オキアミはいわずと知れた釣りエサの代表格。堤防に限らず様々な釣りに使われます。
南極原産で輸入されるものでほぼ8割以上は釣り餌に使われ、残りは動物のエサ用らしい。日本に導入されて釣りエサとして一般化したのは1980年頃からで、日本の海に居ないはずなのに、日本近海の魚の大好物と言う少し変わった性質のエサである。
見た目はエビそっくりであるが、エビではなく「アミ類」という独立した種に分類される。
ニオイが非常にきついので扱いには注意が必要で、痛むのも早いので冷凍パックで売られているものを小分けして使うようにする必要がある。
手がべたついたりニオイが付いたりと面倒ではあるが、堤防釣りにはぜひ持って行きたい釣りエサの一つである。
オキアミで釣れたことがある魚
春の魚4月から6月・・・メバル・サヨリ・カサゴ・ソイ・グレ・チヌ(クロダイ)・マダイ(チャリコ)
夏の魚7月から9月・・・カサゴ・ベら・チヌ(クロダイ)・アジ・サバ・ギンポ・キジハタ(小型)・サンバソウ・ゴンズイ
秋の魚10月から12月・・・サヨリ・カワハギ・チヌ(クロダイ)・アジ・サバ・セイゴ・アイゴ・マダイ(チャリコ)
冬の魚1月から3月・・・サヨリ・ウミタナゴ・カワハギ・カサゴ・ソイ
これ以外にも釣れる魚は地域によって差があると思うが、主に東海地区・日本海福井近海のデータ。毒もった魚とかマイナーな魚は他にもあるのが、オキアミで良く釣れる魚を掲載してみました。
カサゴやソイといった根魚は鉄板ですが、キジハタやアイナメには効果が薄い。クロダイも釣り方によっては狙える。砂浜に居るようなキスとかカレイといった魚は動きがないと食いつかないためか、オキアミで釣れたためしは無かった。
たくさんの魚が釣れるが、エサ取りの外道にも人気なのが欠点。フグや各種該当魚種の稚魚などもエサに食いつくので、エサ取りが多い釣り場ではすぐにエサがなくなることもしばしばある。
オキアミだけを持って釣りに行くというよりは、イソメ類など虫エサと併用して使っていくと状況に応じた使い分けができると思います。
オキアミの取り扱いの注意点
オキアミは特殊な性質があり、自らの体内に消化酵素を持っている。特に日光にさらされると酵素が活発に働き、みるみる黒く変色してくたくたになっていく。こうなると食いも落ちる上にべとべとしてにおいも臭くなってくるので、なるべく日光に当たらないようにエサ箱のふたは常に閉めておく必要がある。
オキアミのべたつきを防ぐ方法としては、エサ箱にキッチンペーパーのかけらを敷いておくと水分を吸ってくれるので余計なべたつきがなくなります。液が衣服や釣り道具に付くと臭いが取れにくいので、扱いには十分注意しましょう。
活きエサと違って自宅の冷凍庫に保存しておけるので、余ってしまっても無駄にはならないです。クーラーなどで保管し、余ったら次の釣行で使えるのがオキアミの利点です。上手く使って釣果アップのために活用していきましょう。
市販のオキアミは種類が色々あるけど違いは何??
オキアミエサはブロックで売られている撒きエサ用のものと、ハリに刺す刺しえさ用で分かれています。
ここで取り上げるのは、刺しえさ用のパック売りされている半冷凍のもの。スーパーハードとか、チヌ専用とか色々売られていますが、違いはあるのか?という点を少し解説します。
マルキューから販売されている、食わせオキアミシリーズは私のお気に入り。スーパーハード・ウルトラバイトαなどが該当し、型が揃っており身崩れしにくい加工されているなどの違いがあり、色々と使いやすいです。根魚狙いやチヌのフカセ釣り等欠かせないエサ。サイズがM・Lとありますが、魚の種類で分けて考え、根魚やチヌはL・サヨリやアジなど口の小さな魚はMと使い分けると良いでしょう。
魚種ごとに様々なタイプがあって迷いますが大きな違いはなく、チヌ専用というのはサイズが大きかったり、グレ用など集魚財などが染み込まされたものも売っています。専門に狙うつもりなら、これらを使ってみるのが良いでしょう。
他にも単純に無加工のオキアミも販売されており、ナチュラルな使用感を求めるなら使ってもいいかなというレベル。あまり悩まずに使っても普通に釣れますので、お気に入りを探してみるのも面白いと思います。