アイゴは堤防釣りで釣れてきてしまう毒のある魚の1種。
背びれ・腹びれ・臀(しり)びれに毒を含んだ棘があるので、釣った時の扱いには細心の注意を払うようにする。軍手をしていても簡単に貫通するほど魚のとげは鋭いです。
楕円形の魚体で、体全体のまだら模様に、濃い茶褐色の色合いをしているので見分けは付きやすい魚。
アイゴの釣れる時期
アイゴが堤防釣りで釣れるのは、主に夏6月から10月ごろ。
エサはアオイソメなどの虫エサのほか、オキアミ、活きたエビなど甲殻類が好物で食ってきます。たいていは外道として扱われ、エサを横取りしてしまう魚として喜ばれない魚です。
太平洋側の磯では良く釣れる魚で、40センチ近い大物もいます。堤防釣りでは10センチ程度のアイゴの稚魚が群れているときがあり、サビキ釣りの仕掛けにも食いついてくるので子供がいるときはよく注意してチェックしてあげてください。アイゴ自体が小さな個体であっても、保有している毒の強さは変わらないです。
アイゴの棘に指されてしまったら
もしアイゴに刺されてしまったら、患部が激しい痛みに襲われて1日近くジンジンと痛みが続きます。
その他の毒魚であるゴンズイやハオコゼと同じくタンパク毒であり、火傷しない程度の熱湯につければ毒が分解されて痛みが和らぐことがあります。あくまで一時的な現場での処置なので、医療機関を受診しておきましょう。
ゴンズイが釣れたら適切に処理!刺されたときの対処法ハオコゼを見分け適切に処理する!堤防釣りの毒魚引きが強く専門に狙う人もいるアイゴ(バリ)
アイゴは遊泳力に長ける筋肉質の体をしているので小型でも引きが強いです。
関西ではバリと読んで専門に狙って釣る人もいるターゲットでもあり、確かにイシダイの幼魚を思わせるようなグイグイ下へ突っ込む引きはなかなか楽しめます。釣っては楽しい魚なので、一瞬期待させてくれる強い引きを味わってみても一興。
アイゴ専門に狙うといっても狙って釣れる魚ではないのですが、釣れだしたら群れで入れ食いになることもあります。
アイゴは臭くて食べれないのか?
アイゴは雑食の魚で、イソメなどの虫や甲殻類、さらには海藻類もついばんで食べるので特有の磯臭さを持つ個体もいます。
磯臭さというと曖昧なのですが、釣った瞬間に「生乾きの海藻」「漁港の魚臭さ」のようなニオイを感じる個体は確かにいるのです。(個体差がかなりあると思います)
すぐに捌いて内臓を出して血抜きすれば大丈夫という人もおり、食べてみたいならば釣ったその場でナイフで処理してから持ち帰るといいです。キッチンバサミで毒のあるヒレを全て切りとっておけば事故もなくなりますね。