノシロの成魚が大乱舞。ママカリに似るが、斑点があってサイズもでかい。サビキ釣りしたら大漁になりそう
今回は珍しくフグがほとんど姿を見せず、代わりに湧き出したのはコノシロの大群！1匹ハリ掛かりさせてみると30センチ近い成魚クラスで、これまたいい引きをしてくれました。
サビキ釣りなどでガンガン釣れるので、このサイズが何匹もかかったら竿がのされそう。ママカリ（サッパ）に似てますが、エラの横の大きな黒斑と魚体の斑点模様で区別できます。
この後は小さなグレなども沸いてしまい、エサが速攻で食いつくされて苦戦。撒きエサ切れのため、実釣3時間ほどで早々に切り上げました。
なんとか地元の海でのリベンジを果たせました。今回は得意とする瀬際の釣りで、かつ自分の釣りをうまく組み立てて掛けることができたのでまずまずの評価。
やっぱりフカセ釣りは数こなさないと上達できないですね。個人的にチヌのフカセ釣りは思い入れもあるので、爆釣目指して引き出しを増やしていきます。
いつかはトーナメントでタイトル奪取！！！
