キジハタ(アコウ)の魚影が濃い北陸において、デイゲームでの釣りを楽しんでいます。
私はワームを中心としたソルトルアータックルで釣るのにハマッてるのですが、どんなワームを使えばキジハタが最も釣れるのか?という部分を検証してきました。ワームのカラー選定やワームの形のチョイスにおいて、個人的経験を交えて実釣してみたことをまとめています。
まずは基本的な考え方として、キジハタが食べているベイト(エサ)にワームの形状と色を合わせるということをしています。キジハタは、エビやカニなどの甲殻類から、小魚、虫エサなど複数のベイトとなりえる候補があります。
とりあえず食ってるものに似ていれば食いついてきそうなのですが、経験上一定の形状やカラーに特に興味を示すものがあるため、その日の当たりを探すことが重要になると考えています。
まずはスタンダードな細めのグラブで活性を探る
狙う魚のサイズにもよるのですが、堤防から釣れるキジハタの場合には20から30センチがアベレージで、40アップは自慢できる位のサイズです。そこまで大きなワームではなくても食ってきますので、まずは活性を探る意味でも小型のグラブ(ヒラヒラテールが付いたワーム)から使い始めます。
グラブタイプのワームは、エビやカニというよりも小魚をイメージしたもの。使うカラーは、初めはアピール力が強く夜でも使えるオレンジ系を使い、反応がなければクリア系やナチュラルカラーに変更していくことが多いです。
キジハタを釣るときの鉄板アクションは、
- キャストしたら糸ふけを取りつつジグを着底させる
- ロッドをしゃくり上げ、ワームを大きくジャンプさせる
- 再びラインにテンションかけながらワームを海底へ落とす
大体これがキジハタ定番のヒットパターン。時折小刻みに竿を煽ってボトムバンプさせてみたり、ゆっくりとリールをただ巻きしてみたりを組み入れて誘います。
ヒットするときはほとんどが3のフォールさせて海底に着底するタイミング。ゴツゴツッと食いつく感覚を感じたら、すぐにアワセて海底から引きはがします。まれにキャスト後の着底でヒットもあるので、ワームの着水後から気を抜かないようにします。
オレンジ系の小型ワームだけで釣れ続くこともありますが、この日は全然反応がなくキジハタが食いついてきませんでした。これは活性が悪いのか?と思いつつ、次は形状とカラーを変更しつつ探っていきます。
ストレートテールタイプで食いの違いを探る
次はストレートタイプのワーム。グラブ系と違い、ロッドをしゃくった時に切れが良い飛び上がりを見せるので、キジハタの目に留まりやすくアピール力が高いワーム形状です。
個人的にキジハタ釣りで実績の高い定番のマナティというワーム。素材が固くてアクション時の抵抗が少ないので、ボトムに居るキジハタ釣りに適したワームの一つです。
売ってるところが少ないのでネットでまとめ買いしていますが、キジハタから、ヒラメやタチウオまで狙える汎用性の高いワームです。
フィッシュイーターらしく大きな口をしているので、多少大きめのワームを使っても活性次第ではバンバン食ってきます。
カサゴもガッツリとワームを咥えてくるなど入れ食い状態に突入。初めの無反応が嘘のように、一投ごとに何かしらの魚の反応があります。
もちろん潮の動きや地合い的な要素で食いが上向いた可能性もありますが、カラーチェンジすると食いが良くなることは実際にあるので、異なるカラーのワームを揃えておくと色々なパターンで対応できると思っています。
この時期厄介なのが、フグにワームを食いちぎられること。奴らは齧れるものあらばなんでも食いついてくるので、すぐにワームが穴だらけになってしまいます。
特に今流行り?の強いニオイや味をしみ込ませたワームはあっという間に食いつくされてしまうので、早めのアクションをしてフグをかわしたり、硬めのワームに切り替えるなどの対策も必要になります。
釣ったキジハタが吐き出すベイトの種類に注目!!
