釣りの安全対策はどこまでしてるか?死なないためにやっておくこと

毎年毎年、海釣りではお亡くなりになる方がいます。今年も正月早々に釣り人が海に転落して死亡というニュースを目にしました。同じ釣りを愛するものとして痛ましく思うと同時に、自分がもし同じ状況になったらどうなったのだろうということを考えてしまいます。

改めて思うのですが、釣りというのは危険を伴う趣味です。なぜ?と思う場所で死亡事故があるほど。漁港などはそもそも海の危機から守るための危険な場所だし、マイボートでの釣りなども釣り人の自己責任のもと黙認されているという背景もあります。

自然相手の趣味は他にもありますが、釣りに関してはその行動や安全性に関して世間の関心もまだまだ低いという印象です。それだけに、釣り人自身が安全に関する認識を高めていき、自分の身は自分で守っていく必要があると考えています。

今回は私が釣りでの事故や怪我を事前に予防し、無事に家に帰ってこられるよう気を付けていることを総まとめしてみました。

危機対策1:立ち入り禁止区域・危険な場所へは行かない

立ち入り禁止区域は単純に危険な場所であるという以外に、人目に付かなくて何か起こった際に発見が遅れて救助されない可能性があります。

この話題は度々問題になってますが、侵入禁止の柵の向こう側とか、釣り禁止の看板の先に釣り人が普通にいる光景はいまだに見ます。指摘する側もトラブルを嫌がってできないでしょう。

立ち入り禁止区域と言っても色々あります。単純に危険で整備されておらず、崩落したり怪我の危険を伴う場所への侵入は論外。

問題となるのは保安上の問題(ソーラス条約)や、ごみ問題などで締め出された場所。こちらはバレなければ釣り出来るとして、冒険心なのか釣り欲が勝るのか突破していく人がいるのでしょう。

釣り場として認知されていれば船の往来で発見されたり、いざ救助の際も探しやすくなります。しかし、人がいる可能性の低い場所を初めに捜索したりはしません。何か起きても誰にも気づかれないという可能性が高い場所です。万が一の先も考えるならダメな場所には行かないというのは徹底しましょう。

危機対策2:堤防の釣りでもライフジャケットを装備する

危機対策の基本とも言えるのが安全性を高めるライフジャケットの着用。ライフジャケットは大きく分けて3種類タイプに分かれておりそれぞれ使い勝手が異なっています。

フローティングベスト肩掛けタイプ腰巻タイプ
図解ダイワライフジャケット
浮力材発泡浮力材を内蔵している膨張式ボンベを内蔵しており、落水時に空気が充填されて浮き輪のように膨らむ。

ボンベは手動式と自動式の2通りある。自動式は水に落ちると検知して膨らむ。

←浮力材は同じ
使い勝手釣り用のベストタイプで収納が豊富。磯釣りで着用する人が多い。かさばるが、常時浮くため安定性は高い。肩から首をカバーするため安全性は高い。色々な釣りでおすすめできるタイプ。最も軽くて動きを妨げないが、ジャケットというより非常時に「浮き輪」になるもの。堤防釣りなど波静かな内湾での安全確保に。
欠点浮力材が経年劣化するので定期的な買い替えは必要。きちんと又紐で固定しないと、簡単に外れてしまうので注意。ガスボンベは1回使いきり。手動式は自分で紐を引く必要があり、慣れない人には不向き。←同じ

現在はライフジャケットに国の規格が定められ、信頼できるものには桜マークが付けられるようになりました。

ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。

こちらはあくまで小型船舶に乗る人はジャケット着用を義務化するための規定ですが、しっかりした性能を図るために参考とすべき指標になっています。参考:国土交通省

しかし桜マークが付いていない、旧規格のライフジャケットも非常に多く出回っており、格安で大量生産されたものはきちんと浮力テストされているかどうかが不明確なものも少なくありません。ライフジャケットは消耗品でもあるので、買い替えの際には注意してみてみましょう。

