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堤防からでも大物が狙えてしまう、「泳がせ釣り」!以前の記事で、定番となっているアジをエサにした泳がせ釣りについての記事を書きました。
今回は、ちょい投げ釣りなどで釣れる、「キス」「ハゼ」といった海底を泳ぐ小魚をエサにして泳がせることで大物を狙ってしまおうというもの。
主に狙うのは「マゴチ、ヒラメ」といった海底に潜む大型魚。砂浜の海底で獲物を狙うフィッシュイーターであり、近づいてきた「キスやハゼ」、他にも小さな「キュウセンベラ」「ヌメリゴチ(メゴチ)」を大きな口で丸呑みします。
アオイソメなどの虫えさを使った「ちょい投げ釣り」や「探り釣り」で、これらの小魚が釣れてくることがあるでしょう。時にはリリースしたくなるような小さな魚が釣れたりしますが、リリースする前にこいつをエサにしてしまいましょう!
簡単キス泳がせ釣り仕掛け・飲ませ釣りともいう
アジの泳がせ釣りでも紹介した、最低限の道具で作れる泳がせ釣りの仕掛け。スナップ付きサルカンで魚が固定されず動けるようになるので、小さな魚でも弱りにくくなっています。
掛かりのよいセイゴバリが使いやすいのです。ハリのサイズは12号から13号で、2号から3号のハリス付きのセットを買っておけば大丈夫。エサとなるキスやハゼの口に刺して、海の中へ軽く投げ入れておくだけでよいのです。
海底での泳がせ釣りのポイントと誘い方
仕掛けにエサとなる小魚をセットしたら、海底に沈めていきます。
オモリが着底したら、すぐに50センチ(リールをひと巻き)ほど巻き上げましょう。こうしないと海底の岩に魚が潜り込んだり、根掛かりして仕掛けをロストしてしまうことがあります。
投げ釣りで放り込む場合は、事前にエサを付けないで仕掛けを投げ込んでみます。ズルズルとオモリを引いてみて、ゴツゴツと岩に引っかからないか、大きな障害物が無いかを確認してから投げ込んでいくと根掛かりのリスクを減らすことができます。
【誘い】ターゲットとなるヒラメやマゴチは、砂の中でじっとエサを待っていることが多いです。このため仕掛けを投入したら放置するのではなく、5分おきくらいに少しづつリールを巻いて場所を移動させ、エサがここにいるよ!ということを教えてあげるのがポイントです。
この際、大きく竿で仕掛けを持ち上げるように移動させることで、海底の障害物を避けて仕掛けを移動できます。重りが再度底に落ちたときに、砂煙を出してアピールすることもできるので一石二鳥です。
狙うはヒラメ、マゴチ、大型のハタ類
アタリはガツッと食い込むアタリが出ます。竿が一気に曲がり、大きなアタリが出ることもあります。
焦って早アワセは厳禁!
一旦こらえて様子を見ながら大きく竿が引かれたタイミングであわせるようにします。
キスやハゼは細長いので、しっかり食い込ませないとすっぽ抜けてしまうことがあるのです。
エサをしっかりと飲み込ませ、喉の奥にハリ掛かりさせるため「飲ませ釣り」という呼び方をする人もいます。
エサとなるのがキスやハゼですから、基本的にこの釣りができるのは夏です。マゴチ以外にも釣れる魚として、「キジハタ」「ヒラメ」「カサゴ」等海底に住む魚が食ってくる可能性があります。どの魚も高級魚がそろい踏みで、堤防からは釣れそうも無い魚が簡単に食ってくるのが泳がせ釣りをする最大の旨みです。
底もの狙いの泳がせ釣りで注意したいこと
魅力的な泳がせ釣りですが、注意したい点もあります。
アジを使った泳がせ釣りとの違いは、表層を泳ぐ青物系は食ってこないこと。海面にナブラが立つような場合でも、エサの魚自体が海底を泳ぐので狙いたい魚種は絞られます。
海底を泳がすわけですから、カニやヒトデにいたずらされてエサが死んでしまうこともあります。適度に仕掛けを動かしてあげて、場所を移動させていくといいでしょう。
簡単な投げ釣りをしているときに、10センチサイズ程度の小物が釣れたら泳がせ釣りをする絶好のチャンス。竿が余分にあるのであれば、1本は泳がせ用として太めの仕掛けを用意しておき、放り込んでおけば良いので楽チンです。
青物と比べてしまうと地味な魚がかかりますが、マゴチを初めヒラメやキジハタといえば美味しい魚ばかり。お土産としても最高の魚を釣ることができるのは共通です。
思わぬ大物に子供たちもびっくり&周りの釣り人からも羨望のまなざしを受けることでしょう。お父さんの威厳を、釣り師のプライドをかけて、ぜひ泳がせ釣りはチャレンジして欲しいですね。