ここで何匹かキジハタを釣り上げていると、釣った後に小魚を吐き出した個体がいました。キジハタは釣り上げると、今まで食べていたエサを吐き出すことがあります。
吐き出すものはカニが多い印象ですが、小魚から、イカの子供まで様々。今回は見たところメバルの子供っぽい魚を吐き出したことで、恐らくは今日のメインベイトは魚なのだろうと推測しました。
ここで少し大きめながら、エコギアのキジハタグラブの4インチクリアホロにチェンジします。
魚粉入りという部分がどう作用するかは未定ですが、これもキジハタ狙いでは必ず持っていく定番ワームの一つ。大きめのテールで魚が泳ぐ様を演出するのに向いているのと、メインベイトを小魚と読んだためクリア系のカラーで小魚の幼魚を演出した方が反応が良いのではないか?という考えです。
読みは見事に的中し、キジハタグラブのクリアホロで怒涛の如く食いついてきます。
「お前、よくこれ食おうと思ったな!」と思わず語り掛けるほどの、10センチちょっとの小型サイズもヒット。活性は非常に高くなっているようで、このままワーム変更なしで入れ食いモードが続きました。
30センチクラスの良型のキジハタもヒット。先ほどの小型とは違い、ガッツリとジグヘッドに食いついています。このサイズが釣れると本当に楽しく、陸から狙えるソルトルアーのターゲットとしては狙う価値があります。
キジハタ専用ワームといえども状況で使い分けるべき
ワームの中には、キジハタ専用という名目で売られているものもあります。先ほど爆釣したキジハタグラブも専用品として売られていますが、必ずしも専用品だからと言って釣れるという訳ではないことも書いておきます。
これだけキジハタが爆釣しているならば何でも行けるだろうと、初めて釣具屋さんで見つけたダイワのワームも使ってみました。
もじゃもじゃボディと書いてあるだけに、くねくねとした形状が特徴的。甲殻類をイメージしたレッドカラーで、シュリンプパウダー&フレーバー配合という部分に期待できます。
しかし何度キャストして色々なアクションを試してみても、このワームには全然食いつきてきません。またクリアホロのキジハタグラブに変更すると、何事もなかったかのようにガンガンヒットします。
やはりその日のパターンはグラブ+クリアカラーだったようで、レッド系には反応が悪かったです。
一方で、別の日にキジハタを釣っていると、ハゼのような細長い魚を吐き出しました。ここで形状が似ている上記のKJカーリーを落とし込んでいくと、今度は嘘のように入れ食いパターンに突入しました。
状況によってはクロー系やリアルベイト系も好反応!
先ほどダイワのキジハタ専用ワームでは釣れなかったと言いましたが、あのワームがダメという訳ではないと思います。場合によっては有名なバグアンツなどのクロー(エビ形状)のワームで、小刻みにボトムバンプさせた方が釣れる時もあります。
水深のあるエリアではリアルベイト系のワームにしか反応しない時もある。シーズン初期の5月から6月ごろは、海底のキスなども捕食しているようで、リアルベイトのボトムバンプで良いサイズが食ってくることもあります。
その日、どんなベイトにキジハタの興味があるかによって釣れやすさには違いが出てくるものだと思っています。
キジハタが釣れるワーム選びのまとめ
- 最初は小型のワームで反応を探っていく
- アピールカラーからナチュラルカラーの順で探る
- 運よくベイトを吐き出したら、その形状に合わせる
- 専用品だから釣れるとは限らず状況に合わせた選択が重要
ワームでキジハタ釣りをするなら、形状の異なるものと、カラーを複数持っていってローテーションをすることが重要です。その日の状況や地域によっても多少の違いはあるかもしれません。
いかに釣れそうなワームであっても、答えはキジハタに聞くしかありません。同じ場所へ違うワームを投げるだけで釣れることもありますので、釣れなくても1つの種類にこだわらずに手を変え品を変えて攻めることで、キジハタの捕食スイッチをオンにできると思います。