ダイワから販売されているスピニングリールEM MSを購入しました。非常に軽量で持ち重りせず1日中竿を振っていられる、定価2万円台のミドルクラスモデルです。
名前が製造コードっぽくて分かりづらいですが、何よりもコストパフォーマンスが高いというのが購入の決め手。元々上位機種にしか採用されていなかった防水機構のマグシールドや、軽量カーボン素材のザイオンを採用しているのが特徴。
とにかく軽くて疲れないので、ロックフィッシュのルアー釣りやアオリイカエギングなど、ロッドを振り続ける釣りで使うために購入しました。
今回購入したのはEM MS2506モデルであり、PEラインなどを巻いてのルアー釣りには最適なモデル。
個人的に安心したのが、ラインローラーにボールベアリングが装着されていること。ラインローラーってベアリングがあると糸ヨレが減ってトラブルが減るので、カスタマイズで後から装着する社外キットも売られるほど重要な部分です。
EM MS2506で実釣して使い心地をインプレ
購入したEM MS2506を使い、さっそく実際の釣りで使用してどのような感じかを確認してみました。
ターゲットはカサゴやキジハタなどのロックフィッシュ。PE0.8号を150m巻いて、1.5号のフロロハリスで強引に根から引きはがす仕様に。ロッドはエギングで使用しているものを使いました。
7gのジグヘッドをキャストして巻いてくると、軽さもあって十分にルアーの動きをハンドルで感じ取れます。
ただ、ハンドル部分には微妙にがたつきがあり、どことなくプラスチッキーな感じの軽すぎる巻き心地を感じる部分はあります。リール全体のガタはないしバランスもいいのですが、ハンドル部分だけは慣れるまで少し違和感がありました。
ドラグ性能・初期の滑り出しを確認
なんとなくチビカサゴと戯れてみますが、普通に小物と遊ぶ分には全く問題なしです。むしろ軽くて手返しが速くなるため、次から次へと魚を狙ってキャストしていくのは楽しい!やっぱり軽さは正義。
ここでやや大物、、、といっても40センチクラスのキジハタを掛けることに成功しました。おニューのEM MSの性能を測るには十分すぎる相手です。
もともと根魚を引きはがすためにドラグは少しきつめに締めこんでいましたが、魚がググッと抵抗した時にチリチリチリっといい音させながらドラグが出ていきます。ただ今回のような初期の突込みの強烈なハタなどを相手にするときは、ライン強度次第ではツッコミで切られる可能性もあるかも。
※あくまで感覚値ですが、今まで使っていたセルテートと比べてしまう部分があり、ドラグ性能だけは価格に比例するというのを改めて感じた次第です。
途中ドラグを締めたり緩めたりして遊んでいましたが、難なく釣り上げることに成功。
リールの性能・・・と言っても重要なのはトータルのタックルバランスですが、快適にロッドを操作し、ラインをコントロールし、魚とのやり取りを楽しめるという点は十分すぎる性能を持っていることが確認できました。
2506はいわゆる万能サイズ。そこまで巻き上げ強度を求められない釣り用途として、以下のような釣りにマッチします。
- 堤防・ボートからのロックフィッシュ
- アオリイカのエギング
- マダイテンヤ・チニング
- シーバス
購入価格は実売¥16,000前後。このようなターゲットを手返し良く狙うには、コスパの良い買い物になると思います。
実は購入前はセルテートを買う予定だった
実はそもそも購入前にはダイワのハイクラスモデルであるセルテートを購入する予定でした。すでに7年近く使っている10セルテートを買い替えるつもりだったのです。
しかし、釣具屋さんで実際に手に取ってみると思いのほか出来が良く、軽さではEM MSのほうが軽い。かつマグシールド防水対策や要所でのベアリングなどを押えつつも価格は約半額。せっかくだし最近の新しいモデルの実力を試してみようと購入したのが個人的にはアタリでした。
写真左がEM MS2506。右が10セルテートの2500。デザインやカラーリングが非常に似ていますね。もっとも最近のダイワリールは、ブランドの統一性のためか似たようなデザインが多いですが、高級感ある見た目は好きです。
両者巻き比べてみると、カッチリとした剛健さはセルテートですね。旧型とは言え、一つの金属の塊のような一体感は流石としか言えません。
EM MSはわずか数十グラムの違いでもはるかに軽く感じられ、カーボン素材ザイオンの恩恵が多分に感じられます。ハイエンド機種になれてしまっているベテランには違和感を感じるかもしれないですが、予算を押えつつ性能が十分で長く使えるリールを探しているならEM MSは十分選択肢に入ってくると思います。
ダイワ16EM MSのフルベアリングカスタムで性能を一気に向上