メゴチ(トビヌメリ)を釣る仕掛けと釣り方!外道と呼ぶなかれ

メゴチ

メゴチは堤防釣りで釣れる魚としては、小型の10センチから大きくても20センチ程度の魚。後頭部の目の後ろ辺りに鉤爪のような棘がでており、刺さると痛い。釣具屋で売られている「メゴチバサミ」の由来になったように、魚バサミで掴むことを推奨。幸い毒がある魚ではない。

砂浜・砂泥地を好んで生息する魚で、年中釣れるが主に食ってくるのは春先から秋であり、キスやハゼの投げ釣りの外道としての存在感が高い魚。

全身がヌルヌルでちょっと臭みもあるので、あまり喜ばれない魚なのだが天ぷらなどで食べると非常に美味しい魚。さらに10センチ程度の小型が釣れた場合には、リリースせずにちょっと違う釣りも試してみて欲しいので紹介していく。

メゴチの釣り方と仕掛け

メゴチは平ペッったい体で砂地の海底を這い回るように生息し、砂の中の虫や小動物を食べている。エサとしてはアオイソメやゴカイ等の虫エサを使っていけば十分釣れる。

仕掛けはメゴチ専用というものは売っていないが、キス釣りやハゼ釣りの投げ釣り用仕掛けをそのまま使えば問題ない。口が小さいので、ハリが大きいとエサだけかじられてしまうこともあります。細めの6号から7号の流線針を使っている仕掛けがハリ掛かりさせやすくなります。

特別な釣り方はないので、基本的には仕掛けを投げ込んで待っていれば釣れて来る魚。あまり動き回らない魚なので、キスつりと同じように仕掛けを少しづつ引いて移動させてくるとエサをアピールしやすいです。

メゴチを釣るときは頭のトゲに注意!

メゴチ釣りの注意

メゴチは頭の上に鉤爪状の棘を持っていて、毒こそないですが刺さると痛い。メゴチばさみという魚をつかむハサミの由来にもなっているほど、手で触ると危険なので必ずタオルか魚ばさみを用意してつかむようにしましょう。

体表がぬるぬるで思いのほか滑るので注意。まとめてクーラーに入れておくと、粘液でヌメヌメになっているので嫌がる人も多いです。フリーザーバッグなどを持っていき、専用に入れておくといいでしょう。

メゴチが釣れたらマゴチを狙う!?

同じ「コチ」の名を冠する魚として、マゴチという大型の肉食魚がいる。同じ砂地に生息しており、キスやハゼ、メゴチをエサにした泳がせ釣りで狙うことができる。

あまり大きすぎない10センチ前後のメゴチが釣れたら、こいつをエサとして使うだけなので意外とお手軽な釣り。特殊な仕掛けは私も使ったことはなくシンプルなもので充分。こちらの簡単なマゴチ狙いの泳がせ釣りの仕掛けを参考に狙ってみたい。

キスキスやハゼをエサにした泳がせ釣り(飲ませ釣り)で釣れる魚!

もともと投げ釣りで使っている仕掛けがある程度太いもの(ハリス2号以上推奨)であればマゴチの引きにも耐えられるので、食いついたメゴチをそのまま投げ込んで待っていても釣れる。

外道としてリリースしてしまう人も多いように思うが、本命を狙うついでにメゴチをエサにした泳がせ釣りも合わせてやる事で思わぬ大物が釣れるかもしれないとなれば・・・やってみるしかないですよね。

メゴチを釣る傍ら、竿を1本出して小型のメゴチを泳がせておけば、思わぬ大物が釣れる可能性があるのです。

メゴチはさっと唐揚げにするとうまい

メゴチはあまり大型の個体はおらず、釣れても15センチから20センチまでがほとんどです。独特の押しつぶしたような魚体とヌルヌルの体表で捌くのは少し面倒。

簡単にトゲに注意をしながら頭を包丁で落とし、内臓を掻きだしたらそのまま素揚げにするか衣をつけて油で揚げるだけで骨まで美味しくいただけます。軽くレモンを絞って食べると絶品。

キスの淡白なホクホクの身と違い、締まった濃厚な味を堪能できるのがメゴチの魅力。釣れたら嫌がらずに持ち帰って食べてみることをおすすめします。

専門に狙うような魚ではないのが残念なところだが、釣り人にとっての価値は大きい魚なのでないがしろにせず活用していきたいです。

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