サビキ釣り+泳がせ釣りコンボで楽しむ堤防五目釣り

小魚が群れのように押し寄せる9月の堤防は、サビキ釣りを楽しむには絶好の季節です。

堤防釣りの入門としても人気が高い釣りですが、上手く釣果を伸ばそうと思うと奥が深い釣りです。

今回は福井県敦賀の堤防にて、サビキ釣りをしてアジを釣りつつ、釣れたアジを使って泳がせ釣りをしてきました。

臭くないエサとして話題の「アミ姫」を使ってみた

アミ姫は、女性でも臭いを気にせず、手も汚れずにサビキ釣りのコマセを扱えるという商品。この手の真空パックアミエビはすでにたくさん販売されていますが、特徴はキャップ付きのノズルで適量小分けして出せる部分と、フルーティな香りでアミエビ特有の生臭さがないこと。

アミエビは臭いからこそ釣れるんじゃ!という懐疑的なオッサンのために、アミ姫を使ってサビキ釣りをして釣れるかどうかを検証もしてみました。

先端のキャップ口からその都度取り出せるのは手軽でいいですね。いや、オッサンが使うには申し訳ないくらい、マジでフルーティな香りが漂います….。

海に投入すると、ばらけ過ぎずゲル状にまとまった感じで、投入箇所に長くアミエビが留まってくれます

すでに居付きというか堤防付近にとどまっているアジの群れがいて、アミ姫の着水後まもなく群れが突っ込んできました。

拡散しないので遠方から群れを寄せるという点では弱そうですが、すでに魚が集まってるならばこの方が効率よく釣ることができますね。

サビキ仕掛けに鈴なりにアジが掛かってきました。アジの群れさえ寄っていれば、あとは仕掛けを投入さえすれば普通に釣れてきます。

海の様子を見ていると、アジをはじめグレやサンバソウ、ベラなどあらゆる魚がアミ姫に食いついてるので、食うか食わないか?釣れるか釣れないか?で言えば、問題なく釣れるエサということで安心して使えるエサですね。

アミ姫で唯一気になったのは、集魚力という点です。

サビキ釣りで使うコマセは、アジやイワシの群れをいかに寄せてくるかという部分が肝となります。アミエビの冷凍ブロックと比べると、やはり集魚力という点では劣るかも知れません。臭いにおいとアミエビエキスが溶け込んだ汁気が拡散する集魚力には敵わないでしょう。

サビキ釣り師がたくさんいて、小魚の群れが寄り付いている「海釣り公園」などで使う場合には問題ないです。人の少ない堤防でまずは群れを寄せないといけない状況では、釣れ始めるまでに時間がかかると思いました。

釣れたアジをエサにして泳がせ釣り(飲ませ釣りの準備)

アジが釣れたので、それをエサにして泳がせ釣りをしてみます。アジを大量に持ち帰るのもいいですが、それだけで終わってしまうのは本当にもったいないのです。

ぜひ泳がせ釣り用にもう1本竿を用意して、放り込んで置き竿にしておくだけで、ヒラメや青物など高級魚が釣れる可能性があるのです。

竿は投げ竿でも万能竿でもとりあえず何でもよし。スピニングリールはできれば2500番以上のもので、道糸5号か6号クラスを巻けるもの。泳がせ釣りに関しては、道具の良し悪しあまりこだわらなくてもよいです。

今回はハヤブサの泳がせ仕掛けを使いました。この仕掛けは糸絡みが少なくて、アジの活きが長続きするので手軽に釣りたいならおすすめです。

道糸に仕掛けを結んだら、アジの鼻先に釣り針を差し込んでセット完了

アジを引っ掛ける場所は、鼻先意外にも、尾っぽの部分に掛けることもできます。経験上、肉食魚は小魚の頭から食いつくことが多く、少しでも食い込みを高めるために鼻先に掛けることが多いです。

後は仕掛けを投入しますが、勢い良く投げ過ぎてアジがちぎれてしまうこともあります。あまり遠くへ投げなくてもいいので、ふんわりと竿の反動で仕掛けを投げ入れるようにしましょう。

