キジハタは海の中でどのように過ごしているのか?
素潜りでキジハタを狙っているという「ダイバー」から聞いたキジハタの行動から、釣りに活かすことができる情報はないかを検証してみました。
キジハタは温かくなると沿岸部に接岸し、小魚や甲殻類を主に捕食しています。一般的にはキジハタは根魚の部類に属するので、テトラや岩礁まわりに身を潜めて獲物を待ち構えるスタイルであると言われます。
実際に海の中を見てきているダイバーの声によると、キジハタは海に沈んだテトラの上とか岩の上をゆらゆらと泳いでいることが多いということ。カサゴなどとは違い、海底よりもやや上の位置を泳いでいるということです。
夜になると上層部まで浮上するといいますが、基本は海底のようで夜でも昼でも底狙いでいくのが間違いないそうです。
このことから完全に穴の中に落とすよりは、海底より少し浮かせて、岩の上を滑らすようにエサを移動させたほうがキジハタの目に止まりやすいと言えるでしょう。キジハタ釣りの最適なエサとしてはアジの泳がせつりを紹介していますが、アジも海底付近を泳いでくれるようにオモリを使って沈めていくなど狙い方を工夫する必要があります。
またキジハタは縄張りを持っているらしく、ダイバーが近づいて逃げられたとしてもしばらくするとまたもとの位置に戻っているとの話も。アタリがあって掛け損なっても、何度も同じ位置を狙っていけば釣れる可能性があるということですね。
たしかに私自身も、キジハタらしきアタリを捕らえては何度もエサだけ食われることがあり、しつこくしつこつ攻めて最終的に30センチクラスを仕留めた経験があります。
キジハタは警戒心が強そうですが、タイとかに比べれば鈍感で銛でも突きやすい魚だそうです。「釣るよりも潜って捕ったほうが確実!」と言われてしまいましたが、釣りには釣りの戦略や楽しみがあるわけで・・・
自分だけの釣れるパターンや特徴などを検証していくのも釣りの楽しみの一つだと思います。