タチウオのテンヤ釣りと言えば、船からの釣りを思い浮かべる方も少なくないと思いますが、地域によっては陸からもとても盛んです。
フィッシュイーターであるタチウオに効くアクションと、生エサの食い込みの良さを兼ね備えた理にかなった釣り方なので覚えておきましょう。
タチウオテンヤの仕掛け
10~20g程度のタチウオテンヤを投げられルアーロッドであればどれでも構いません。エギング用のタックルを流用する人もいますし、シーバスタックルやロックフィッシュ用のタックルで代用する人も多い手軽な釣りです。
ワインドの盛んな関西では、夕方まだ明るいうちをワインド(タチウオのワインド釣法はこちら)で狙って、完全に日が落ちて暗くなってからはテンヤで狙うのが定番となっているので、ワインドで使ったロッドをそのまま使い続ける釣り人が多いです。
タチウオテンヤで釣れるエサは何がいい?
関西方面ではテンヤにつけるえさとして、ドジョウが人気かつ定番です。タチウオが淡水のドジョウを食う?という疑問はさておき、非常に食いが良いのが特徴。またドジョウは身切れし難いので、タチウオがバイトしてもエサ交換せずに狙い続けることができるので、手返しが早く狙えるのでとても便利です。
キビナゴやサンマ・カツオなどの青魚の切り身でもタチウオは釣れますが、タチウオが一度噛み付いただけですぐにボロボロになってしまうので、エサ交換に時間を取られてしまう難点があります。
私も一時期青物系を買っては冷凍して使っていましたが、時期によってか管理が悪いのかぼろぼろになりやすく手返しという点では使いにくかったです。その分安上がりなのは間違いないので、予備として持って行っても良いと思います。
タチウオテンヤのアクションと釣り方
キャスト→着水→ただ巻きが基本です。レンジは表層から狙い、アタリがあるまでだんだんと深く探ります。攻めるレンジは、テンヤが着水してからカウントすることで、調整をするようにします。
アタリがあれば即アワセせずに、本食いするまでただ巻きを続けるようにしましょう。しっかり乗ったと感じたときに合わせを入れるようにします。
ただ巻きでタチウオが食わない時は、リフト&フォールで攻めてみるのがよいです。軽くロッドをしゃくりあげてワインドの要領でテンヤが上下に動くことによって、タチウオの食い気のスイッチの入るきっかけとなることがあります。
タチウオの持ち帰り方
狭いクーラーだとタチウオを折り曲げないといけないので、持ち帰った時に姿が美しくありません。長いクーラーがなければ、細長い発泡スチロールを準備して釣行しましょう。私が行くポイントの常連のベテランさんは、いつも発泡スチロールを抱えて堤防を移動しています。せっかくの美味しい太刀魚を持ち帰るために工夫してみましょう。