堤防でグレ(メジナ)が釣れる時期と生態の考察まとめ

堤防グレ釣り

グレといえば堤防釣りというより、磯での釣り魚。トーナメントも開催される磯釣りの代表魚であり、想像以上の引きを楽しめるゲーム性が魅力。毎年新しい釣り方が研究・考案されるほど奥が深い釣り。

堤防から釣れるサイズは20センチから大きくても30センチ程度のグレが多いが、引きは十分に楽しめるレベル。堤防釣りでわざわざグレを専門に狙う人は少ないかもしれないが、私が堤防では多くのグレを釣っていることから考察したことなどをまとめてみます。

まずグレはいかにも「魚」という体系をしており、青から黒褐色の色をしたものまで居る。もともとグレは夏場は小エビや虫などを食べ、冬になると海藻を食べるとして釣る時期で釣りエサを分けていたようだが、最近はオキアミに慣れたのかオキアミ一つで事足りるようになった。それだけオキアミを撒いて釣りする人が多くなったということ。オキアミが釣りエサとして一般化してまだ30年ちょっとということだが、釣り人の行動で生態が変化し続ける魚として学習能力の高さが注目されていたりもする。

「食べるために釣りする派」からしたら、釣っても臭くて美味しくない魚の代表だったが、食性の変化のおかげか臭さも無くなり普通に食べれる個体が増えた気がする。

グレが堤防で釣れる時期

堤防からのグレの釣れる時期としては、磯と同じく産卵期の1から3月の寒グレシーズンと、6月ごろの梅雨グレシーズンがある。7月から8月の夏季も釣れるが、小型が多く「木っ端グレ」と呼ばれる10センチ程度の稚魚がサビキ釣りにもよくかかってくる。

堤防でグレを狙う場所

本州を中心に潮通しのよい堤防が期待できる。磯など岩場の影が本来の住処であり、磯に隣接した堤防やテトラなどが多い場所がグレが回遊しやすい。

意外だが海が荒れたりした場合に磯に居るグレが堤防内に避難?してくるのではないかと思うことも多々あった。大荒れの冬の日本海でこんな場所で?という漁港内でのカサゴ狙いにグレががんがん釣れた経験も多々あります。磯が近い場所では逃げてくるグレを狙うのも面白いかもしれないですね。

グレ釣りの方法とエサ選び

グレ釣りには基本的にはオキアミがあれば十分で、パック売りされているものを使う。イソメや小エビにも食いついてくるが、撒きえさを撒きながらのフカセ釣りが基本なのでオキアミとの相性がよい。

グレは海に撒きえさを撒いていると、どこからともなくやってきては海中乱舞でえさを食べているのが見える。ただ撒きえさに敏感に反応する代わりに、エサが切れるととたんに食わなくなるので上手く撒きえさの中に付けエサを投入できるかがカギ。

単純にグレを狙いたいのであれば「カゴ釣り」で沖のタナをや沖に点在する岩礁帯を狙うというのも有効な釣り方になる。

グレを食べる!?

冬の寒グレが身も締まって磯臭さがなく、本当にグレ?というくらい脂が乗って美味い。刺身でも塩焼きでも普通に美味しい魚というイメージ。

夏でも磯臭さは無い固体が増えたが、内臓が痛みやすい魚なので管理が悪いと結局臭い。釣り場で内臓を処理してしまい、しっかりとクーラーで冷やして持ち帰れば美味しくいただける。

捌いていて臭いと感じるときは、生姜を多めに入れて甘辛く煮たり、酒蒸しにしてニオイを飛ばすことで小さなグレも美味しく食べれる。

飲まれたハリを強引に外してリリースする人もいるが、結局のどを痛めたグレは長生きできない。技術関係なく死に至らしめてしまうことは釣りではどうしても避けられないので、釣り上げた魚は美味しく食べてあげるのも、釣りする人のけじめではなかろうかと思う。

グレは臭い魚と決め付けずに、一度食べてみると考えが分かるだろう。楽しく釣って美味しく食べる、そんなスタンスで「なべぞう」は今日も堤防に繰り出します。

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