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三重県南伊勢の海上釣り堀「傳八屋」に行ってきました。最近は釣り堀に月2ペースで通っており、ここは私の住んでる愛知からもアクセスが良いので気づけばすっかり常連の勢いです。
今回の目玉は放流が開始されたブリ(10キロ級)と、活性が上々なその他の青物。連日の釣果速報を見ていても釣れているようなので、活きアジのエサも用意してタックルも強めの準備万端で臨みました。
放流が始まったブリ・高活性の青物狙い釣行
さっそく乗り合い筏にて釣り開始。場所を決めるくじ引きでは、初めて1番を引き幸先が良い。これで運を使い果たしてないか不安となるも、風を背に受けて釣りがしやすいポイントを選んで釣り座を陣取ります。
いつ来ても傳八屋で顔を見るベテランの常連さんと隣になりました。上手い人が何人もいるとガンガン釣られてしまうのでプレッシャーになりますが、ここは先手必勝でブリを釣り上げていきたいところ。
通常朝一のモーニングタイムはマダイ狙う人が多いのですが、最近は青物狙いをすることが多くなりました。朝一番は腹をすかせた青物が表層を乱舞しており、エサを水面下まで食いあがってくることもあり楽しめるのです。
青物の活性は良好で開始早々浅いタナで連続ヒット
目論見通り、朝一番のモーニングでは青物の活性が良好。マダイ、青物共に狙えるシラサエビをエサに探っていくと、エサが落ちる途中でラインが横走りしてハマチがヒットしてきました。
ハマチの後ろにはブリが付いて泳いでいますが、目視で確認できるのは2匹のみ。新規放流がなければこの2匹をいかに釣り上げるか、誰が釣り上げるかの勝負になります。
ただ、結局青物の活性は気まぐれです。交通事故のようなイメージで釣れてくるので読めないんですよね。魚はいることは分かったので、地道に釣れる魚を釣っていきます。
青物は大小様々な魚種がいられれてるようで、続いて底ギリギリの10メートル近いタナでヒットしたのがシオ(カンパチの子)です。小型ながら丸々と太っていて美味しそうなサイズ。
エサはキビナゴを海底で躍らせているとガツガツッとしたアタリで食ってきました。青物も鯛も、小型程派手なアタリしますね。これはこれで面白い。
隣のベテランさんも、ハマチ、ツバスサイズを続々とかけており、開始早々にお土産をゲットして一安心。しばらくして青物の姿が見えなくなり、モーニングタイム終了と判断したので、マダイなどの小物狙いに切り替えて探っていくことにします。
タナ取り重要!青を除けばヒットは底付近に集中
マダイを狙うためにタナを取り、底付近からアタリダナを探っていきます。
マダイは底付近でのヒットが集中。釣れた人に聞いてみても、底ベタベタということであまり浮いてきてはいない様子。
セオリー通りタナを取って待っていると、ポツポツと飽きない程度にマダイが釣れてくれます。
今日釣れたのマダイは傷がなく非常に発色が綺麗で色揚げされたマダイばかりでした。マダイの良しあしは魚体を見ると分かるので、これは養殖物とはいえ間違いなく美味しい奴です!
