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三重県松坂インターから車で30分ほど、アクセスが良く手軽な釣りを楽しめるのが松名瀬フィッシングパーク。
松名瀬は陸上にイケスを掘って作られた釣り堀で、船酔いや波風の影響を受けることなく、安全に海の美味しい魚が釣れます。
特に注目は、本業がヒラメの養殖をしているところ。他の釣り堀では数少ない高級魚ヒラメが多数放流されているのです。釣りのコースによってはヒラメがお土産としてもらえるなど新鮮なヒラメをゲットしたい人が集まる釣り場です。
松名瀬の釣り堀施設の楽しみ方や、数釣るためのコツについてまとめています。
松名瀬フィッシングパークのレビューと楽しみ方
松名瀬フィッシングパークは陸上の釣り堀です。地続きでありイケスも揺れないので船酔いの心配もなし。
ふらっと立ち寄ってもいつでも釣りができる上に、食堂なども完備されていて家族そろって楽しめる釣り施設となっています。
釣り出来る時間は、朝の7:00~夕方16:00まで。時間内いつでも入退場でき、昼頃からのんびり出撃しても問題ないのはありがたいところ。
駐車場も広くて止めやすいですし、イケスは広大で収容人数も多いため隣の人を気にせずに釣り出来るだけのキャパシティがあります。
松名瀬は陸上釣り堀なので浅い水深を手数で攻める
松名瀬でたくさんの魚を釣ろうと思うと、ここならではの傾向を掴んだ釣り方が肝になってきます。釣り堀だからと言って誰でもガンガン釣れるものではなく、やはり腕とか地合いによる差が出てきてしまうもの。ここは私なりに松名瀬で数釣りをするためのコツについてまとめます。
松名瀬のイケスの水深は、約3メートルほど。海底は砂地になっているため、ネット際に気を付ければ根がかりの心配がありません。
水は陸上釣り堀では仕方ない部分ですが年中濁りが入っているためイケスの中の様子は分かりません。魚がよほど浮いていない限りは、どの辺りを泳いでいるかは分かりにくいです。
水深は深くないため、手返し良く誘いを入れながら広範囲を攻めていくのが数を釣る一つのキーとなります。
松名瀬名物のヒラメを狙う場合のエサと釣り方
松名瀬の目玉としてはやっぱりヒラメ。まずは年中放流されているヒラメを手堅く釣りたいですよね。
ヒラメはサイズは50センチ未満のものが中心で引きはそれほど強くないため、マダイ狙いなどで使える万能のタックルを用意します。
4メートルほどの万能竿・磯竿に、2500番程度のリールをチョイス。道糸はPE2号程度に、ハリスにフロロカーボン3号程度の釣り堀用のマダイ仕掛けをセットしておけば大丈夫。
松名瀬でヒラメを釣るときのエサ
ヒラメ釣りで用意するエサは、キビナゴもしくはパークで売っている生き餌のモロコ・ウグイを使います。ヒラメは魚食性の魚なので、イソメや練りエサではほぼ食いついてきません。
キビナゴを使う場合には市販の冷凍品の中でも小型のものを使います。キラキラと水中で反射して魚を誘うため、死んでいても生き餌と同等の食いこみを見せてくれる釣り堀の定番エサです。
キビナゴを2匹付け。これは濁った水の中でも大きくアピールできるので、松名瀬のような釣り堀では特に有効です。ヒラメはしっかり飲ませるのが重要なので、小型のキビナゴを2匹付けにします。
仕掛けを投入したら、適度に誘いを入れつつ動かしていくことで、活性の高いヒラメの食い気を誘います。
タナは底が基本だが2メートルほどの浅棚でも狙ってみる
ヒラメ狙いの場合は、タナは基本的に底付近を狙います。海底に張り付いているので、ヒラメの真上をエサが通過できるイメージでウキ下を設定します。
