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ガン玉は大小さまざまなサイズがある釣り用のオモリ。手軽に装着したり外すことができ、仕掛けを早く沈めたり、潮に乗せて自然な仕掛けを演出するために必要な釣り道具です。
特にウキ釣りにおいては浮力と対になっている関係上重要性が増します。ウキの余浮力を調整して感度を高めたり、分散して装着して仕掛けの流れる角度を調整するのにも使います。
ここで重要なのがガン玉の重さ。非常にややこしいのですが、例えば2Bのガン玉はB×2ではないということ。単純にBが2つで2Bと考えがちですが、実際には間違いでBのガン玉2つの重さは3Bのガン玉よりも重いのです。
ここでガン玉の重さについて、平均的に設定されているサイズごとの重量を表にしてみました。ガン玉の重さを把握して、一つの仕掛けに複数ガン玉を打つときなどに役立てていきます。
ガン玉のサイズごとの重量の目安表
※あくまで一般的なもので、コーティングされていたり、ラバーを仕込んだものなどは変わる可能性があります。
ガン玉のサイズ | 重量 | 2段打ちの目安 |
5B | 1.85g | 3B×2 |
4B | 1.20g | 3B+G3 |
3B | 0.95 | B+G1 |
2B | 0.75g | B+G3 |
B | 0.55g | G2+G3 |
G1 | 0.4g | G4×2 |
G2 | 0.3 | G5×2 |
G3 | 0.25 | G6×2 |
G4 | 0.2 | |
G5 | 0.16 | |
G6 | 0.12 | |
G7 | 0.09 | |
G8 | 0.07 |
これらガン玉の個別の重さをすべて把握するのは難しいですが、どれとどれを組み合わせればいいか?という点で、よく使うウキのサイズを中心に覚えるようにしておきます。
重さが頭に入れば多種多様なガン玉をすべて揃える必要がなくなり、小粒のガン玉の組み合わせによってウキの浮力をベストに近づけることも可能となるのです。
これに加えてウキの余浮力を把握しておくと、余浮力分の重さのガン玉を装着することでギリギリ水面下をウキが漂うようにして感度を上げることもできます。
ウキフカセ釣りで使う円錐ウキの役割と使い方・選び方の考察余談ですが、ガン玉のサイズをB~と呼ぶのは元もと散弾銃の弾の規格であるから。BB弾というとイメージしやすいかと思います。
棒ウキでよく使う大型のガン玉オモリ
こちらは浮力が大きめの棒ウキ・電気ウキで使うことが多いサイズです。号数表示に切り替わる特徴があり、ガン玉に比べると大きくて重いサイズです。
2号 | 7.5g | |
1.5号 | 5.5g | |
1号 | 3.75g | 5B×2 |
0.8号 | 3.00g | 4B+2B |
0.5号(5Bとほぼ同じ) | 1.8g | 3B×2 |
コラム:ガン玉を打ちすぎると魚の食いが悪くなる??
ガン玉はできる限り打たないほうが魚の食いが良くなる。釣れないのはガン玉を打ちすぎているからだ…このような議論もあるのですが、やや言葉足らずな印象を受けます。
重要な論点は、ガン玉を打つことによって仕掛けの姿勢が変化してエサの動きに変化が出ること。ガン玉で食う食わないの差が出るのは、重さそのものではなく変化する仕掛けにあります。
そもそも魚はガン玉を見て食うか食わないかを決めていませんよね。オモリを見つける魚もいるでしょうが、それそのものには反応を示さないはず。魚が食うのはハリに付いたエサです。
ガン玉は特に多段打ちをすることで、仕掛けの動きを微妙に変化させます。仕掛けはガン玉のオモリを支点に落下していきます。ハリに付いた軽いエサは、ふわふわと海中を漂いながら落ちていくことで、魚に自然なエサとして認識されます。しかし、ハリスにガン玉を打つことで支点が増え、エサの落ちが早くなったりコマセの流れとずれてしまうこともあります。こうなると魚にとっては不自然なエサであると見られ食ってこなくなる可能性は大いにあります。
ガン玉を多段打ちする状況は、主に潮流れが速くて仕掛けが浮いてしまうとき。タナから仕掛けが浮きすぎるのを防ぐのが役割。ここでガン玉を打つ位置がハリに近づきすぎると、どうしてもエサの落下が早くなりがちです。潮の流れ以上にエサが落ち込んでしまう可能性があります。ガン玉を多段打ちする時は、できるだけエサの動きが阻害されないようハリスの長さを十分にとり、不自然になっていないかを確認するようにします。
ガン玉の重さを変えても食わない時はあるけど、ガン玉の位置を変えるだけで食ってくることはある。仕掛け全体が果たす役割を見直してガン玉を使いこなすようにしていきましょう。