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思えば遠いところまできたものだ。夢を現実のものとし、また新しいスタートラインを作るために重い荷物とロッドケースを抱えて一路成田へ。
GTを釣るという目的のために友人と企画したパラオ遠征。南国パラオはGTのアベレージが10キロ前後と小さいのですが、バイトの数が多くGTの初心者向きのステージといえる場所です。
それでも簡単には釣れないのがGTという魚。この魚に出会うために、何年も通う人がいる夢の釣りの一つ。そんな目的のために、意気投合した二人のおじさんが日本を出国しようとしていました。
パラオGT釣行ツアーの概要と2018年のパラオ事情
まずパラオへGTを釣りにいくために、今回チョイスしたアクセス方法とフィッシングガイドについての覚え書きです。
アクセスと現地のホテルに関してはJTBのツアーに決定
パラオへ行くための手段は、アシアナ航空で仁川経由してパラオへ行くことにしました。
なんと2018年5月に日本~パラオの直行便がなくなり、トランスファーでしか行けなくなってしまいました。今後の復活を切に望みます。
このため行く方法として検討した結果、以下の2つに絞られます。
- アシアナ航空・・・韓国の仁川経由でパラオへ
- ユナイテッド航空・・・グアム経由でパラオへ
アシアナ航空がよかったのは、乗り継ぎがスムーズであること。韓国での手続きが非常に簡易的で、移動時間が少し増えることを除けば気になる点はありませんでした。
ユナイテッドは以前利用したことありますが、グアム経由である点が最大のデメリット。いったんアメリカの出入国手続きしないといけないため、猛烈に待たされるし手続きも面倒。これが嫌で他のアクセス方法を探したくらいでした。
宿泊ホテルなどは金額を検討した結果JTBのツアーで最も安いところに。慣れれば現地の安いホテル探して、チケットも別にとって…となるのでしょうが、海外に不慣れなおじさん二人の旅なのでなにかと便利なツアーでの申し込みとしました。
チャーター船はISLAND SEEDのエリックガイドに決定
ボートからのキャスティングゲームなので、現地のチャーター船・フィッシングガイドを手配する必要があります。
今回手配したのはISLAND SEED LIMITED。
日本語堪能な現地ガイドのエリックと、パラオ一の操船技術を持つゴードンという頼もしい2名のガイドとGTに臨みます。
日本語ができるツアーガイドは、他にもPLUG IN PALAUの三浦さんという方が知名度があり初めてでも安心。
実際現地では他にも多数のガイドがおり、普段ダイビングしつつフィッシングガイドもできるという人は大勢います。まだまだ調べてみる必要ありそうです。
今回は友人と相談の結果、フィッシングショーでも顔合わせしたことあるエリックのガイドでGTゲットに臨みます。
パラオへ・・・成田発、仁川経由でコロール国際空港へ
当日の成田は前代未聞のソフトバンク通信障害の真っただ中。友人と連絡がとれないハプニングもありましたが、無事合流して出発前の釣り談議に花を咲かせます。
今回アシアナ航空を利用してパラオへ行くわけですが、思わぬ誤算というか良いことがありました。
釣りに行くとなると絶対にもっていかねばならないのが釣り竿。大型のロッドケースは長物扱いであるため、本来であれば超過料金の対象となり実に片道6万円近い費用が必要になるはずでした。
しかし何と追加料金は無し!話を聞くと、『釣りはスポーツ用具に分類されるため、ゴルフバッグと同じような扱いで追加料金なしになる』とのこと。
中身が釣り竿であることは確認されましたが、このような措置があることを把握しておらず思わぬ形でお金が浮くことになりました。これには2人してガッツポーズ!幸先がよいです。
乗り継ぎを経て一路パラオへ。南国特有の高湿度な空気にたじろぎますが、それを上回るわくわく感が足取りを軽やかにしてくれます。
12月のパラオは過ごしやすい日本の夏の気候
パラオの気候はちょうど日本の7月ぐらい。初夏の雰囲気満載で、入道雲が立ち澄んだ青空が広がります。
ちょうど11月ごろより雨季から乾季に変わるため、日本で冬の間がパラオでの釣りのベストシーズンということになります。
