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チヌを狙う釣りでもいかにもな釣りスタイルで挑むウキフカセ釣り。ウキを使ったフカセ釣りの中でも初心者が取り組みやすい、半誘導仕掛けを用いたチヌのウキフカセ釣りについて仕掛け作りから釣りの手順までをまとめてみました。
ここにまとめたのはあくまで一つの型です。チヌのフカセ釣りは専門雑誌が発行されるほど奥が深くて玄人がこだわる釣りでもあります。それだけ色々な楽しみ方が魅力でもありますので、まずは基本的な部分から入って渋いチヌを仕留めてみませんか。
チヌのフカセ釣りの準備と半誘導仕掛け作り
釣りエサ屋さんで撒きエサ(コマセ)作り
チヌのウキフカセ釣りでは撒きエサ(コマセ)を使います。釣りを組み立てる上で重要なファクターとなるので、まずはこの作り方を工夫していくことが釣果を左右します。
釣りチェーン店でもエサが売っており、チヌ用のコマセが何種類も見つかります。色々魅力的に見えますが基本的な考え方は、
- ベースとなるエサ一袋(深攻め、バラケ、遠投とか書いてある)
- 集魚力を高める系一袋(サナギとかスパイスとかアミノ酸とか)
- オキアミ一袋(3キロブロック)
この3つを混ぜわせてコマセの性質を変えていきます。ここでは基本的な堤防釣りの範囲で攻めるコマセの作り方を解説します。
一般にチヌは海底を狙うことが多いため、投げ入れたコマセが固まってバラケ過ぎないものに仕上げます。このため、チヌ専用の撒きエサとして【比重の重いもの】が多いです。ここはチヌ用として作られているものであれば概ねどれでもOK。
次に集魚力を高めて遠くにいるチヌを寄せるためのエサを加えます。代表的なのが「チヌパワー系の撒きエサ」。他にサナギミンチやにんにくスパイスなども有効ですが、チヌパワーの徳用サイズを買って一回の釣行で3分の1くらい使うようにしています。
これらの集魚剤にオキアミの解凍したものを使います。オキアミブロックは解凍に時間かかるため、私はいつも釣りエサ屋さんで半解凍されたものを使っています。場所にもよりますが、混ぜさせてくれるところもあるので家で解凍が面倒な人におススメ。
バッカンに入れたら、とりあえずは水は500mlほど入れて混ぜこみ、残りは現地で仕上げるようにします。
現地で海水を汲み、少しづつ入れながら硬さ調整。ややパサついてるくらいが一番まとまりやすくなります。コマセミキサーなどを使ってよく練りこんでいくと粘りが出て塊になってきますので、ここは力を入れてやりましょう。
うっかり水を入れすぎると、べちゃべちゃで使えません。オキアミからも水分が出るので、少な目少な目で調整するのが良いです。
半誘導式の仕掛け+ドングリウキを使った仕掛け
チヌのウキフカセ釣りでよく使うのが誘導式仕掛け。言葉は難しいですが、ウキ止めを使って一定のタナを攻められるようにした仕掛けのこと。細かくは半誘導式と言われます。
チヌの場合はコマセも固まりで沈めるように作り、基本的に底狙いなので効率よく海底を狙える仕掛けを作ることが多いです。半誘導仕掛けでは狙ったタナを集中して攻められるので釣りやすい手法の一つです。
ウキ止め糸を結んで固定する
半誘導式の仕掛けは、ウキ止めの糸をラインに装着することで、仕掛けの長さを変化できるようにしたもの。糸の位置を調節することで、仕掛けを長くしたり浅くしたりできます。
ウキ止め専用の糸が売られているので道糸に結んでいきます。※写真では飛び出た余り糸が長すぎますが後でカットしています。
ウキ止めのシモリ玉を糸に通す
ウキをウキ止め糸で止めるため、小型のシモリ玉というものを糸に通します。ウキ止め糸だけだとウキをすっぽ抜けることがあるためです。
ウキを通す:チヌ釣りで使うウキの考え方
チヌのウキフカセ釣りで使うウキは、釣り方の名前の通り非常に重要かつ奥が深い要素です。
