パラオGT遠征で念願の初GTを釣り上げる!友人とのダブルヒット&ランディングも

気合十分で臨んだ、パラオGT遠征の1日目は程よいプラクティスに終わった。魚こそ釣ることができ、バイトの数も十分であったにもかかわらずGTとの勝負には持ち込めなかった。

残す釣行日は2日。今日釣れなければ、明日の釣りは人生でも最も過酷な追い込みをせねばならない。同行した友人と二人、ホテルで準備をしながら重い空気が漂う。今回GTを釣らずして日本に帰れるのか?と。

2人で1本はあげようと言う弱気な空気を打破すべく、目標を上方修正する提案をしました。何ごとも目標は高く!午前で2匹、午後で2匹の計4匹を上げるぞ!と気合いを入れなおして臨みます。

後にこのマインドセットが正しかったことが証明されるのですが、やはり心の中では不安が入り混じる心境で初日とは違ったプレッシャーがあったのは否定できませんでした。

パラオGT2日目!小さくてもGT!まぎれもなくGT

エリックの指示に忠実に丁寧にポイントを攻めていく

我々が決意を新たにしている傍ら、ガイドであるエリックはさらなるプレッシャーを感じているようでした。『釣らせることが仕事』なのであるから心中は計り知れない。

昨日以上に熱い眼光をパラオの海へと光らせ、スパルタなキャストの指示が飛び交います。我々がやることは、エリックを信じて己の力を振り絞りキャストするのみ。

  • 着水後にルアーを暴れさせてアピールしろ!
  • ハイピッチで巻いてきたら一瞬止めてバイトさせろ
  • 掛かったらとにかく腹筋!いや違うフッキング!絶対獲るぞ

もはや釣りではない、格闘技かなにかの稽古をしているような冗談交じりのスパルタ指導がエリックの持ち味。GTを釣る!この一つの目的のためだけに船が一体となる。

幸先よく友人がパラオで良型の15キロ級GTを釣り上げる

深場からリーフ目がけてゆっくりと船が流れる。リーフの浅場に向けてペンシルをフルキャストして、リーフエッジを丁寧に攻めていく。出るならここだ!と直感めいたものがよぎっていた。

ここで隣で竿を振っていた友人の目の前で派手なバイトが炸裂した。引きずり込まれそうになりつつも、エリックのサポートを受けつつ必死に耐えてファイトスタート。

浮かんできたのは銀色の恋焦がれた魚体!まぎれもなくGT、お見事。

動画や写真でしか見たことのなかったGT。何度見てもカッコいい魚体。GTハンパねぇ。

何より今回の釣行を企画し、各方面の予約などで奔走してくれた彼にふさわしい一匹である。

まさかのGTダブルヒットでお祭り騒ぎの船上

さあ、友人が先に目的を達したことで、いよいよ私にプレッシャーがのしかかる。

エリックにも「次はお前だ!」とばかりに気合を入れられる。何がなんでも釣るしかない。

ここで心乱れてはルアーに伝わるので、揺れる気持ちを必死で抑え平静を装いつつキャストを続けていく。

そして、ついにその時が…。

浅場のインリーフで流したペンシル(マリアローデッド180F)が水面を割った!

一発目のバイト!乗ってない。

まだチェイスしてくる!二発目でも乗らない。しかしまだついてきている。

三度目の正直バイトで重みが乗り、竿がぐっと曲がった!

落ち着いてフッキングを3回…決まった。走り出しと同時にギンバルへと竿を入れて立てる。

まだ何が掛ったかは分からない。しかしファーストランからグイグイとドラグを引き出していく引きから、ただの魚ではないと確信できた。

根に潜られぬようドラグを少し締め、ぐっとロッドを立てた瞬間に見えた。銀色のゴツい魚体、GTである。

私が格闘している横で、なんと友人の竿も曲がっているではないか。まさかのGTダブルヒット!?

