リールに巻いたラインは経年劣化するため、定期的な交換が必須の消耗品となっています。
ラインに関してはベテランほどこだわり、釣行ごとに巻きなおす人もいるくらい。さすがにそこまで気を使う必要はないですが、良く釣りに行く人は半年に一度、あまり行かない人でも1年ごとにはラインを交換しておくことをおすすめします。
ラインが劣化すると釣りにおけるあらゆる快適性が損なわれていきます。
まずスプールに巻きつけられた状態が続くので糸癖がつきやすく、ガイドに絡んだりスプールから飛び出すなどライントラブルが起きやすくなります。最近はリールの機構としてトラブル防止の仕組みがあるのですが、ラインそのものが劣化してくるとダメですね。
また劣化するとラインの伸縮性が損なわれるので強度が低下します。伸びることで魚の引きに耐えられていたものが、あっさりと切れてしまうこともあるのです。
特に劣化しやすいのが、ナイロンライン。まずナイロンは紫外線で劣化して硬化しやすく、糸癖がつき伸縮性が低下します。価格は安いので、消耗品と割り切って早めのサイクルで交換をしていくべきです。
次いでフロロカーボンライン。フロロカーボンは固いラインなので、巻き癖が付いたら直りにくいのがネック。道糸にフロロカーボンを使う釣りはメバリングやアジングなどに限られますが、細くて繊細なラインを扱うからこそ定期交換必須。
PEラインは劣化に強く、上記のラインほど交換に気を使わなくてもよいとされています。しかし劣化には強くても、わずかな傷やほころびが原因で切れてしまうという性質がある点に注意。スプールのへりに付いたわずかな傷で少しづつ削れたり、海藻や岩などで徐々に擦れていきます。PEだから無交換で済ませるのではなく、1年に一度は交換を推奨します。
まだ手巻きでライン交換をして消耗してるの?
リールのラインを交換する時は、写真のようなリサイクラーがあると便利。釣りの準備が楽しくもなる道具です。
私は第一精工のリサイクラーを使っていますが、あると効率が段違いなので一台持っておくと釣りの準備がはかどります。
板や机などに簡単に固定でき、スプールに巻かれた糸を高速で回収することができます。本当に一瞬で古いラインの回収が完了。
リールに新しい糸を巻く時にも有能で、回転に負荷をかけるドラグのようなものがついてるのが愛用している一番の理由。
回転負荷をきつめに調整しておけば、リールに適度なテンションを掛けながら新しいラインを巻きつけることができます。
スプールを複数セットできるようになっており、がっちりと固定できるので安定してリールに巻くことができます。
ライン交換って正直面倒なものなのですが、リサイクラーを導入してからは楽しくできるようになりました。
特に繊細なPEラインを巻く時には、一切のブレがなく巻くことができるので巻き上がりが非常にきれいです。スプールの角などに引っかかる心配も皆無なので、PEラインの糸巻きするならリサイクラー必須ですね。
現在使っているのは下記のリサイクラーですが、価格は実売¥2,600円程。糸巻きにかかる労力を考えたら、まあ十分元は取れる価格で満足しています。
現在は同じ第一精工製リサイクラーのバージョン2.0として、ベアリングなどを内蔵してよりスムーズになったタイプも併売されています。
価格はアマゾンで¥3,900円ほどと少し上がりますが大きな違いはなく、糸巻きに快適性を追求しなければベーシックタイプでも十分かと思っています。