釣具屋さんのレンタルボートは経済的!たまには手漕ぎボートで海釣りする

手間もお金もかからない海釣りの代表が堤防釣り。漁港などで楽しめる経済的なレジャーですが、釣果を求めると物足りない時もあります。

少しでも釣果を求め、釣り荒れていないフィールドを狙うのであれば、釣り餌屋さんでレンタルボートを借りて海へ繰り出してみてはいかがでしょうか。

とはいえ、レンタルボートって意外と敷居高く感じてる人が多いように思います。

  • 堤防釣りのオカッパリよりお金がかかる
  • 何が釣れるか分からないし専用装備も持ってない
  • 自分でボート漕げるか不安

しかし、意外と気軽に利用できて、自前でボート用意すること考えればはるかに安く経済的。かつ、堤防釣りと言っても釣り場の幅が広がり、より多くの魚に出会えるメリットがあります。

今回は、手軽に利用できる釣り餌屋さんのレンタルボート釣りがどのようなものかを紹介しつつ、釣りの選択肢を増やす参考になれるようなことをまとめています。

レンタルボートは経済的!?メリットとデメリット

レンタルボートというと釣り船のように高いイメージがあると思いますが、実際のレンタル費用は1日2000円~3000円程で借りることができます。

車は釣りエサ屋さんの駐車場においておけるので、釣り場での駐車料金もかからない。1人、2人でのんびり釣りを楽しむのであれば、費用対効果は非常に高いものと思います。

私は自前でもゴムボートを持っていて釣りに出かけますが、結構な頻度でレンタルも使います。理由は手入れが楽であり、時間的・労力的負荷が少ないから。ボートを繰り出せば、帰って塩分を落として干して収納するという苦行が待っています。さらに釣り場へ移動するのが結構大変。自由なのは良いですが労力は伴うもので、ちょっと疲れてるときなどは素直にレンタルしてしまうことがあります。これも一つのメリットになるのではないかと思っています。

デメリットとしては、天候悪化で急きょ帰らないといけない場合もあること。多少の雨風は大丈夫ですが、うねりや強風は岸へ戻れなくなる危険もあります。早め早めに行動する判断力もいるので、都合よく自分の休日に天気がいいとは限りません。

人気の釣り場やシーズンによってはボートの予約も必要になることもあり、柔軟に釣り場を変えるなど機動力を重視した釣りでは適さないものです。次で紹介する、釣る魚次第でボートを使うかどうかを決めると無駄のない釣りになると思います。

あとはレンタルボート屋さん次第ですが、波打ち際までボートを移動してくれるところと、ボートの移動はセルフでやらないといけない2通りあること。一般のレンタルで使うFRPボートは、硬くて丈夫ですが非常に重い。砂浜を引っ張っていくのは結構な重労働なので、体力に自信ない人は念のため聞いておくといいかも。

レンタルボートでどんな魚を釣るか?狙う魚種とポイント

レンタルボートでどんな魚を釣りに行くのが良いのか?

レンタルボートは海釣りとはいえ基本的に手漕ぎボートです。1人力でオールを漕ぎ、行って帰ってこれる範囲がステージなので、陸が見える範囲で楽しむのが現実的です。

レンタルボートは出船しやすい穏やかな湾内の海水浴場近くで営業しているケースが多く、基本的に釣り場のほとんどは砂地の海底。時折点在する岩礁地帯や、攻められていない陸からいけない沖堤防・テトラや沿岸部の磯場を狙うことで根魚の数釣りが期待できます。

4月から6月・・・キス、カレイ、コウイカ、アオリイカ、メバル

春の時期はキス・カレイを初め、産卵で接岸するイカ、点在する根回りへ回遊してくるメバルがターゲット。

天気も良く釣りやすいですが、水温次第で安定しない時もあるのがネック。釣り餌屋さんでの情報を聞いて釣り物を決めて行くのが無難です。

7月から11月・・・サビキ釣りでアジ、キス、コチ、タコ、泳がせ釣りでヒラメ・キジハタ、アオリイカ、カワハギ

夏はまさにボート釣りシーズンです。サビキ釣りで大型のアジを狙ったり、キスやカワハギなどの小物を釣りつつ、泳がせ釣りでヒラメやハタなどの大型肉食魚を狙うのが定番の釣り方。

特に9月以降の秋になれば何かしらの魚は釣れるので、五目釣りを楽しむのもいいです。

陸からは釣りにくいやや沖の大型の魚が釣れることがあるため楽しみは一気に増えます。沖堤防に渡るためだけに使っても面白い釣りができます。

冬は場所によりシーズンオフ(季節風の状況次第で釣りになるときもある程度)。風が強いと手漕ぎボートは一気に辛くなるので、冬場は違う釣りを楽しんだ方が良いと思います。どのみち冬は釣り人も少なくなるので、堤防釣りでものんびりできることが多いですからね。

レンタルボート釣りではどんな装備で行くべきか?