 最初に食ってきたのは「エソ」

最初に小さく微妙なアタリで上がってきたのが、30センチは優に超えるサイズのエソ

かまぼこの材料にされる魚ですが、小骨が多くて食べにくいので堤防釣りでは外道扱いされてしまいますね。

これはこれで引きは強く、小物釣りの仕掛けで釣るのは楽しい。二度と掛かってくれるなよとつぶやきつつ、そっとお帰りいただきます。

 肉食魚「ハタ」が竿を絞り込む

アオハタの幼魚が小鯵に食いついてきた

再びアジを生きの良いものに交換して仕掛けを放り込むと、まもなくゴンゴンと竿先を叩くアタリがでました。

それほど重量感はないものの、上がってきたのは「アオハタ」というハタの子供です。子供とはいえ力が強いので、小型の万能竿をグイグイ絞り込んで楽しませてくれます。

いいサイズのキジハタも泳がせ釣りで釣れるターゲット

投入場所を変えて待っていると、一気に竿先が曲がる良いアタリ!一呼吸おいて合わせると、これまた良い引きで上がってきたのがキジハタです。

ハタの仲間は魚食性が強いので、エサ釣りをするときには泳がせ釣りが有効な釣り方の一つになります。そこに魚がいさえすれば食ってくる可能性が高いので、面倒がらずに泳がせ釣りはガンガン試してみて欲しいですね。

本命は、ヒラメやマゴチといった魚であり、一発大物を狙っていましたが今回釣ることは叶いませんでした。海の状況は刻々変わるので釣行日に条件がいいとは限りません。半分運試しもかねて、アジが釣れたら泳がせ釣りを楽しんでみるのがいいです。

今回はオモリを使った仕掛けで、アジが海底を泳ぐように仕込みました。これからの季節は青物も回遊してくるので、青物狙いであればウキ釣りの仕掛けにアジを付けて泳がせていくようにします。

コマセを途切れないように撒けば群れが留まる

その後はまたサビキ釣りに集中しますが、定期的にコマセを入れ続けてきたおかげで水面下にはアジが大量に集まりました。

この状態になれば、あとはサビキ仕掛けをそのまま投入し続けるだけで面白いように釣れてきます。

群れを散らさないように、少しづつコマセを詰めながら手数を増やすのがコツ。魚がもっとエサを欲しがるように、じらしてじらして足元に泳がせておくのです。

水面下に寄せるよりやや深みに群れを誘導した方がよいかも

以下は完全な個人的考察ですが、水面に大量に群れを寄せるよりも、蓋付きのコマセかごを使って中層付近にアジを寄せた方が食いが良いと感じています。

やはり人の姿が見える水面直下は警戒しているらしく、群れは集まってもいざサビキの仕掛けを投入すると散ってしまい、思うように釣れなくなることがあります。

このとき中層まで沈めてあげることで、再び鈴なりに釣れてくるということを何度も経験しています。

アジは大型になるほど海底付近を回遊すると言われるのですが、エサを食うために命懸けな表層よりも、人の気配を感じずエサに食いつける場所の方がいいのだろうなということです。

まあ、釣れるときは何やっても釣れてしまうのがサビキ釣りなのですが、人より1匹でも多く釣ることを考えた場合は、魚を食わせる遊泳層に変化を与えると差が出てくることもあるということです。

サビキ釣り+αで単調な釣りを盛り上げていきましょう

晩のおかずを確保したので今回は終了。やっぱり久しぶりにサビキ釣りするのは良いですね。ここのところフカセ釣りやルアー釣りばかりをしていたのですが、手軽に海釣りを楽しむという点ではサビキ釣りは一番です。

多少風があっても釣れますし、家族でワイワイやりながら、堤防の上でのんびり一杯ひっかけながら釣りをするというのも釣りの楽しみ方。

サビキ釣りは水温が高い10月ごろまでは安定した釣果が見込めるので、とりあえず何か釣りたいというならばぜひチャレンジしてみて欲しいと思います。

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