初めは細かいことは考えずに、チヌ用と書かれているウキで、G2、B、B2辺りを揃えておけば、誘導式の仕掛けでは釣りやすくなります。
ウキフカセ釣りは自然にエサが漂うように仕掛けを組むのが肝。その上でウキが果たす役割は、
- 魚のアタリを取りやすくする
- 仕掛けをウキの重みで遠くへ飛ばす
- オモリで沈めた仕掛けを、その浮力で保持する
ウキについての考え方ですが、簡単に言えば「どの深さのタナを攻めるか」で使い分けます。
深い場所を攻めるにはオモリで沈めないと効率よく攻められません。このため浮力の高いウキを使ってオモリで沈めます。しかし、重いオモリのせいでエサの動きが不自然になってはフカセ釣りとは言えません。必要最低限のオモリで、狙った水深まで沈め、かつエサが自然に漂う動きを邪魔しない。このバランスを釣り場や海況に合わせてベストに近づけるために、多種多様なサイズと浮力のウキが売られているのです。
参考までに、
- 大体3メートル前後の浅い場所や、潮が流れがない場所ではG2
- 5メートルから10メートル程の水深ならB、B2を使う
堤防ではそこまで水深が深い場所は少ないですが、狙う場所次第で変わるので釣り場・狙うポイントに合わせてベストなサイズを調整していきます。
潮受けゴム・からまん棒を通す
ウキの下には、潮受けゴム、からまん棒などを装着します。単純にウキが糸に絡むのが減るのと、以下で説明する道糸とハリスを直結したときにウキが落ち込むのを防ぐ意味でも使っています。
道糸とハリスを直結する(8の地結び)
ウキフカセでは道糸にはナイロンラインの2号から2.5号を使います。フロートラインが使いやすく、磯釣り用としてたくさん出ているので何でもいいです。
ハリスは道糸よりやや細めのフロロカーボンラインを使います。私はテトラでの釣りが多いので強さに定評あるシーガーグランドマックスをよく使いますが、しなやかで糸癖が付きにくいトヨフロンも良く使いますね。
ハリスの長さは1.5メートルから2メートルほど取り、道糸とは8の字結びで直結しています。連結金具は使ってもいいですが、結びの手間が増えるのと、ウキの浮力に影響するため最近は使わなくなりました。無しでも十分に大型チヌは取れます。
ウキの号数に合ったガン玉をハリスにセット
ガン玉はウキの浮力のあったもの。B号のウキならBのガン玉、G2ならG2という具合にウキとリンクしています。まずは浮力と同じ号数のものを揃えるのと、微調整できる極小サイズ(G7、G8)くらいを持っておくといいです。
ガン玉を付ける位置は、まずはハリからできるだけ遠い位置(ハリスの中間よりやや上)に付けます。潮の流れが速くて浮いてしまうような場合は、ガン玉の位置を下げるか、極小ガン玉を追加装着することで安定させます。
チヌのウキフカセで底を狙うときは、エサが自然に底付近を漂うことを常にイメージして海況の変化に合わせていくのです。
チヌ針2号から3号をハリスに結ぶ
使う釣り針はチヌ針の2号から3号。あまり大きすぎても不自然なので、ウキフカセ釣りでは小型のものが食いが良いです。
フグに食われてしまうことも多いので、ハリの予備は多めに持っていくことをおすすめします。
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チヌフカセ釣りの釣り方の基本的な作法
まず堤防なりテトラなり釣り場に着いたら、足場が安定して道具を置ける場所を確保します。
釣り座は堤防先端など潮通しが良い場所がベスト。次いで堤防角地や、沖に根が入っている場所、テトラ帯など一般的に狙うべき場所と変わりません。
ポイントを決めたらまずは底取りしてタナを海底付近に合わせる
釣り座が決まってどこをポイントにするか決めたら、海底付近に仕掛けが届くように「タナ取り」をします。
