パラオGT遠征1日目は苛烈な洗礼を受けた絶好の?プラクティスに

ファーストGTを手にするために、パラオの海原へ繰り出した釣行1日目。釣りをするのを忘れるくらい綺麗なエメラルドグリーンの海を眺めつつ、ボートはポイントに向けて疾走します。

GT釣りは粘っていれば出るというものではなく、実績のあるポイントを狙い撃ちながら数投ごとに移動していく釣りです。ボートのプレッシャーを与えないよう、潮上からポイントへゆっくりと近づき、出るか出ないかの短期勝負。キャストしてルアーを流して釣れなければ次のポイントへ。

お世話になるパラオのベテランフィッシングガイド、エリックの頭の中には数百のポイントがインプットされているようで、その日の潮回りや風向きなどを読みながら移動を繰り返します。

パラオGT遠征1日目の釣果と課題点の振り返り

スコールは多いものの風は弱く天気は良好

飛び込みたくなるようなきれいな海。魚の気配がプンプンする

初日は雨雲が立ち込め、強烈なスコールが幾度となく襲ってくるあいにくの天気。しかし、スコールがよく降るということは、海面の温度が変化している証でもあり、潮が大きく動いている可能性があるということです。

天気の変わり目に魚が釣れるのは日本でもよく経験したシチュエーション。期待を込めつつ、巨大なタックルを手にボートに立ちます。

まず止めたポイントは風裏となる島の北側西部のリーフ(サンゴ礁)エリア。目を凝らすと遠目に海の色が薄くなっているポイントがある。ここはこちらでいう「根」のある場所で、サンゴがあるため色が薄く見える。プレッシャーのかかりにくい位置から船を流しつつ根に近づいていきポイントを通すということです。

慣れないビッグタックルのフルキャストは大変

脇にロッドを挟んで、腰を使ってペンシルを動かす。極力体力を使わないよう体全体で釣る

ファーストキャスト!しかしこの巨大なタックルに振り回されている感はぬぐえない。

エリックからはOKをいただくが、当の本人に見本キャストしてもらうと軽く見積もって50メートルは遠くへ飛ばしている。明らかに体幹の力不足と練習不足を感じてしまう。

この巨漢、只者ではない。海の中の地形からわずかなベイトの動きまで見通す千里眼を持つ

ただ、これも慣れ。私より背が低く力のない人でも遠くへ飛ばす人を知っている。

エリックの丁寧な指導を受けながら、徐々に飛距離を伸ばせるように力の入れ方やフォームを微修正していく。

自分のフォームを試行錯誤しながら、力まず遠くへ飛ばせるよう調整していくもGTキャスティングの面白さの一つです。

ペンシルに好反応でレッドスナッパーが水面を割る!

今回のファーストフィッシュを飾ったバラフエダイ

ここでペンシルをしつこくキャストしていると、赤い魚体が水面を割って飛び出してきます。

今回のパラオのファーストフィッシュを飾ってくれたのは、レッドスナッパー(バラフエダイ)。フエダイの仲間なので引きは強烈で、突込みではドラグを鳴らせて楽しませてくれました。

魚体が赤いのでマダイみたいですが、パラオのGTキャスティングではお馴染みの魚。ファーストフィッシュを飾ったことに感謝して海へとお帰りいただきました。

レッドスナッパーはその後もたびたびヒットしてくれるほど活性が高く、水面に食いあがってくるトップウォーターゲームの醍醐味を存分に味わうことができました。

美麗なカスミアジが歓迎してくれる!引きもなかなかのもの

的確なキャスト指示のもとGTが出そうなポイントを狙い撃つ

次はより浅いリーフからのドロップオフ。エリックの指示に従い、急激なブレイクで青くなった海とサンゴ礁の境目を狙ってキャストをしていきます。

個人的に何か出そうだ…という予感があり集中してキャストしていると、こちらの思いに応えてくれたかのように水面がゴボッと音を立てて竿に重みが乗ります。

そこまで大きくはないものの抵抗感があり先ほどのスナッパーとは異なる引き。浮いてきたのはきれいなコバルトブルーのカスミアジでした。

カスミアジは本当にきれい。カラフルなサンゴ礁の魚もいいですが、この青い海を象徴するような美麗な色に見入ります。

ほどなくして友人も同サイズのカスミアジをランディングして、とりあえず最悪の事態であるボウズは回避されました。

徐々に本命のGTに近づいている感もでていて、さらなるバイトへ胸を躍らせながらポイントを攻めていきます。

強烈な引き込みを見せたのは黒いGT???