レンタルボートで絶対必須なのはライフジャケット。基本的に持ってなければ釣り餌屋さんで貸してくれます。フロート式でもボンベ式でも、何かしら持っていれば自前で用意すれば大丈夫。

持ち物は最低限に留め、小型(11から15リットルクラス)のクーラーボックス+タックルケース程度にしておくのがベター。アレコレ詰め込みすぎても、ボート上ではあまり身動き取れないので使う機会ありません。

釣り竿は短いものを2本程度

釣り竿は1人当たり2本までで十分です。1本は泳がせ釣りなどで置き竿にしておくか、キス釣りなどで使う竿と、ルアー釣りで使う用に用途を分けて持っていく程度にしましょう。

ボートは動きが取れないので長い竿は使うのが大変。2メートルまでの竿が扱いやすく、ルアーロッドか船釣用のキス釣り竿を持っていくようにします。

私は船はメインではないので中古ロッドで済ませていますが、船釣用の竿は丈夫で意外と汎用性が効きます。そこまでシビアな釣りはしないので予算をおさえても楽しめる釣りです。

服装は半袖でもいいが日焼けには注意

ボート釣りではそこまでシビアな服装は求められません。ただし、日を遮るものが何もないので釣りでの日焼け対策は必須。帽子をしていてもくまなく焼けます…。

おススメは長袖のラッシュガードに、薄手のスポーツタイツを履き、メッシュ地の短パンを履くスタイル。靴は滑り止めの付いたロングブーツか、ボートに乗ったままの釣りならクロックスのようなものでも問題ないです。

意外と沖に出ると虫は少ないです。堤防では刺されると厄介な蚊や磯ブヨも、ボート釣りで刺されたことはありません。経験則ですが、沖まで追ってくる根性ある虫は少ないと思います。

他に用意した方が良い小物としては、

  • 小型の水汲みバケツ・・・いちいち海面に手を伸ばすのは大変
  • スカリ(生かし網)・・・泳がせ釣り用のアジを生かしておく
  • 柄の短いタモ・・・念のため大型が釣れたとき用
緊急時に連絡とれるように、携帯電話は防水カバーに入れて必ず持っていきましょう。急な悪天候時には知らせてくれたりします。

レンタルボートで釣果を伸ばすコツは??

レンタルボートで一番困るのは、広い海でどこで釣りをすべきか?というところでしょう。堤防やテトラに渡るならまだしも、ボートに乗って釣りする場合は釣り場選びに困ることがあります。

他に出船しているボートがあれば、その人の邪魔にならない範囲に近づいてみること。ベテランはいくつかのポイントを移動しつつ釣っていくので、それっぽい人のボートがあれば覚えておいて、似たような範囲を探ってみるのがいいです。

沖にテトラなどがある場合は、テトラとテトラの間など海底に変化がありそうな場所は鉄板。また、近くに磯場のような岩礁帯があれば、近い海底も岩場になってることが多いです。根魚やアオリイカを狙う場合は、こうしたポイントを探しつつ探っていくようにします。

また、アンカーでボートを固定するかどうかは釣る魚によって決めます。

キスなどの底物を釣るときは、アンカー打たずにボートを流しながら釣った方が広く探れて効率がいいです。

一方サビキ釣りするときは、撒きエサが流されて散ってしまうのでアンカーを打って1か所で釣ります

エギングやルアー釣りの場合は、流した方が良い場合と流さない方が広く探れる場合があるため状況次第。個人的にはアンカーを打ってポイントを縛る方が釣りやすく感じますが、最初の1匹を釣るまでは流しながら釣ってポイントを探るようにしています。

レンタルボートは意外と漕ぎやすい

最期にボートは初心者でも問題なく漕ぎ出せるか?という点。

私はゴムボートも両方乗っていますが、実はレンタルボートの方がはるかに漕ぎやすくて体力消耗が少ないです。しっかりと船の形しており、海を切って前に進む抵抗が少ないため軽い力で進みます。

オールが大きいので大変に思いますが、手はオールを支えるだけにして、上半身を倒しながら水をかくのがコツ。初めはどうしても腕で漕ごうとしてしまいますが、上半身全体で漕ぐことを意識していくとスムーズに進めます。

最近は釣り場も減ってきており、堤防も混みあうことが多くなりました。混みあう釣り場で気を使うより、ボートでのんびり海へ繰り出すのも一興。当然釣果も期待できるものとなります。

気に入ったら自前でボートを用意して、自由に色々な釣り場を広げてみるもよし。まずはレンタルで海のボート釣りにチャレンジして、違った釣りの楽しさに触れて見て欲しいと思います。

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