釣り針に少し重め(1号ほど)のオモリを付け、ポイントへ投げ込みます。ウキ止めの位置より水深が深ければ、ウキがオモリにつられて沈んでいきます。
仕掛けを上げつつ、ウキ止め糸を移動させて仕掛けの長さを調整するのです。ここでウキが海面に丁度浮くくらいになったところが海底までの仕掛けの長さ。
実際には、海底より30センチほど浅くしたくらいで設定しておくと根がかりのリスクを少なくできます。
釣り場へ着いたらまずはコマセを数回打つ
次はポイントを作るためにコマセを打っていきます。ヒシャクをしっかりとバッカンの壁に押し付け、固めて投げ込みましょう。
この時コマセを打つヒシャクの動作に慣れること。ヒシャクを振るときに、
- 途中で止める(振り切らない)と塊のままコマセが飛びます
- しっかり振り切るとコマセがバラバラになって散らばります
この2つを使い分けることでコマセをコントロールするのです。ここではポイント作りのために塊を5投ほど打つようにします。
あまり遠投する必要はありません。チヌは堤防の周辺に集まる小動物を捕食しに寄ってくるので、釣りやすい10メートル付近にポイントを作っていきます。
チヌ釣りでは1か所にポイントを作ることを意識する
ウキフカセ釣りでコマセを打つとき、ウキ目掛けてコマセを被せるように打つことがあります。しかし、チヌの場合はどちらかというと1つのポイントに集中して打ち続けて海底にコマセを溜め、チヌが寄るポイントを作ることを意識したほうが良いです。
チヌ用に仕立てたコマセは重いので、投入点が変わるとポイントがあちこちにバラけてしまうので釣りにくくなります。
ポイントを一か所に絞り、潮の流れに乗せてその上を仕掛けが通過するようにすることで、コマセの周辺に近寄ってきているチヌを効率よく誘うことができます。
潮上に仕掛けを投入して馴染ませつつポイントを通過
付けエサとして使うのはオキアミ。コマセにもオキアミを使っているので、同調することで違和感なくチヌに食わせるのです。
オキアミの尻尾を取り、ハリを隠すようにオキアミを付けます。オキアミの色々な付け方についてはこちらも参考ください。
コマセを投入すると、潮がどの向きに流れていくかが分かります。ここで潮上に向けて仕掛けを投げ入れていきます。仕掛けが完全に落下して馴染んだころポイントの上を通過するイメージです。
- まず投入前に1回コマセをポイントへ打ち込む
- 仕掛けを投入してウキ止め糸が止まるくらいでもう1回打つ
- 馴染んだくらいのタイミングでもう1回コマセを打つ
仕掛けが馴染んだかどうかの判断は、ウキ止め糸が止まるところまで出て、浮かんでいるウキがやや沈んだとき。オモリの負荷に加え、エサと釣り針分の重みを受けたときが完全に馴染んだサイン。これはウキの種類にもよりますので、自分が使うウキの挙動を繰り返し実釣して覚えておくようにします。
馴染んだ仕掛けが潮の流れでゆっくりと移動し、ポイントを通過して離れたら一旦回収。エサが残っているか、無くなったりしていないか、様子を見ながらまた潮上に投入の繰り返しです。
釣れる外道や集まるエサ取りから海況を判断していく
仕掛けを回収すると、一般に春から秋に釣りするならまずエサは食われて残っていないと思います。エサ取りにかじられ、ハリだけになっていることがほとんどです。
ここで釣れるエサ取りの種類から、仕掛けがちゃんとポイントに届いているかを判断していくこともできます。
メバルやウミタナゴなどが釣れる場合は、仕掛けが浮いてるか底に落ちていない可能性もあります。ガン玉を調整したり、ウキ止め糸を確認します。
カサゴやベラが釣れる場合は仕掛けが底付近に届いている証拠。引き続きチヌが食うことを願って仕掛けを投げ入れていきましょう。
ハリが無くなっている場合はフグの仕業。ハリスがザラザラになっていないか回収ごとに確認する癖を付けましょう。
※フグはチヌが寄ると居なくなるため、今まで散々釣れていたフグが急に反応しなくなったときは何かしら大物が予定る可能性もあり。