危機対策3:釣り場に応じたブーツ・靴で足回りの装備を

もう一つ必須というべき安全装備には滑り止めブーツ・靴があります。ゴツゴツした岩場で転倒しないために、濡れた堤防や海藻で滑らないためにお金をかけたい部分です。

釣り用途として開発されているスパイクブーツは色々な釣りで役立ちます。スパイクが岩場に噛みこむことで、濡れ場や藻で滑りやすい堤防での転倒防止に役立ちます。

普通のゴム底の靴は一見ゴツゴツして滑りにくそうですが、少しでも濡れていたりコケが生えていると面白いように滑ります。また日常用途の靴底はゴムの素材が柔らかく、貝殻や尖った岩で削れて十分なグリップ力を発揮できないので甘く見ないことです。

堤防釣りでの多くは落水によるものです。ライフジャケットを着用することはもちろんですが、あちらは最悪の事態を回避するもの。転んで滑り落ちない予防策のほうが重要だと考えます。

特にテトラポットでの釣りや磯釣りではスパイクブーツが無いと釣りになりません。動きやすくて足が疲れないものを着用していくようにしましょう。

釣り用の滑り止め靴の選び方!スパイク、フェルトどちらがいいか?

危機対策4:スマホは必ず持ち防水ケースで肌に身に着ける

緊急時の連絡手段としてスマートフォンなどの携帯電話は必ず充電をして持っていくようにします。

スマートフォンは今や海の上でも日本沿岸でしたら電波が繋がります。10数年前は海辺は電波が弱いってことありましたが、今や沖の船上でも普通に電話できますからね。

海に落とすと嫌だからと、車などに置いておくのはよろしくありません。いざという時の連絡手段がないのは問題ですし、貴重品を車に残しておくのは車上荒らし防止の観点からもおすすめできないものとなります。

首からぶら下げらる防水ケースなどに入れて置き、緊急時に第一報いれられるようにしておくべきです。

危機対策5:いざという時の連絡先の確認

いざ海で予想外の危機に合ってしまった。こんな時の連絡先は118番(海上保安庁)へ連絡をして指示を仰ぐようにします。

自分自身の危機ではなくとも、他の釣り人が高波にさらわれたり落水したり、溺れている人を見つけてしまったというケースも起こりえます。こうした時にスムーズに連絡をしてあげることで人命救助に役立ちます。

参考:海上保安庁「海のもしも」は118番

危機対策6:家族へのメッセージを残しておく

  • 釣りに行く地方・漁港などの情報
  • 立ち寄るエサ屋や施設の連絡先
  • 最寄りの警察機関や118番の共有

私は以前登山をしていました。登山も危険な趣味といえますが、現在は入山届の提出が義務化されるなど安全意識も高まってきていると思います。一方釣りはどうでしょうか?どこどこで釣りをしますという届け出の義務はありません。船釣りでは乗船名簿の提出が義務化されましたが、堤防や磯釣りなどへ行くときに誰も行き先を知らないということはあるのではないでしょうか。

何かしら家族へ行き先が分かるメッセージを残しておき、立ち寄る施設や最寄りの警察機関の連絡先などを共有しておくことは大事なことだと思います。

危機対策7:危機管理能力を磨く

最後は危機管理能力です。要はヤバイと思った時に引き返す勇気と、ヤバくなる前に引き際を見極めるための判断力のこと。

釣りをしていると時間を忘れます。釣れていても釣れていなくても。夢中になって釣っていたら、気づけばものすごく波が高くなっていたり

気圧計の内蔵された腕時計をしていくのも一つの手です。低気圧が接近を知ることで、雨雲の接近や強風が吹く前兆をデータとして知ることができるツールです。海の天気は山と同じく急変することがあります。天候の悪化をある程度予測して引き上げ時を計るのです。

私は特にボートで釣りをする際には必ず持っていき、目視での安全確認と合わせて天候の変化には気を使っています。船釣りであれば色々な計器を積み、船長の判断に任せることになりますが、一番事故が多いのはマイボートなどで出船するとき。自分自身が船長になるときは、行くも引くも自分次第なのでとにかく無理をしないことが一番。

これからも楽しく釣りを続けていくために、私自身が気を付けていることをまとめてみました。釣りが終わったら、釣果はどうであれ1日無事に釣りを愉しめたことに感謝して、また海で遊ばせてもらいましょう。

もしも堤防釣りで海に落ちてしまったら?実践すべきは「浮いて待つ」

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