西日本を主に全国の沿岸に生息する国民魚のアジ。堤防周りから沖の深場まで回遊し、釣り魚としてもとても人気の高い魚です。堤防からのアジ釣りの仕掛けはサビキ、カゴ、フカセにルアーなど様々ありますが、今回はソフトルアーのアジ釣り、別名アジングについて解説をします。
アジング・タックルは全体的に小さく、軽いのが特徴です。ルアーを取り付けるジグヘッドは1g前後の軽いもので、表層から中層までをコンスタントに狙います。
アジの群れは移動しますので、ランガンを前提にした釣りとなります。移動時の取り回しがよくなければならないし、時には狭いところからのキャストも必要です。それに、軽量化をしてなければ、極めて小さなアタリを察知することが不可能になるからです。
ラインはナイロンが基本となりますがエキスパートは、極細のPEラインを使用しています。PEラインの利点は感度と飛距離で、これはアジングでとても威力を発揮します。ナイロンに比べると扱いにくいですが、レベルアップを求めるのであれば必ず通らなければならないので、いつかは使うことを想定しておきましょう。
ソフトルアーについては、アジング専用のものが多数発売されていますが、メバル用でも釣ることは可能です。ただし、アジ用の方が柔らかかったり、作りが小さくアジがより食い込むような作りに仕上がっています。カラーはホワイト系のグローが定番で、これにラメ入りや赤系などを織り交ぜて狙います。アジのエサとなるシラスなどをイメージしたものですね。
アジングでの釣り方メソッド
基本はただ巻き、表層から探って活性の高い個体から狙います。アタリがなければ、だんだんと深く探るのですが、この時に行いたいのがカウントです。着水してからカウントを始め中層なら3秒後、底なら6秒後と決めておけば、攻めるレンジが具体的でイメージしやすいです。
ただ巻きで釣れない時は、カーブフォールで狙ってみるのもよいでしょう。ラインのテンションを保ったままフォールさせるとカーブを描いて落ちていき、弱って落ちていく魚を演出できます。アジは、落ちてくる餌に反応する習性があるので、リグをフォールさせればバイトする可能性が高まります。そのため、ただ巻きの最中に時々フォールさせるなどすれば、いきなり引っ手繰るアタリを見せることもあります。
アジは口が柔らかくてもろいので、フックアウトしやすく、取り込みをスピーディーに行う必要があります。あまり遊び過ぎないよう、即座にランディングさせましょう。
アジングは昼でも釣れますが、夜が基本の釣りとなるので、堤防であれば外灯周りがまずポイントとなります。次に狙いたいのが、潮通しのよい外洋で、うまく群れに出くわせば、数を釣ることも期待ができます。
アジは回遊魚なので釣れない時は、全く釣れません。釣り場の近くの釣具店などから新鮮な釣果情報を仕入れてから、アジの群れのいそうなポイントを絞って釣行しましょう!