リールを海に水没させた結果…マグシールドって塩ガミ対策として有能かも

海釣りにおけるリールのトラブルの代表が塩ガミによる動作不良。塩分を含んだ水がリール内部に入り込むことで、ゴリゴリとした巻心地になったり、塩の結晶がギアのオイルを落としてしまうことで巻心地が露骨に悪くなります。

リールの塩ガミ対策として、各社海水が入り込まないような工夫を凝らしているわけですが、その一つにダイワのマグシールドというものがあります。あまり効果ないという意見もありますが、マグシールド様様というような経験をしましたので一つまとめておきます。

水没した2台のリールのその後に大きな差が出た

ソルト用リールと言っても、堤防で釣りしている分には釣行後にキッチリ水で洗っていれば問題ないです。しかし、大きく波を被ってしまったり、ウッカリ落として水没させてしまう可能性はゼロとは言えません。

あくまでも私の経験によるものですが、半年前に2台のスピニングリールを派手に海水没させました。

念入りにシャワーで洗い、しばらくは問題なく使え続けていたのですが、マグシールドが搭載されていないリールの巻心地が露骨に悪くなりました。

サンプルは、

  • マグシールド搭載・・・ダイワセルテート2010モデル
  • 同時期に買った・・・ダイワインパルトα2500レバーブレーキ
10セルテート2500

10セルテート2500

インパルトαレバーブレーキ

ダイワのセルテート10は、リールの本体部分にマグシールドが搭載されたリールで、磁力を含んだオイルが膜を作ることで海水の侵入を防ぐという物。

一方のインパルトαは、ダイワのREAL4基準として丸洗いができて防水性も高められたモデル。どちらかというとインパルトαは磯釣りで使うリールなので、こちらの方が海水を被るリスクは高い物でした。

この2台を入れたタックルケースを、堤防から落として水没させたのが終わりの始まり。幸い蓋が締まっていたものの、しっかり水没してリールが海水に浸かった状態が数分続いてしまいました

これはヤバイ・・・と思いながらすぐに帰って良く水洗いし、グリスも差して乾燥も念入りにしました。

その後・・・

セルテートの巻き心地は本当にスムーズで、7年近く経った今も衰えを見せない現役のリールとして活用しています。ゴリゴリ感もなく、釣行毎にベアリングにグリスアップするだけで性能維持できているのは「当たり」リールだったと思います。

ところがインパルトαは、水没後時間が経つにつれてゴリゴリとした感覚が伝わるようになってしまいました。時折すごく硬くなることもあるなど明らかにリール内部に異常が出ています。水没前には無かった挙動で、巻くたびにゴリゴリシャラシャラといびつな音で回転しています。

どちらも同条件で水没したにもかかわらず、違いがあるのはマグシールド搭載という部分。私は機械的な部分には詳しくはないのですが、経験則としてやはり海水の侵入対策として仕事してくれていることは実感できました。

最近はマグシールド搭載範囲も広がっている

ダイワのマグシールドは最近ではラインローラーにも搭載されるようになり、メーカーも力を入れていることから十分に効果は出ているのでしょう。

使い方や釣り場のステージにもよりますが、無いよりはあった方が確実に良いという感じで使っていきます。耐久性などは使われている素材やギアの精度によっても変わるのでトータルで考えねばなりませんが、リールにある程度投資できるなら「水没した時の防水性」はしっかり視野に入れておくと長く愛用できる一台を手にすることができるのではないかと思いました。

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