2019年日本海アオリイカはまだ小さい?エギングは表層から丁寧に探るのがおすすめ

2019年の新子アオリイカを調査しに、福井県の若狭の磯でエギングをしてきました。

今年のアオリイカについてはシーズンイン当初よりあまりいい話を聞きません。個人的な実感としても長く続いた梅雨の影響で水温上昇が遅れ、8月になっても抱卵した親アオリが釣れるなど小イカの成長にも影響を与えているのを感じていました。

釣行日は11日で例年であればもうコロッケサイズ(胴長15センチくらい)が釣れてもおかしくない状況。ポイントもあえて漁港を避けて、渡船を利用した磯でスレていないポイントへ向かったので、それなりに期待を込めた釣行だったのですが…。

ヒットレンジは浅い?深い?マヅメ時にさっそく失敗

渡船の船長の情報によると、前日は18センチのアオリイカも上がっている。タナはベタ底なので、しっかりと海底まで落として狙ってみてくださいとのことでした。

利用したのは常神半島小川漁港にある江村渡船さん。一帯は入り組んだ地磯が点在しており、海底の起伏が激しくかなり深い場所もある面白いポイントです。

薄暗いうちから磯にわたり、まずは2.5号のエギを使いながらしっかりと底取りしてアオリイカの反応を見ていきます。日が昇る直前の朝マヅメで雰囲気はばっちりですが、意外とこの時間帯ってイカが釣れないことが多くて苦戦します。

投点を変えつつ探っていきますが、おおよそ1時間何の反応も得られないまま日が昇って明るくなってきてしまいました。これはかなりヤバい雰囲気が漂います。

ここで作戦を替えて、2号のエギにサイズダウンし、表層から順に攻めていきます。浅い瀬際から徐々に深くなっていくカケアガリのポイントを攻めていると、ようやくラインがひったくられる良い当たりが出てくれました。

2.5号のエギとサイズ変わらず…

その後も着水と同時にアクションを開始し、徐々に落としていくことで反応が得られ、ポツポツとアオリイカを追加。

浅場から急激に深くなる日本海特有の地形が続く

しかしサイズは聞いていたよりもかなり小さい。海底では無反応で表層付近でヒットするなど、前情報がまったく当てにならなかった厳しい滑り出しとなってしまいました。

寄ってくるスクールの群れを見釣りで狙い撃ちして数を稼ぐ

2号エギが釣果のカギを握る厳しい状況でした

偏光グラスで水中を見ていると、時折イカの群れが接岸してきてエギを追いかけてきます。しかしできれば釣り上げたくないほどの小さな個体が大半。あえて2,5号のエギで攻めたりもしましたが、当然ながらエギが大きすぎて興味を持ってもアタックしてくるには至らないことが多いです。

それでも時折大きな個体が突っ込んでくるため、海面付近でチョンチョンと躍らせてはポツポツと拾い釣り。後半はほとんどこのパターンで釣り上げ、本来のエギングの醍醐味とは無縁の釣りに終始してしまいました。

2.5号サイズのエギを遠投して、沖から群れを寄せてくる。イカが追いかけてきたら、2号のエギにサイズダウンしてしつこくリフト&フォールを繰り返してアタックさせる。

ある意味ではこの時期ならではの釣り方でもあるので、普通に底取りして釣れない時には、やる気のあるイカだけを狙い撃ちしていくのも良いと思います。

気候次第ながら長く楽しめそうな2019年度のアオリイカ

私の半日の釣果は、この時期にしてはさみしい15杯。同行した友人は6杯ほど、他の渡船者も15杯アベレージとなっていました。秋アオリイカは数釣りを楽しむ釣りでもあるため、多い人なら100杯近い釣果を上げる人も珍しくないのですが、やはりまだまだイカのサイズが小さくてエギにアタックできないほどの個体が多いように感じます。

一方で群れ自体はかなりの数を確認できましたので、今後これらのイカが大きくなってくれば楽しめるでしょう。本格的に食べごろサイズが釣れるのは、9月後半くらいに待ったほうが良いかもしれないと思いました。サイズが小さいうちは堤防や地磯などの浅い場所で釣れるので、反応を探りつつ秋アオリイカを釣っていこうと思います。

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