アイナメに非常に良く似た魚に「クジメ」という魚がいます。
アイナメと同じように岩礁帯を住処としており、食べるえさも似ているため堤防釣りでは良く釣れる魚。
しかしアイナメとは違うもので、間違いやすいので見分けるポイントをいくつか解説していきます。
クジメの身体的な特徴
- 大きさは20cm位までのものがほとんどで大きくならない
- 尾びれが扇状に丸くなっている
- やや赤みを帯びているどす黒い個体が多い
- アイナメよりも口が細い個体が多い
まずクジメはアイナメほど大きくならないのが特徴です。アイナメは40センチを超える固体がいるほど大型に成長しますが、クジメは最大でも30センチ未満。堤防釣りで釣れてくるものは20cmくらいですね。
アイナメとクジメを見分けるのに、最も分かりやすいのが尾びれの形を見ること。
クジメの尾びれは先がやや丸みを帯びているのが分かります。扇状になっているのがクジメ。
少し見にくいですが、アイナメの尾びれは丸くならず、まっすぐになっています。
可愛らしい丸みがある尾びれで、小さな固体だった場合にはクジメである可能性が高いです。
体の色と口の形も微妙に違う
クジメは全体的に赤みを帯びたどす黒い色をしている固体が多いのも特徴。アイナメは住むところによって褐色や赤色、真っ黒な固体まで様々いますが、クジメはそれほどカラーバリエーションが豊富では有りませんね。
クジメは口の形も微妙に違います。クジメは大きくならないためか口が細く、先細りしている感じ。
アイナメのほうが唇も分厚くて口も大きいです。口自体も大きく開く傾向にあり、同じサイズで比べてみてもアイナメのほうが口が大きくなります。
クジメは食味もアイナメに劣る
クジメは小さいのもあってか、アイナメに比べると食べた時の味も落ちます。
アイナメはぷりぷりとした白身で歯ごたえがある味で美味しい魚です。刺身でも煮つけでもいけますね。
一方クジメは味自体がやや大味でこれといった特徴が無かったです。20cm超えるような固体であれば煮付けにして味を調えるなどしたほうが美味しく食べれますね。
アイナメとクジメの違いについて解説してまいりましたが、何度も釣ってみると違いはすぐに見分けれるようになりますのでまずは堤防へ釣りに繰り出しましょう。