今回釣り堀で大活躍したタックルが、船釣り用のタナ取りができるカウンター付きリール+脈釣り用の釣り竿です。
海上釣堀では頻繁に魚の食うタナが変わるし、ウキ釣りだとウキ止め糸がズレたりして効率の悪さを感じていました。
今回カウンター付きリールを試してみましたが、数値を見ながらタナは確認できるし、臨機応変に狙うタナを変えられるのはとても使いやすかったです。
※現在ICV150Hはカタログから消えています。同スペック・価格帯として、ダイワならタナセンサー150H-DHがおすすめ。もともと船釣り用のリールを流用してますので、予算や用途に合わせて使ってみるのが良いと思います。釣り堀では糸巻き量は大量に要らないし、ドラグ力も4キロほどあれば十分青物とやり取りできます。
メインにはPE2号ラインを巻きます。両軸リールなのでライントラブルが少ない。ドラグも必要十分に効いてくれて、これで青物にも十分対処できました。
しかし、狙うポイントが竿の届く範囲しかないデメリットも。魚の食い込みではウキ釣りと比べると落ちます。竿の穂先でダイレクトにアタリを取るので、違和感なく食わせてアワセるまでのタイミングがシビアです。
アワセに関しては今後腕を上げるのみ。何だかんだ言って非常に気に入り、魚をガンガン釣ることができたので今後のメインウエポンになりそうです。
ダイワのクラブブルーキャビンは海上釣り堀専用設計の上位モデルロッド。ロッドのバランスが良くて、長い竿を持ち続けていても手が疲れません。
穂先が繊細で感度が良いのはもちろんですが、明らかにバットの張りが良くて魚が早く浮いてきます。これは1万円台のロッドにはなかった釣りやすさでした。
ヒットエサとなったのはシラサエビとキビナゴ
途中どこのイケスも釣れていないという、釣り堀名物「魔の沈黙時間」が1時間ほどありました。潮の加減とか色々ありますが、食わない時はホントに食わない。こんな時は釣り人も休んで食事でもとるのが一番。
しかし、手を変え品を変えているとまた魚がヒットしてきます。底付近でシラサエビのエサに食ってきたのは定番シマアジ。あまりに良く引くので「青」と叫んでしまいましたが、スリリングなやり取りを楽しませてくれます。
個人的に今日反応が良かったエサは、シラサエビ、テナガエビなどの活きエビでした。マダイ、シマアジ、イサキ、ハマチとオールラウンドに何でも食ってくる万能エサです。シラサは今後も釣り堀では手放せないエサの一つですね。
順調にマダイを追加して数は伸ばしますが、狙いのブリは食ってこない。小型のメバルも放流されていましたが、釣り堀で釣るには申し訳ないくらいの小型(15センチほど)でした。
途中シラサエビを5匹くらいハリに付けて放置していたら、竿ごと持ってかれるような強烈な引き込みがきます。ハマチでもカンパチでもない明らかに重い引きで、全然魚が上がってこない。
これはブリか、放流された大カンパチか?と心臓バクバクさせながらやり取りをしていましたが、痛恨のハリス切れ…。ハリのチモトの部分で切られており、やり取りの最中に歯で擦れたのかもしれません。逃した獲物は間違いなく大きかった.
隣で競り合っていた常連さんは、最後の最後でブリを仕留めており土壇場ですべて持っていかれた感じでした。10キロの魚はマジでデカいし、釣り堀で釣れるサイズとしては間違いなくモンスター。また機を伺ってはブリリベンジしようと思います。
釣果はまずまずクーラー満タンで戦略通りに楽しめた
傳八屋11月初頭の釣果としては、
- ハマチ×2
- カンパチの子(シオ)×1
- マダイ×6
- イサキ×3
- シマアジ×2
と釣り堀五目達成!残念ながら目玉放流のブリは釣れず、ひそかに狙っていたハタやメバルをゲットできませんでしたが半日汗をかくほど楽しませてもらいました。
ただ、このところ常連さんが口揃えて言うのは、「ここは最近渋いよね」という声。今回フリーの乗り合い大マスは7名で入りましたが、ブリの新規放流は無しでした。全体的な放流魚数をチェックしていても、釣り人の数からするともう少し入れてくれてもいいのにな….と感じてしまった部分はあります。
釣る人は釣るし、釣れない時は釣れないのが釣り堀の常ではあるのですが、やっぱり豪快に放流してくれたり、釣り筏の割り振りなどに関して少しでも気にかけてくれてると思える心意気が欲しいというのが心の声ですよね。表面上の釣れた釣れないという部分ではないところで他所と比較してしまうもの。
釣り堀の経営とかに関して素人がグダグダ言っても仕方ないので、引き続き毎釣行爆釣できるように腕を磨き釣りまくってやるのみです。しかし、大物をバラしたのはしばらく引きずるなぁ…。