テトラポットも色々な形があります。テトラの形状によって釣れやすい=魚が住み着きやすい違いはあるのでしょうか?
私はテトラで釣りすることが多いです。テトラはその足場の悪さから多くの釣り人に敬遠され、場所の確保や釣れる確立アップには欠かせない場所だからです。
そんなテトラでも長年釣りしていると、魚が釣れやすいのと釣れにくい場所があることが分かります。その中で検証した結果、形状の違いで差が出るということにも気づいてきたので、色々と検証したことや仮説を書いていきます。
釣れやすいのは角型テトラ
3角形や長方形のいびつな形をした角型のテトラポット。
このタイプが一番魚のすみつきが良いのではないかと考えています。角型のテトラは場所によっては足場も良くて釣りする側から見てもいい条件ですが、魚から見た良い条件というのは何なのか?
- 色々検証した挙句角型テトラは貝類や海藻類の生えるスピードが早い
- 折り重なった時に暗くなるスペースが広く、身を隠しやすい
この2点が丸型と呼ばれるものとの違いであり、魚が住み着く条件の違いと考えています。
以前同じ海域の堤防で、角型と丸い形のテトラが同時に入れられたことがありました。入れてすぐは当然魚は釣れないのですが、1年後にいってみたところ角型はたくさん魚が釣れたのに対し丸型は全然当たりもしません。
よく見てみると角型は海藻やら貝やらがたくさんついているのに対し、丸いほうは表面に少しついているくらいで変化が少なかったのです。これは海水が当たってくる面積に違いがあるようで、角型はテトラの表面で波を弾くために奥までは波の勢いがありません。丸いほうは海水が奥まで一気に入り込み、その過程で波の力を弱くしているようでした。
この違いによって強い波が苦手な小魚や貝類などは角型テトラにたくさんついたと思われます。
もちろん時間をかければ丸いテトラにも海藻などはびっしりついてきますが、圧倒的にスピードに差が出てくるように思いました。
ただし少し問題もあります。魚がいるのは分かったんですが、角型テトラは仕掛けをそこまで落とし込んでいくのが難しいです。複雑に入れられているのはどちらも同じですが、丸いほうは隙間があるのに対して角型はわずかな隙間しかありません。エサを送り込めるポイントが大きく限られてしまいます。
かといって空き空きの場所では当然魚もいないので困りもの。何度も仕掛けを沈めていって、深くまで落ちるポイントを根気よく探すのが少し大変ですね。もし四角いテトラで深くまで落とせる穴があれば、大型のカサゴやアイナメなどが潜んでいる可能性は高いので、場所を覚えておいて自分だけのポイントにするといい思いができますよ。