それでも時折降るスコールは強烈でゲリラ豪雨を思わせます。数分で去っていきますが、このあたりも日本の夏と似ていて、温暖化の影響なのかと考えさせられますね。
宿泊先はアイライウォーターパラダイスだったが…
今回の根城となるのは、リゾートホテルであるアイライウォーターパラダイス。新婚旅行で来てもいいと思えるような整った設備で、ホテルロビーでは高速のwifiも繋がる。
ただ、釣りが目的であればあえて選ぶ必要はないかもしれないと思いました。欠点はチャーター船が出る港から遠いこと。片道20分以上かかって時間をロスしてしまう。
港の近くではホテルに桟橋が設置されているところもあるようで、ホテルまで直接ボートでお迎えが可能なところもあるらしい。これはなかなか面白そう。
現地ガイドに予約を入れるときに相談すれば、現地の人も利用する安くて最低限の設備が整ったホテルを紹介してくれるとも聞きました。
釣り以外に観光もするなら別ですが、釣りオンリーで行く猛者には過ぎた環境でした。次回行くときは少しでも費用安くし、浮いた分を釣りに全振りできるようにしたいと思いました。
2018年のパラオはネットの速度が向上して快適性がアップしていた
そうそう、少し話それますがパラオのネット環境について。
前回パラオに来た時は2017年の1月。その時はまだインターネット環境が劣悪で、3Gかつ超遅い状況。ツイッターに一文送るのに30分かかっていました。
しかし今回はwifi速度が向上し、繋がる場所であればストレスない速度で通信できたのは驚きました。リモートデスクトップで仕事するなんてことも可能。
まだ日本のレンタルwifiは対応してない(2018年時点)し、繋がる場所がそもそも少ないのですが、ホテルやレストランでは使える場所が多かったです。
写真をインスタに投稿したり、SNSで連絡とるなどの使用であれば普通にできてしまうので安心しました。
日焼け対策は念入りに準備して釣りに向かう
宿にチェックインしたのは朝の5時頃。出発は9時と遅めですので一休みできますが、なんだかんだ荷ほどきをして釣り具の準備をしていると時間はあっという間に過ぎてしまいます。
飛行機の長旅でリールなどの釣り具が破損していないかのチェック。ルアーやフックなどの最終チェックをしつつ、あーだこーだと話していると外は明るくなってきていました。
出発前に忘れてはならないのが日焼け対策。
パラオの紫外線はにほんの5、6倍ともいわれて超強力。衣類で日差しを防ぐとともに、鼻、耳、肌の露出部分には念入りに日焼け止めを塗っておきます。
遊漁券(一人70ドル)を購入(追加でかかる場合もある)
少し仮眠した程度で朝食をとり、ホテルでガイドの迎えを待つことに。
時間より少し早く、今回お世話になるフィッシングガイドのエリックが来て車で港へと向かいます。
見るからに頼もしい巨漢ですが、日本語はペラペラで日本のフィッシングショーには毎年来ているそう。GTのガイドでありながら、対極に位置するようなアジングが大好きだったりとなかなかお茶目。しかも時折飛び出すジョークの切れが半端ない。
港へ向かう途中にまずするのはパーミットの支払い。日本でいう遊漁券みたいなもので、とりあえず釣りするのに一人70ドル支払いました。
パラオは4つの州にわかれており、実はそれぞれの州でパーミットが必要らしい。ただし、徴収されないケースもあり、状況によっては必要になるかもしれないというもの。
ここは追加で取られても数十ドルなので、釣りのためには多少のパーミットは惜しまない意思表示をしておきましょう。行けるポイントは制限なく挑みたいものです。
ツアーガイド「エリック」の船でパラオの美しい海へ
さて、改めてエリックの船に乗り込み、タックルの準備を済ませて海へと繰り出します。
150馬力×2のエンジンを積んだヤマハのボートはめちゃくちゃ速い!まさか船でGを感じるとは思わなかった。
パラオ独特な海面付近がえぐれたマッシュルームのような島々を横目に、GTのポイント目がけて疾走します。
もうすべてがポイントなのではないか?と思えるくらい、魅力的な地形と透明度の高い海が続きます。
GTとの出会いに向けて高鳴る胸を押さえつつ、しばし魅力的な自然を満喫します。
パラオGT遠征1日目は苛烈な洗礼を受けた絶好の?プラクティスに