しかしこの船上で両方のGTをランディングするのは至難の業。なにせ糸を引き出しつつ暴れまわる魚を相手に、いっぱいいっぱいの素人が竿を握っている。ラインが絡んだらテンションが抜けてジ・エンドである。

友人は船首にいる。

ここであろうことか私のGTが船首に向けて走り出す。

友人と竿をくぐらせクロスし位置を入れ替える。

せわしなく動きつつ、これはダメか・・・と思った。

しかしラインは絡んでいない!それぞれのGTは真逆のほうに顔を向けていた。

ここからは小さくポンピングしつつ浮かせる。

エリックの構えるタモが海へと突き刺さり、「入ったぞ!」の一声。全身の力が抜けた。

先にランディングを終えた私は、命がけで戦ってくれたGTに海水を流しながらしばし見入る。

よく見ればまだまだこれからというサイズ。しかし、まぎれもなくGTであり、大の大人を魅了させ続けた魚が目の前にいる。

ほどなくして友人も無事ランディングを終えた。二人そろってGTを持った絵が撮れるとはこの上ない贈り物だと思った。すぐにリリースが基本なので、同時にランディングできることはめったにない。3人で固く手を取り合い感無量だった。

タックルはロッド:シマノグラップラーS80MH、リール:シマノステラ14000+PE6、リーダー130lb、ルアー:ヤマリアローデッド180F

場所を移動し同じくインリーフでGTを追加!小さくてもGT

さあ、ここからはサイズアップ狙い。ようやくこの釣りのスタートラインに立てたばかり。

パラオのGTは小型とはいえ、上は40キロクラスまで釣れている。デカいやつは確実にこの海にいるのだ。

同じパターンで、ペンシルをしっかりダイブさせつつ時にハイピッチに、時にストップしてスキを与えるように丁寧にアクションを加えていく。

再び水面を割ってGTが飛び出す。気持ちサイズアップかと思わせる魚体だが、今度もまぎれもなくGT。まさか連続で釣れるなんて。

まあ釣りってこういうもの。釣れるときはバタバタ釣れるが、釣れないときはなかなか食ってこないのはどの魚も同じ。

天気、潮まわり、風、波、水温、ポイントなど様々な外部要因が味方をしてくれたということ。何よりこれらの条件を読み切り、ポイントを的確に選定していくエリックなしでは釣れなかった魚。

全力を尽くして挑んで、全力で泣けるのがGTキャスティングという遊びなのだ。

一瞬GTかと思わせたホシカイワリ!とてもおいしい魚らしい

浅場に見切りをつけ、サイズアップのために水深のあるポイントへ。

深場であるためポッパーが有利かと思ったが、今日のGTはすべてペンシルで釣れていたため懲りずにペンシルを投げ続ける。

すると近くへ寄せてきたペンシルがバフォっという快音とともに海中へ消える。

フッキングからしばらくは大人しくて小さいか?と思ったが、ラインが立つと同時にギューンと直線的に走り出す。

まるで青物を相手にしているような引きだったが、ロッドを立てて走りを止める。外野からは、「やり取りも様になってきたな」と声が飛び交う。しかし毎回魚がかかるたびに必死だ。

海面に顔を見せたのは、GTっぽいけど細長い魚体。ホシカイワリという魚で、パラオの人が一番美味しい魚だという。

この魚をキープしようということになり、丁寧に血抜きしてクーラーへ。良いお土産を釣ることができて個人的に満足。

以降GTは顔を見せず帰港時間となったが、今まで生きてきて感じたことない心地よい疲れと満足感に浸ることができた。

余談だが、パラオの人は血抜きとか神経締めといった下処理する人はほとんどいないらしい。そもそも知識がないようで、釣ってそのままクーラーインするケースが大半。血抜きした魚は身もきれいで臭みも抜けるため、ぜひパラオの人にも日本の魚仕立て術が広まるといいなと思った。

パラオフィッシングガイドエリックの魚への愛

パラオのGTはアベレージが10キロクラスだという情報をブログなどから得ていたが、エリックの話によると年々GTのアベレージサイズは大きくなっているという。

これは、GTがリリースされるようになったことで成長して大きくなる個体が増えたため。

フィッシングガイドという仕事ができる20年近く前までは、リリースという概念がなく釣った魚はすべてキープしていたという。食べるつもりでなくても、リリースという考えがないから扱いも悪くて弱って死んでしまったGTは多かったのではないか。

そこでガイドが率先してキャッチ&リリースを始め、レギュレーションが決められて魚を大事に扱うようになったため、釣られた後も生き残って成長を続けたことでサイズアップにつながっていると分析をしていた。

とにかく魚が大好きなのが伝わる。自分たちが行動をしたことで、パラオの魚が守られてGTも大きくなっていることに誇りを持っている。本当に熱い漢であると感じた。

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