アナゴ釣りの仕掛けと釣れる時期の考察!夏の風物詩だが冬でも釣れる

アナゴ釣り

アナゴは細長くてぬるぬるしたウナギのような体系の海水魚。

魚体の側線に白い斑点が並んでおり、寿司屋で見るまんまの茶色であるのでウナギとの違いはすぐに見分けられる。

寿司ネタでも人気なほんのり甘みのある白身の魚で、捌くのは大変だが焼いても煮ても美味しい。アナゴを専門に狙う人もいる堤防釣りの人気ターゲットの一つである。

アナゴが釣れる時期と生態

アナゴは砂地・砂泥地の海底を好んで生息する魚で、水深数メートルの浅場でも生息し、堤防釣りからでも良く釣れる。日本各地に生息するが太平洋側に多いように思う。

夜行性の魚であるため昼間は砂の中で寝ており、日が落ち始めると同時に動き出してエサを食べる。このためアナゴ釣りは夕マズメから夜釣りで狙う。

アナゴが釣れる時期はズバリで、初夏の6月ごろから10月ごろが釣り期。夕涼みを兼ねて釣りに行く人も多く、堤防にはケミカルライトの光が立ち並ぶ。

越冬しているアナゴを狙う釣り方もある

一方で実は私はアナゴはにもよく釣っている。様々な釣りの本を見るに夏しか釣れないと思っていたが、冬はテトラポットの隙間などに身を潜めているようで、実は穴釣りで良く釣れたりする。

オキアミのように臭いの強いエサに実績があり、イソメ類では反応が悪い。冬の時期は沖を投げても釣れないことから、穴の中で越冬しているのではないかと推測される。

近くに港湾施設や発電所など温水源がある場所ほど群れている傾向にあるので、冬に狙うというのも一つの選択肢になるのではないかと思う。

アナゴを釣る仕掛けの注意点

アナゴ釣りの場合はできるだけ1本バリのシンプルな仕掛けで挑み、巻き付きによる絡みを少なくしていくのが鉄則。

アナゴ釣りの仕掛けは、基本的に投げ釣りやぶっこみ釣りでシンプルに狙う。ただし市販のハリがたくさん付いた仕掛けは、以下の理由からあまりおすすめできない。

アナゴは極めて獰猛な性格をしており、釣り上げても良く噛み付いてくる。歯はそれほど鋭くないし毒も無いので、噛まれても痛くもかゆくも無いがとてもアグレッシブルな魚である。

釣り針にかかると仕掛けを敵と認識して、噛み付いたり、暴れて巻き付いたりして仕掛けがぐちゃぐちゃに絡んでくることが多い。

下手したらアナゴを釣るたびに仕掛けを直さなくてはならず、手返しが悪くなってしまう。

冬にテトラなどの穴を狙うときも、シンプルな脈釣り仕掛けや、ブラクリ仕掛けがベスト。ただ注意点は必ず海底まで落ちる穴を狙うということ。

カサゴなどの根魚であればテトラの上層でも食いついてくるが、アナゴは海底べったりまで落とさないと食ってこないことが多い。

できるだけ深く落ちる場所や、テトラの切れ目付近を狙うようにすると良い。

アナゴ釣りで使うエサはニオイのあるものがカギ

アナゴ釣りのエサには、アオイソメなどの虫エサのほか、オキアミや魚(サンマやサバ)の切り身が有効なエサとなる。

またアナゴは死んだ魚の肉を食べたりする海底の掃除屋としての役割も担っている。

魚の内臓や血の臭いに敏感に反応して集まってくる習性があるので、蓋が付いたコマセかごなどを仕掛けにセットして魚の内臓やミンチを入れておくと強力な寄せエサになる。

活性が悪くぽつぽつしか釣れないという時には、臭いで寄せるという手段も有効になってくるので覚えておきたい。

実はエサ取りがうまいアナゴ

アナゴのアタリは実に様々なパターンがあり、獰猛な性格に反してエサの食べ方は上品であると推測される。

ガツガツと派手な引きを見せたかと思うと、フッとテンションがなくなる様な浮き上がりのアタリや、居食いといってアタリすら出さずにエサをかじる事もある。

合わせのタイミングとしては、ガツガツ引くときはゆっくりと竿を引いて穂先にアナゴのかかっている重みを感じたら合わせていく。浮き上がるようなアタリの場合は、エサを加えて泳いでる可能性があるので素早く合わせると良い。

居食いの場合は判断が難しいが、なんとなく重かったりじわっとテンションがかかる感触を感じたらゆっくりと合わせてみると効率よくかけられる。

貪欲な割りに繊細にエサを食べるアナゴだが、群れで固まっていることも多いので釣れだすと連続ヒットしてなかなか面白い釣りを楽しめるのがアナゴ釣りの醍醐味。

冬でもポイントを絞れば釣れるので、おいしいアナゴをぜひ釣ってみよう。

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