釣りをしていて海に落ちてしまった際に、どうすれば助かる可能性が高まるか?
ここで非常に参考になる「背浮き」という手法について解説されたサイトを紹介します。
基本的に堤防釣りをはじめとする海釣りの現場にはライフセーバー的な人はいません。人がたくさんいても、救助を要請してからレスキューが到着するまでに時間がかかります。
すぐに堤防などの岸壁にしがみつければまだよいですが、堤防の回りは複雑に潮が流れているので、あっという間に沖へ流されてしまうことがあるのです。
下手に体力を消耗すれば沈んでしまいますので、まずは浮いて救助を待って耐える必要があります。その点で効率的な背浮きの原理についてはじっくり目を通しておいてほしいと思いました。
もちろんライフジャケットを装着することは大前提で、ライフジャケットがあれば呼吸に気を使うことなく浮くことができます。
ライフジャケット装着時であっても、下手に暴れると水を飲んでしまう可能性もあるため、慌てずに背中で浮かぶのは役立ちますね。
海で溺れると、どうしてもパニックになりがち。
しかし海に落ちて一番やってはいけないのは、浮かぼうとしてバタバタと手を動かし、自ら大声で助けを求めてしまうこと。
何よりも体力の消耗は避けるべきで、重い水圧の中体を動かしたり声を張り上げることは疲労で呼吸そのものを浅くしてしまいます。
体力の消耗は大の大人を簡単に力尽きさせ、こんな場所で?と思うような死亡事故が何度も起きています。
私も以前手漕ぎのゴムボートを転覆させてしまい海に投げ出されたことがあります。
足が全くつかない底なし沼に落ちたような感覚に焦るのと、定期的に押し寄せる小さな波であっても恐怖が増して声を出さずにはいられない心理状態になりました。
この時はライフジャケットで浮けたのと、ボートを浮力材にして最寄りのテトラへ接岸して事なきを得ましたが一歩間違えば惨事です。平日の釣りで周りには人がおらず、運よく人が見つけてくれるような状況ではありませんでした。
釣りは自己責任のもと足場が危険な磯やテトラに入り込むこともありますが、常に最悪の事態も想定をして釣りを楽しんでいきたいです。
海で溺れた人を見つけたら118番に電話する
- 堤防釣りをしていて落ちた人を発見した
- 海で流されて浮いている人を発見した
- 磯など人が来ない場所で怪我して動けなくなった
こうした際に連絡をすべき先が用意されていて、118番に電話をします。
繋がる先は海上保安庁であり、定期的に日本の海岸をパトロールしている海の危機管理のスペシャリストです。
海のもしもは118番 海の緊急通報電話番号について(海上保安庁)
一般のレスキューでは対処できない釣り場に海から駆けつけてくれるため、緊急性が高い場合には118番で指示を仰ぎます。
ただし、本来であればレスキューを要請するような事態にあってはならないのが大前提。
- ライフジャケットをはじめ、スパイクブーツなどの装備はケチらずに固めていく。
- 力量以上に危険な場所へ立ち入らないことはもちろん、立ち入り禁止の場所には入らない。
- 天候や海況の変化には敏感になり、危険を感じたら早めに撤収をする勇気を持つ。
魚を釣りたい気持ちが先行するのはもちろんですが、無事に帰ればまた釣りに来ることができます。
事故が起きたことで閉鎖されてしまう釣り場もありますので安全第一で釣りを楽しみましょう。