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タコは視覚によりエサを捕食するためタコ用のルアー(擬餌エサ)で釣るのが効率良いのでおすすめです。
タコ釣りでは活きたカニが手に入れば一番のエサとされますが、タコのエサにできるようないいサイズの蟹がいつも手に入るとは限りません。小さすぎても大きすぎてもダメでエサ調達が難しい。
また、タコ釣りではタコを探して釣り場を歩き回る必要があります。タコは群れていませんので、点々と堤防に隠れ潜むタコを探り釣りします。堤防を探りあるくにも、ルアーであったほうが手返しが良くて数釣りができるのです。
タコ用ルアーの選び方と釣り場に合わせた使い方
釣具屋さんに行くと様々なタコ用のルアーが売られています。案の定様々な趣向を凝らしたタコ用ルアーが売られているので迷うと思います。
どれを買っていくべきか?と言われたときにまず私が推奨するのは、リアルなカニの模型をセットした仕掛け。見た目的にストレート過ぎて大丈夫か?というようなものですがまず私が使うならこれ。
リアルな蟹の模型がセットされたルアー
なぜこのリアル蟹仕掛けが良いか?と言われると販売実績が非常に長いのです。私が子供の頃、少なくとも30年前にこのルアーが売られていました。当時父親と出かけた浜名湖の堤防で、このカニ仕掛けを落とし込んで良く釣ったものです。
未だに大手釣り具チェーンのタコ釣り用品の一角を占めており実績のあるエサとして使われ続けているのが分かります。
リアルな蟹の釣り方のポイント
このタイプは基本的にキャスティング用で、軽くちょい投げしてからゆっくりと引いてくるようにしてタコを誘います。投げ釣り用タックルや、シーバスロッドなど硬めの竿を使って軽く投げこみます。
アクションは蟹になったことを意識しつつ、ゆっくりじわじわと引いて、時折軽く跳ねさせて蟹が威嚇しているような演出をしながら巻いていきます。
私は蟹、タコからおびえて逃げる臆病な蟹、急いで安全な堤防岸壁に逃げ込まなきゃ…こうした気持ちでゆっくり動かしてくるのです。
堤防の近くまで引いてきたら、敷石などの岩に引っかからないように軽くピョンピョン躍らせながら、大きめの岩の上などで少し休ませます。水がきれいな堤防であれば、タコが覆いかぶさる瞬間が見れることもあってなかなかスリリングな釣りができます。
実際に現在の堤防釣りでも通用するエサであり、根がかりのしにくさとタコの食いの良さのバランスはとても優秀です。
ちょい投げでは似たようなコンセプトで使いやすいタイプも出ています。タコが小型で大きなルアーに乗らないときなどは、小さめのルアーも持って行くと幅広く攻められます。
タコを釣るステージの違いにより使い分ける
水深の深い沖堤防などでは、海底の岩の間よりも堤防の壁にタコが潜んでいることが多いです。このため海底だけを攻めるよりも、堤防の深さ分縦に攻めることで釣果を上げることができます。
こうした水深のある堤防では、船釣りでも使われるようなカンナ(針)が複数付いたエギを落とし込むことが有効。タコは堤防の壁に張り付きながら、腕を伸ばしてルアーを手繰り寄せます。先ほどの蟹ルアーのようなタイプだと、タコがルアーを抱えてもハリ掛かりしないことが多くて逃げられてしまいます。タコがルアーを掴んだタイミングで必ず掛ける工夫が求められるのです。
堤防から落とし込み釣り方のポイント
まずはゆっくりと、竿の先端でルアーの重みを感じながら堤防すれすれを落としていきます。この時、竿をしゃくったりはしません。下手にしゃくると堤防にルアーが引っかかってしまいます。時折竿を左右に振って揺らすなどアピールしながら、ゆっくりと海底まで落としていきます。
ここで海底までまだ距離があるのに、すっとルアーの重みを感じずに止まったらタコのアタリのサイン。一呼吸おいて、堤防からタコを引きはがすようにぐっと力を入れてアワセを入れるようにします。タコの重みを感じたらゆっくりと巻き上げて取り込みましょう。
アタリなく海底まで落ちたら、竿を大きく堤防の先に突き出すようにして、堤防にルアーが引っかからないように巻き上げます。3メートルほど移動しながら繰り返し落とし込んでいきます。
根がある場所では遠投できるタコエギが威力を発揮
ゴツゴツとした磯場の海底や、岩などの根が点在する海底にもタコが潜んでいます。特にアオリイカが釣れるような場所ではタコの実績も高く、エギングしていてタコが釣れたことも何度もあります。
こうした堤防より離れた位置に潜むタコを効率よく狙うには、タコ専用にチューニングされたタコエギが威力を発揮します。
見た目はイカ釣り用のエギそっくりですが、海底を集中して攻められるようにオモリが付いています。針の部分であるカンナも2本で根がかりしにくく、またタコを海底から引きはがせるように丈夫に作られているのが特徴です。
タコエギでの釣り方ポイント
タコエギをキャストしたら完全に海底まで沈めます。エギングのようにテクニカルなしゃくりは必要なく、ずるずるとゆっくり海底を引いたり、時折小さく跳ね上げるだけで十分。
こちらもズッシリとタコの重みを感じたら、すぐさま海底にへばりつかれないように大きく力を入れてタコを浮かせるようにします。あとは身切れしてバラさないように、ゆっくりと巻き上げて取り込みます。
堤防が混んでいて探り歩けない時や、磯でタコ釣りをしてみたいならタコエギを持っていくとキャスティングでタコが狙えるのです。
タコも釣りのステージに合わせて様々な釣り方があります。それこそワームにも食いついてきたり、死んだ魚を落としても食うなど、貪欲にいろいろなエサに食いついてきます。あまり形状や見た目にこだわらず、釣り場の特徴とタコの居場所に合わせて釣りやすいものをチョイスしていくようにしましょう。