エサが残ったり頭だけかじられたらチヌのサインかも
ここで回収した仕掛けのエサが無傷で残ってきたり、不自然にオキアミの頭だけかじられる状況になったら、チヌが寄ってきている可能性が非常に高いサインです。
私はこのようになったら、一回り小さいオキアミを丁寧に付けて投入するなどひときわ気合を入れて釣ります。何かしら変化が起きてエサ取りが反応を示さなかった証拠なので、大型の魚が雑魚を蹴散らしている可能性が高いということです。
微妙なアタリはとりあえず合わせに行く
ウキフカセ釣りでは様々なアタリが出ます。ウキがシュパッと海中に消し込む気持ちいいアタリもあれば、写真のようにじわじわっとウキが沈んだまま動かないこともあります。
特に海底付近をポイントにしていると、チヌはエサを食ってもその場でウロウロしている「居食い」する確率が高いです。少しでもウキに違和感が出れば、とりあえず竿を立ててアワセを入れてみるようにしましょう。
グッと抵抗を感じたら大きく竿を上げて本アワセをし、チヌの硬い口にハリ掛かりさせることでバラシが少なくなります。
チヌが掛かったら落ち着いてやり取りしてタモ入れ
チヌは大型の魚ですが、はじめのツッコミこそ強力なもののすぐに浮いてきます。スタミナは少ないので、竿の弾力で耐えてじっくり浮かせてあげるのがコツ。
海面に浮かせてチヌの顔を上げ、空気を吸わせればもう突っ込んでいくことはありません。浮かせてからタモを手に取るようにして、じっくりとチヌの引きを堪能しましょう。
エサ取りが湧いて釣りにならない時には…
フグやベラ、小メジナなどのエサ取りは無数に湧いてきます。夏場には海の色が変わるくらい湧いて出ることもあり、こうなるともうチヌ釣りどころではなくなってしまいます。
エサ取り対策としては、コマセワークで回避する方法もあります。ポイントへコマセを打った後、仕掛け投入と同時に足元へもコマセを打つ。これで足元へエサ取りをおびき寄せ、仕掛けの付けエサを守るテクニックです。ただしコマセの消費量も増えるのと、初めのうちはなかなかうまいこと行きません。エサ取りはそこら中にいるからです。
オキアミでは歯が立たない場合、固いボイルのオキアミを使ったり、練りエサなどを使うことでエサ持ちを良くする方法もあります。練りエサは意外に釣れるエサで、夏場のチヌのウキフカセ釣りでは必ず持っていくようにしていますね。
チヌ(クロダイ)のウキフカセ釣りで使うエサの特徴と使い分けエサ取り対策はウキフカセ釣りの永遠の課題でもありますので、あきらめずに打ち返してチャンスを待ちましょう。
納竿時にはバケツでコマセを洗い流して撤収
釣りの終了時には、バケツで水を汲んで釣り場をきれいに流してから撤収しましょう。いまだにこれサボる人が多くて残念。コマセが残ると腐って臭うしハエもたかるしで皆に迷惑。
次回また釣りに来た時に自分も気持ちよく釣り場に立てるように、一日楽しませてくれたことに感謝してきれいに洗い流しておきましょう。
色々な魚が狙えるのでウキフカセ釣りはぜひ実践してほしい
ここまでウキフカセ釣りの基本的な「半誘導仕掛け」を使ったチヌ釣りをまとめてきました。釣りあげるまでの手間はかかりますが、それ相応にチヌが釣れる一つの「型」でもあります。
初めは難しいと思います。ベテランと同じように攻めていても、全然食わないこともある。仕掛けのこだわりやコマセの作り方に至るまで、自分の釣りをイメージしながら組み立てる経験が大きく生きてくる釣りなので本当に奥が深いです。
しかしウキに出る繊細なアタリを掛け、時に豪快に消し込むウキを見つつ上がってきたチヌをタモに収めた瞬間は本当に気持ちいいもの。私ごときではまとめきれないくらい、「各論」がたくさん生み出されている釣りでもあるので、今後も勉強しつつフカセ釣りにハマる人を増やして行けたらなぁと思っています。