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夏の堤防、磯釣りにおいて最も厄介なのが、「磯ブヨ」と呼ばれる小さな虫に刺される被害です。
正式にはイソヌカカと呼ばれる虫であり、見た目は1ミリほどの小さな黒い点にしか見えません。米ぬかのように小さく網戸の隙間もすり抜けて入ってきては血を吸います。
磯ブヨは名前の通り磯場などの水たまりで繁殖するため、雨水がたまりやすい堤防や磯のくぼみがあるような釣り場ではしばしば目にします。
蚊よりもはるかに厄介なのはその小さな体ではなく、一度刺されると腫れが長時間続いて猛烈なかゆみを引き起こすこと。時には車の運転や仕事にも差し支えるほどひどいものであり、うっかり対策を怠ると思わぬ被害をこうむる可能性もあるので注意してほしいのです。
磯ブヨ対策で有効な手段
夏の暑い時期6月から10月ごろが最も被害が多く、釣り人の隙をついて飛んできては血を吸う吸血昆虫。
蚊と違い非常に小さく、「・ ←実寸大といっていいほど小さい虫です」
小さなゴミがついてる程度なので気づかないことも多いです。肌に見慣れないホクロのようなものがあったら、磯ブヨが食いついてることが多いのでよく注意してみていましょう。
磯ブヨ被害を防ぐには、一番には肌の露出を最低限に抑えること。夏でもドライ素材の長袖を着るようにし、露出しやすい首筋にはタオルを巻いていくなど極力肌の露出を控えることが被害軽減の一番の対策です。
足は長ズボンを履くか、ドライ素材のスポーツ用のタイツを履くと被害を防げます。磯ブヨは蚊のように刺すのではなく、皮膚をかじって血を吸うため、薄手の生地でも肌を露出させなければ被害を防げるのです。
釣りの疲れを翌日に残さない着圧タイツの選び方とおすすめ虫よけスプレーは磯ブヨに効果あるのか?
虫よけスプレーを使う場合には、蚊よりも鈍感なのか効果が出にくいこともしばしばあります。ハーブなどを使ったものでは効果が薄く、防虫効果の高いディートと呼ばれる成分を配合している虫よけスプレーを使う必要がある点に注意。
虫よけスプレーの成分をチェックすると、ディートの濃度が記載されています。ディートの濃度が8%から10%程度のものを使うようにすれば、磯ブヨが肌に留まるのを防げる目安となりますね。
磯ブヨに刺された時の判別法と対象法
磯ブヨに刺されると、数時間のうちに赤い腫れが刺された部分中心に広がり、食いつかれた部分は壊死したようにどす黒い紫色になります。この時点で一般的な蚊とは大きく異なる傷が特徴。
さらに複数個所連鎖的に刺されてしまうと、刺された部位全体がパンパンに腫れ上がるなど恐ろしい状態になります。人によって耐性に違いがあるようですが、共通して赤みが強く腫れるのですぐにわかります。
多くは釣りから帰ってきて一息ついたころに、猛烈に襲ってくるかゆみで磯ブヨにかまれたことに気づくでしょう。それくらい厄介なのが強力すぎる「かゆみ」です。
俗にいう「痛痒い」という状況ですね。ひどいと夜も眠れないほどジンジンとした火照りとかゆみが1週間近くも続き、仕事にも差し支えるほど治るのに時間がかかるのに注意!
磯ブヨに刺されたら抗ヒスタミン剤を使う
磯ブヨに噛まれたことが分かったら、抗ヒスタミン剤が配合された虫刺され薬をまずは使います。かゆみ・炎症の原因であるヒスタミンの発生を抑えることで、かゆみを和らげるのです。
あまりにひどい場合は皮膚科へ行ってステロイド剤などを処方してもらう必要もあります。それくらい強い薬を使っても即効性のあるものは存在せず、長期にわたり苦しまなければいけないことは覚悟しておくべきです。
それだけに前項でお話をした、刺されないための対策が何よりも重要になってくることを忘れないようにして釣りに出かけましょう。
夜は活性が弱まるが、昼間の釣りには注意
磯ブヨは不思議と夜になると活性が落ちおるのか、夜釣りではあまり刺されなくなります。ゼロではありませんが、昼間の猛攻に比べればおとなしいですね。代わりに蚊が寄ってくるようになるので、いずれにしても虫よけ対策は必須となるでしょう。
昼間に刺されやすいのは、動きの少ない投げ釣りや休憩をして休んでいる間。サビキ釣りなどで常に動いていれば磯ブヨを振り払うこともできますが、動きのない釣りでうっかりしていると狙われやすくなります。
何か違和感を感じたときにはすでに手遅れなので、肌に止まらせない、近づけさせないための工夫が求められます。
- 長袖のラッシュガードなどを着用してガード
- 首筋にはタオルや手ぬぐいを巻いておくと◎
- 長ズボンかスポーツ用タイツで足をガード
- 釣り用のグローブか軍手はしておくと万全
昼間に釣りをするときには磯ブヨ被害に十分に注意して、釣りが終わった後に響かないように万全の対策をして臨みましょう。
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