しかし活性が高いと、ヒラメは積極的に泳いでエサを探しに行く性質もあります。朝一などで活性が高いとみられる場合は、思い切ってウキ下を2メートルほどに設定し、キビナゴなどを上層で浮かせておくと食いつくこともあるので面白いです。ウキがズドンと沈むのを見るのは痛快で、沈んでから20秒ほどカウントしてフッキングすることで十分飲み込んでいます。
後述する青物狙いでも表層付近がアタリだなとなることがあるため、ヒラメと青物を同時に狙う場合にもやや上のタナを狙ってみるのも一つの戦略です。
意外と網際に寄っていることもあり丹念に角地を探る
ヒラメをはじめ、冬季に放流されるクロソイなどはイケスの中央よりも角地などに溜まりやすい傾向にあります。あくまで傾向ですが、身を寄せやすい場所に固まっていることがあるので、1か所にとどまらずに足で探っていくのも釣果を伸ばすコツです。
ウキ釣りの場合でもやや遠方に仕掛けを投げ入れつつ、角地に向けて少しづつ引いてくることで、魚のいる場所にエサを持ってきてあげるのが有効。特に地合いを過ぎてアタリが落ち着いている時間帯などは、目の前にエサを落とさないと反応がないこともしばしばあります。
混んでいると難しいですが、人が少ない平日などは探り放題なので、魚を自ら探しに行くつもりで色々な場所に仕掛けを投入してみること。
マダイや青物を狙う場合はイケス中心を攻めていく
水温が上がる3月ごろには、マダイの活性も上がり青物なども放流されるようになってきます。
マダイ狙いの場合には、エサは通常の団子エサでも使えますが、アオイソメのような生き餌でも効果的。マダイ狙いの場合は、他の釣り堀と変わらないエサで釣果が見込めます。
水深が浅いうえに砂地底なので、若干仕掛けを海底に這わせるくらいでもいいです。警戒心無くエサを飲み込ませるには、10センチくらい海底より長めに仕掛けをセットしておくことでマダイにじっくり食わせる作戦がとれます。これは松名瀬ならではの戦法です。
青物狙いの場合は生き餌を購入して泳がせるのが最も効果的となります。時期により、ウグイの子供やモロコを販売しているので、青が釣りたいなら購入して使いましょう。
ここでの青物は中央付近をウロウロしていることが多いです。生き餌は青物から逃げるようにイケスの隅に泳いできてしまうため、なるべく中央地から外れないように操作して食われるのを待ちましょう。
水温などの状況により放流魚種が異なるので注意。予約時に何が放流されているかは確認していきましょう。
松名瀬フィッシングパークの私のヒラメ釣果
今回の取材では、ヒラメが3匹(すべてキビナゴ餌)に加えて、クロソイが4匹という結果でした。
午前中だけの釣果ですが、朝一の地合いでバタバタと釣れてくれてヒラメの引きを楽しむことができました。
平日は人が少なくて、行けるなら平日が有望。土日はファミリーが多いということで、家族で安全に楽しめる釣り堀として人気があるようです。
パークの管理人さんに聞いた釣果を上げるための情報
地合いは干潮時にやってくることが多い
松名瀬フィッシングパークでは、干潮時に地合いが来ることが多いと話していました。あくまで傾向ですが、いつも状況を見ている管理人さんの話なので参考にできそう。潮位表を確認しておき、引き潮の時間になったら気合を入れて釣りましょう。
イケスの外にも逃げ出した魚が多数いる
当日申し込むコースによって釣り出来るイケスが指定されます。が、イケスの外側に竿を出しても良いということ。
イケスの網が大きく下がっている場所があり、そこから結構な数の魚が外に逃げ出しているということです。このためイケスの外に竿を出しておいても、魚が釣れる可能性が高いとのこと。
地合いを過ぎて全然釣れない、周りの人も釣れていない状況であれば、いっそイケスの外側を探ってみるのも面白いかもしれません。