外洋のポイントに立ち、船首からポッパー(ヨーズリブルポップ200)をフルキャストしてアクションしていた時のこと。遥か遠くを泳ぐルアーに大きな水柱が上がった!

遠目にしかわからないがとにかくデカい。エリックも、こいつはデカくて黒いGTだぞぉ!!!と叫んだため、気合を入れたフッキングを3回。走り出してギンバルに収めた後、ダメ押しのフッキングをかましてファイトに突入。

もうね、海に落ちるかと、死ぬかと思いました。ドラグが引き出される速度が半端ないし、竿を立てようにも両手+腰使わないと無理。バットまでブン曲がるロッドを必死に握ってポンピングをして、ようやく魚体が姿を現した…。

しかし、水面に見えるは尖った三角の背びれの細長い魚体。そう、サメである。

エリックも友人もガックリ。何よりロッドを握る私が意気消沈。ここからの力の入らなさは何とも言い難い。

そもそも、お前なんでトップに出てくるん?口は下についてるくせに、なぜわざわざ斜め向いて飛び上がるのか?

とにかくパラオのサメはサイズ問わず危険。小型のサメだからとランディングしたガイドが手を噛まれ、肉を削がれたために日本に緊急帰国して皮膚移植手術をした人がいるらしい。

全身の筋肉をフルに使わされた私は小休止。本命への予行演習ができたと前向きに考えつつタックルを整備するのであった。

バラクーダ、ダツに翻弄される外洋のチャネル(ブレイクポイント)

海の色が緑から一面青に変わる。水深もあり、急なブレイクになった地形でいろいろな魚が釣れるポイントに到着です。

GTはもちろん、イソマグロ、キハダ、セイルフィッシュも出るので気合を入れろということ。ただし、先ほどのサメをはじめとして歓迎できない魚も多いです。

にわかに魚っ気がでてルアーが毎回チェイスされ始めます。しかし、どうも小さい魚がつついている様子。友人がヒットさせましたが、小型のバラクーダでした。

私にもバラクーダが釣れましたが、こいつらが厄介なのは歯が鋭くてリーダーがズタズタになることです。100ポンドラインだろうが関係なく切られてルアーをロストしてしまいます。

またルアーの着水と同時に水面をはねたのはダツ。ダツもリーダーを傷つけられるし、通りざまにメインのPEラインに噛みついて傷つけていくこともある厄介者です。

キャストごとにリーダーチェックしなければならず大変でした。

全体的にバイト多数あるも初日はGTの顔を見れず

結局あちこちのポイントを回るも、初日はGTの顔を拝むことなく無念の帰港。

全体通してみればパラオの魚は釣れたし、GTと思われるバイトはたくさんあったのですが乗せきれませんでした。

GTは本当に食うのがへたくそなのです。いや、こちらの腕の甘さによる「乗せ損ない」が本当に多い。なかなか勝負すらさせてもらえないのがGTキャスティングゲーム。

パラオの海はどこでもポイントになりそうに思えますが、GTは闇雲にキャストして運よく出てくれるような魚ではありません。

ほんの僅かポイントから離れるだけでバイトしないこともある難しい釣りで、キャストの飛距離以上に正確さも求められる繊細な釣りなのです。

また、意外にもルアーのシルエットやカラー選定は大きな要素かもしれないと感じました。南国の魚は、選り好みをしてエサを選別している?

悔やんでも仕方ないので、答え合わせはまた明日。今日は良いプラクティスができたということにして疲れた体を癒します。

ついに初GTをゲット!?パラオGT釣行2日目へ

パラオGT遠征で念願の初GTを釣り上げる!友人とのダブルヒット&ランディングも