テナガエビを採取して釣りエサに使おう!簡単なタモでの採取方法

海水と淡水がまじりあう汽水域。大きな河川の河口付近では、夏になるとテナガエビがたくさん採れるようになります。

テナガエビは人間が食べても非常においしい生物多様性の恵みなのですが、大型で丈夫なエビであることから釣りのエサとしても優秀なのです。

私はテナガエビを採取し、海上釣堀の万能エサとして、キジハタやマゴチなど大型の肉食魚狙いのエサとして使っています。これが実によく釣れるのです。

汽水生息のエビですので海水でも弱りにくい。良い仕事してくれるテナガエビの採取方法をまとめてみます。

テナガエビの生息域を確認していく

まずテナガエビは汽水域に多く生息しています。河川の上流域にもいますが、まとまって生息しているのは汽水が期待値高いです。大きめで海に流れ込んでいる河川があれば大抵生息しているため、河川の下流域から川幅が広い中流域でポイントを探します。

ポイントは潮干狩りできるような砂地にはいません。護岸の堤防や、ブロックが沈められているような場所を選定します。

イマイチよくわからないという場合は、地域の釣り餌屋さんで聞くのが定石。テナガエビは釣っても楽しめるターゲットですから、手っ取り早くは釣り餌屋さんでポイントを聞いてみるのが良いです。

効率よく採取するコツ【時間帯は夜の満潮を狙う】

夜の河川敷

テナガエビは夜に活発に活動します。昼でもとれますが、夜になると住処から這い出してきてエサを探すので捕まえやすいです。

さらに川の水位が上昇する満潮の時間に狙いを絞ります。これ重要。

満潮になるとテナガエビは護岸の上のほうまでのそのそと這い出してきて、川岸に落ちた小動物や、岸際に身を寄せる小魚を捕食しています。

すぐ手の届く範囲まで向こうから来てくれるので、採取の効率が一気に跳ね上がります。

使用するタモ網はステンレス製で丈夫なものを使う

タモで採取するテナガエビ

採取に使うのはタモ網。小川などでのガサガサに使われる丈夫なものが良いです。

虫取り網や、釣りで魚をランディングするネットは使わないほうが良いです。護岸の岩場をこする様に攻めるため、ネットが擦り切れて簡単に破れてしまいます。

推奨されるのは、枠が二重になっているもの。

丈夫なタモ網は主にアクアリウムショップなどで売られています。磯場や河川での生体採集に耐えられる丈夫なものがあります。

タモで掬うというよりそっとタモに入ってもらう

ライトを当てるとテナガエビの目が光る

1.ヘッドライトで水際を照らしてテナガエビを見つける

まずはヘッドライトで川岸を照らしていきましょう。魚と違って逃げることはないので、明るめのライトで照射しても大丈夫。

エビが居れば特徴的なシルエットと共に、目が光ってくれるので見つけやすいです。

2.テナガエビの後方にそっとタモ網を差し入れる

テナガエビを見つけたら、エビの後ろ側へそっとタモを差し込みます。

エビは後ろに跳ねて逃げますから、まずは退路を塞ぐようにタモをセットしておくと捕まえやすいです。

3.足や木の枝などでエビを驚かせてタモの中へ逃げ込ませる

次は適当な木の枝などでエビを驚かせ、タモの中へと追い込んでいきます。うまく行けばこれを繰り返すだけで、簡単にテナガエビが採取できてしまいます。

じっとタモを構えているだけで入ってくれることも多い

テナガエビをタモで掬う

テナガエビは障害物の中に隠れようとしますから、タモをエビの近くで構えてじっとしていると向こうから入ってきてくれることも多いです。

勢いよく捕まえようとせず、ゆっくり、ゆっくりとエビを誘導してタモに入ってもらうイメージでやると場を荒らすことなく採取できます。

「もんどり」など魚とりの仕掛けを使うのはどうか?

お魚キラーでテナガエビを採取する

小魚を捕まえるための道具として、「もんどり」「お魚キラー」などの捕獲器も売っていますね。テナガエビの採取でこれらを使うのはあまり効率が良くありません。

テナガエビは非常に縄張り意識が強く、他のエビを排除してエサを独り占めしようとします。数個体仕掛けに入ってしまうと、もう他のエビは入る余地がなく追い返されてしまうのが確認できました。

時間をかけて仕掛けをセットしたものの、30分ごとに1、2匹捕獲できる程度ですのでテナガエビ取りに関して言えば効率が良いとは思えませんでした。

持っているのであればタモ網採取の傍らでセットしておき、オマケ程度にしておくと数は伸ばせると思います。自分で捕まえたほうが楽しいですしね。

捕まえたテナガエビを活かしておくのは難しいので注意

飼育水槽のテナガエビ

ペットとして買うのもいいですね。ただし多頭飼いが難しくケンカするので注意

頑張って捕まえたテナガエビは、基本的にはすぐに使うか、1日程度活かしておいて使うにとどめています。

理由は活かしておくのが非常に難しいから。テナガエビは獰猛で共食いもするため、何匹も狭い水槽に入れておくとすぐ喧嘩して死んでしまいます。

塩ビパイプをたくさん入れて隠れ家にしたり、流木を入れたりといろいろ工夫しましたが、やはりすぐにケンカが始まってしまいました。

さらに大食漢で肉系のエサをたくさん食べるため水質を維持するのが難しく、片手間にちょっと活かしておくというのも大変。

1日程度なら、バケツにブクブクでエアレーションをして日陰に置いておけば生きてくれます。すぐに釣り場へ持っていく場合でも、エアレーション無しだとすぐ弱るので注意。

基本的には釣りエサで使うなら、当日もしくは前日くらいに使う分を採取してその都度使うのが良いです。

テナガエビを使って釣りに行こう

テナガエビは海、川ともに色々な魚種が、しかも大型の魚が狙える可能性があるため大事に生かして使いましょう。

  • 海上釣堀の万能エサ・・・タイから青物まで何でも食う
  • クロダイ、スズキのブッコミ釣り
  • 大型の根魚のさぐり釣り
  • マゴチ狙いのブッコミ釣り

使い道は色々で、テナガエビを付けて放り込んでおくだけで大物が食ってくる可能性あり。

丈夫なエビですから小さな雑魚は食ってこず、一発大物狙いのエサとして何匹か用意しておくと良い釣りができると思います。

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